月曜備忘録

東奔西走したり、近場をさまよったり、お家でぐったりしたり……週末の所業や所感を記録する場所(旧名:兵站の鬼を目指して……)


ひとりぼっち温泉の話

週末が近づくと狙いすましたかのごとく寒波が襲来する1月半ば。
このところは業務過少で手持ち無沙汰な日々の連続でしたので、金曜日には開き直って有休を掠め取ってしまいました。
目的は寒波に挑むため草津温泉に行ってしまうこと。
久しぶりの完全な1人旅行、気兼ねがないのは良いことですね。


出立は冷え込みの厳しい金曜の朝方から。出勤時間より少しだけ遅いタイミングの電車に乗り、総武本線から高崎線を経由して、吾妻線に乗り継ぎます。
オーソドックスな鈍行旅の経路。高崎辺りまでは雪の気配もなく、アテが外れたのかしらと心配になってしまいましたが、吾妻線で榛名山を回り込んだくらいから、じわじわと周囲に雪が増えてきます。
最寄りの長野原草津口駅に辿り着いた頃には、雪が舞い散り期待通りの冬景色。これで目的は達せると一安心です。
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駅からは連絡バスに揺られて20分と少し。山を越えて集落を抜け、暫く行けばバスターミナルに至ります。そこから更に歩いて5分で草津温泉の象徴、湯畑の前に到着です。
白く積もった雪と、少しだけクリーム色になった湯畑、温泉街に来たんだなと感慨深くなります。
金曜に来たおかげで、人影もまばらなのがまた実に快適でした。

これで目的の半分は達成したようなものですから、残りは極論すれば消化試合。ふらりふらりと観光して過ごしましょう。
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最初に向かったのは湯畑に相対するように鎮座する草津山光泉寺。行基が開基した薬師堂に端を発すると伝わる由緒あるお寺です。
草津温泉自体、相当古い時代からあるそうですから、恐らくは温泉街をずっと見守り続けていたことでしょう。
朱塗りの本堂が雪の白さによく映えていました。

草津の温泉街自体は湯畑を底とした盆地状の土地一帯に、広がるような形をしています。
新興のホテルや温泉ほど外縁にあるような構造。温泉街として散策するような、売店や居酒屋、主だった源泉のある範囲は端から端まで歩いても15分程度の範囲に過ぎません。
そんな訳で慌てることない日程でふんわりと過ごし、同じようなところを何度も通過します。
西の外れにある西の河原公園だって、すぐに着いてしまいます。
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この西の河原は上流部に温泉の源泉を抱え、川自体が温水と言う温泉の町らしい光景が広がる公園です。
雪に埋もれたお稲荷さんもアクセントですが、何よりも河原全体が湯気を放つ光景が印象的。
ほんのりと硫化水素の匂いが漂い、ほんのり温い足元を意識しながら河原を散策すれば、雪景色の中でもあんまり体が冷える気がしないのですから不思議なものですね。
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さらにこの公園、奥に向かえば露天風呂もあったりします。
少し早い時間帯ではありましたが、特に予定もないですし、早速入ってみることにしました。
念願の雪見露天風呂ですよ、テンション上がりますよね。
当然、内部の撮影はできませんが……脱衣所を抜けたら洗い場もへったくれもなく広がる、広大で天井のないお風呂が目の前に広がります。
囲いこそありますが、むしろあるのはそれだけでしょうか。広々とした露天風呂から、雪に覆われた山並みが見渡せ開放感は抜群の環境です。
雨や雪が降り出した日にはひとたまりもなさそうですが、それはそれで一興なのかもしれません。
後で気付いたのですが、この辺で洗い場がないのはそもそもが酸性泉なために、石鹸自体があまり役に立たないからなのかもしれません。
真水で洗わせろとも思わなくはないですが、殺菌作用の強い泉質ですし、あまり不都合はないのでしょう。
雪を眺めながら風呂上がりのコーヒー牛乳を飲めば、もうやることはやり尽くした感が出てしまいます。
「平日の日の高いうちから露天風呂の温泉で雪見」――ここにもう欠けたものはないのではないでしょうか、悪徳の限りですね。

いよいよもってやるべき事を見失ってきたので、一旦宿にチェックインして荷物を預けたら、後は温泉街をあてど無く彷徨いながら夕飯の場所を探します。
草津は温泉街としては素泊まり客に優しい外食の充実した界隈です。
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ライトアップされた湯畑や雪景に映える町並みを眺めながらお店を物色し、最終的にはこじんまりとした居酒屋に入って落ち着きました。
高校生くらいのバイトや、お店の家族と思しき子供に応対されながら、のんびりと名物の舞茸にこんにゃくやら何やらを食べ、地ビールに地酒で2時間半ほど。
観光地価格にはあまりコメントしませんが、久しぶりに一人酒で豪遊してしまったかなと思うとこ。満足のひとときを過ごして、宿に戻りました。

ちなみにこの日の晩はゲストハウスだったのですが、またしても相部屋に同宿人がいない状況に遭遇です。
最近、こういう機会が多いのですが……なんででしょうね。不思議です。

疑問はさておいて、翌日の土曜日21日。関東平野でも朝方に雪が降ったとか降らないとかと聞く寒波の本番です。
朝起きて外を見たら唖然呆然の白化粧。吹雪いてますから、流石にビックリしますよね。
念願叶った雪中行軍体験をしながら、湯畑まで行けば、もはや舞い踊る雪と湯気が混ざり合って向こう側の建物すら見えない見通しの悪さに。
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住民には難儀な話でしょうが、観光客的な視点で言えばウキウキしかない状況です。雪落としの重機まで出動していて、雪国に来たことを改めて実感しちゃいます。
ただ難儀したのは意外と朝食を食べる場所がないこと。観光客は昼頃来ますし、朝飯くらいは宿で摂ってしまうのが道理だからなのでしょう。
暫く探し歩いて、ようやく見つけた喫茶店でホッと一息です。

一息ついたら、この日は前日に時間切れと温泉のせいで後回しにしてしまった神社へ、参拝に向かいます。
温泉街の北西の高台に鎮座する白根神社は、この周辺の神社を明治期に習合したという町の氏神様。
行かない理由がないでしょう、それが例え、雪に覆われた参道を掻き分ける必要があったとしても、です。
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巫女さんがいるかなとか、御朱印貰えるかなといった仄かな期待は初っ端から圧し折られてしまいましたが、それでも引き返す訳にはいきません。
こんな雪を掻き分けた参拝はいつ以来でしょうか、随分ぶりに神社で遭難しかけた気がします。
一応は無事に参拝して、下山まで済ませましたが……靴の中まで雪が入ってしまったのには、流石に参ってしまいますね。

もっとも、吹雪いてテンションが上がっていたこの時の私にしてみれば、それも然程問題ではないこと。
昨日からどれほど積もったかと、西の河原公園だって行っちゃいます。
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流石に河原の雪率がだいぶ増していたのには感心しましたが、そこまで大きな変化はなさそうですね。
急な風が吹いて、木々からの落雪に襲われたくらいがイベントでしょうか。

しばらく雪の公園で雪中行軍ごっこを満喫したら、湯畑に戻り、さらに少し離れた路地裏にある共同湯に足を向けました。
ここ、草津温泉にはいくつも源泉があり、泉質や温度の異なる共同湯が何軒も点在しています。幾つかは整備された有料のお風呂や、宿の管理する日帰り湯ですが、古くからあるものには無料で使用できる伝統的な形式の箇所も残っています。
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土曜日はそんな無料開放されている温泉の一つ、地蔵の湯に入ってみることにしました。
路地の一角にある源泉の前には、地蔵の湯の名前の通りお地蔵様が鎮座しています。雪に巻かれながらも、ちゃんと参拝してから建屋の中へ。
ここもやはり、洗い場といえるようなスペースはなく、それどころか脱衣所すら別段の仕切り無く湯船と同じ部屋にある形式です。
酸性蒸気にカメラや電子機器を晒したくは無かったのですが、仕方なし。意を決して全部リュックに押し込み、あとは“機械はそんなにやわじゃない”と自分に言い聞かせて雪中行軍に冷えた体を温めて過ごしました。

熱めのお湯に暫く浸かっていれば、機材が痛む前に自分が湯当たりします。20分程も過ごせば、満足してしまったので、風呂からあがって昼食探しに移行します。
湯畑近くまで戻って見つけた舞茸蕎麦と舞茸ご飯のお店で、お酒もつけて昼から風呂上がりの堕落のひととき。これを満喫し終えたら、いよいよ後ろ髪を引かれながらも撤収の時間になります。

土壇場になって晴れてきたのだけが、少しばかり恨みがましい気持ちでしたが、この日の晩は別の約束があったのでどうにもなりません。
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長野原草津口駅まで戻ったら、気持ちが良いほどの快晴になってしまいましたが……ローカル線で1本見送るのは死活問題に直結しますから、如何ともし難いです。


そんなこんなで、来た道を戻るように東京に向かい、この土曜の夜は友人の“えめろん”氏と合流。
神田で飲んでから、さらに秋葉原で共通の友人とも合流し、日本酒で新年会など催しながら、終電を捕まえて内房へと帰りました。

しかして、予定が皆無だったはずの日曜日。
南関東は風が強いものの小春日和、多少の二日酔いは押してでも出掛けたい陽気だったのですが……豈図らんや、急な仕事の依頼がかかってしまいました。
渋々ながらも断る理由もないのでOKした直後、今度は大学の友人から誘いがあったのですから、誰が悪いでもなくただため息が出てしまいます。
そういう次第で気力も削がれたので、今日は半日引き篭もり。日中からアニメを見る過ごし方を久しぶりに実施中です。

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社会的圧力に負けて働き始めた巫女好き提督。2年かけて回復したSAN値を瞬く間に失い、工場街のおんぼろアパートでサバイバルなう。

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