月曜備忘録

東奔西走したり、近場をさまよったり、お家でぐったりしたり……週末の所業や所感を記録する場所(旧名:兵站の鬼を目指して……)


鉱山と野営とお酒な日々

先の週末は上手いこと休日をちょろまかして4連休に。
真ん中の土日は、かねてよりフォロワーの朔さんとキャンプに行くことが決まっていたのですが、前日の金曜日も降って湧いておやすみです。
どこに行こうかと行き先を選定していると、なんとはなしに9月から心を囚えたままの「君の名は。」が、また私を北アルプスの山裾へと呼び立てて来た気がしました。


そんな訳で朝一番の下りのあずさで塩尻まで向かい、駅前のレンタカーで車を調達したら安房峠方面へ車を転がしていきます。
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塩尻から安房峠の岐阜側に位置する平湯温泉までは車で1時間半と行ったところ。
氏神の平湯神社に参拝したら、ここでお昼の休憩です。
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境内脇の古民家風の茶店で一服。シチュエーション芸としては最高の状況ですが、惜しむらくはビールが飲めないことだけが残念。
お昼ごはんを食べたら、進路をアルプス沿いに北上する経路へ移し、更に1時間ほど行くとこの日の目的地、飛騨市神岡の市街地に到着です。
神岡はかつて銀山や亜鉛鉱山で栄えた山間の鉱山都市。
鉱山街の昭和で密な町並みを今に留め、山間の狭い平野に寄り添う地形的制約と相まって、独特な景観をひっそりと保存する飛騨の不思議な街です。
もっとも、今では鉱山そのものよりも廃坑を流用したニュートリノ観測施設群の方が有名でしょうか。神岡は知らなくても、カミオカンデは知っているというパターンもあるかも知れません。
とは言え、町の起源はやはり鉱山でしょう。まずは町の高台にある鉱山資料館の見学で基礎のお勉強からです。
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正直なところ、金属屋さんなので資料館レベルの抽象的な展示では見慣れた物が多かった……なんて話は忘れることにしましょう。
資料館の裏からは神岡の町並みが一望できます。高原川沿いの狭い平地に街が寄り集まっている様子がよく見て取れます。
この風景を見れたことで、目的の3割は達したと言っても過言ではないかもしれません。
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余談ながら資料館の隣には“神岡城”なるお城があります。神岡城自体は実際に戦国期に実在した城なのだそうですが、ここに立つのは三井金属による模擬天守。
町を見下ろす位置に企業による城が建つ、まさに文字通りの企業城下町と言えるのかもしれません。

さて、お城や展示品は当然じっくり見たいのですが、この日の私は少し急ぎ目。何しろ次の予定が既に決まっているからです。
その予定とは、廃線となった神岡鉄道の軌道上を自転車で走るアトラクションに参加すること。
予約制なので当然、予定は動かせず定刻までに市街の南の外れにある旧奥飛騨温泉口駅に出頭します。

この回の参加者一同で路線の概要や車間距離などの注意点を聞いたら、いざヘルメットを被って車両に乗り込みます。
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このアトラクションの乗り物は自転車2台を横につなげて、後輪でレールを走るような構造。
本来は二人乗りなのですが、私は1人参加なのでサイドカー式の特別車が割り当てられます。
カウンターウェイトのさるぼぼが大変可愛いらしい……。
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ちなみに乗り心地は自転車と侮るなかれ、意外と速度も出るので迫力があります。古い鉄道設備を間近で見れるのも大変良いと思います。
往復6km程の片勾配を1時間弱かけてのんびりと走り、この日のメインアトラクションは終了となりました。

アトラクションのあとはこの日の宿に車を預けて市街散策です。
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まずは神岡の氏神、市街の北西の斜面上に鎮座する大津神社に参拝します。式内社の一つに数えられる古社であり、平安以前から人々がこの地に住んでいたことを示す貴重な証拠です。
社務所がお留守だったので、残念ながら御朱印はもらえませんでしたが、雰囲気は静謐でよく清掃され格式の高さを感じさせます。
境内からは神岡城の対角線ぐらいの位置から市街を望むことができ、古い町並をまた違った角度から眺める事もできました。

神社の他には川沿いの町並みやもう一つの八幡さんへの参拝などで市街散策を満喫。
一見すると不安になるような岸壁沿いの構造物はなかなかインパクトがありますし、街角の祠などでもいちいち金属製の“賽銭筒”なるものが置かれているのも少し興味深い文化です。
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あとは北アルプスの豊富な湧水を利用した共同の水場である「水屋」の風景に、“三夜待ち”なる「かつては日本中で行われていたが今ではごく一部にしか残っていない」風習に用いるお堂があったりと、山間の町らしい古い独特の風習の片鱗を垣間見れるのも面白いところです。
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町並み自体も全体的に家と家の隙間が狭く、坂とあいまって路地が入り組んだ構造。写真を撮ったりスケッチしたり、気ままに歩き回るには非常に楽しい街並みでした。
反面、路地が狭いので車での移動は極めて困難。地元民ならいざしらず、観光客がレンタカーでは……危うく立ち往生するかと思う羽目にあってしまいました。

この夜は酒ではなく飯屋で“とんちゃん定食”なる街のソウルフードで夕飯。
何かと思ったら何の事はないとっても美味しいモツ鍋なのですが、一人前と言うには尋常じゃない量がでてきたのには往生しました。
鍋自体も普通の飲み屋なら2~3人前と思える分量。それにご飯と味噌汁(!)と、さらに〆のうどんまで付いてくるのですから、お酒なんて言ってる場合ではなく、軽くフードファイト状態です。
鉱山労働者のための炭水化物と塩分が多い料理、体力仕事の後には堪らなく美味しいと、体感的にも知っているのですが……この日の体調ではなかなかどうしてヘビーな内容でありました。
なので、食後はお風呂に入って一息入れてから宿の窓辺で1人でちびちびと地酒を傾けて、早々に寝てしまいます。
21時に寝るなんて、何年ぶりのことでしょうか……川風が気持ちよく、悪くはない夜でありました。


前夜に早寝した土曜日は、斯様な次第で6時過ぎには目覚めてしまったので早朝の散歩をしてから、優雅に二度寝して9時過ぎの行動開始です。
すこしばかり寄り道代わりに安房峠を旧道で越えて、塩尻に戻ったら車を返して大糸線に乗り換えます。
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言って来たるは塩尻から北へ1時間ほどの信濃大町駅。
ここでフォロワーのわため氏、朔さんと合流しわため氏の車に乗り込みスーパーを経由して、「おねがい☆ティーチャー」の聖地として有名な木崎湖へ。
目的はもちろん聖地巡礼……と言いたいのですが、私はおねティーを見てないので、純粋なキャンプです。
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まさに目の前の桟橋が聖地であり、湖の向こうに見える駅もすぐ近くにある温泉やコンビニも、みんな聖地。
おねティーファンに留まらず聖地巡礼好きの人間には有名な土地ですが、ロケーション的には長野の高原の湖畔と、キャンプ場としても極上の場所であります。
この日は生憎の曇天でしたが……晴天のときにはまさに宇宙に思いを馳せたくなるような星空も拝めるのだそうです。
この日はこのキャンプ上で肉を焼きながら、酒を舐めつつ夜明かし。夜半には雨、翌朝には強風に見舞われたものの、楽しい野営となりました。
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日曜の午後のほうが天気が良かったのは少し悔しいですが、天気にだけは勝てませんからね。
翌朝はわためかーで山に登り、湖畔を一望する高台で絶景を満喫してから、件の聖地の温泉で体を温めて帰路へと着きました。


もちろん、ただで帰るわけもなく、話の流れから朔さんと途中駅で別れたあとに新宿へ向かい、大学の友人連中と飲み会の流れに。
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先に飲み始めていた友人たちに後から合流して飲み、そのまま「君の名は。」の新宿界隈の聖地巡礼をしつつ、近くにあるという元寮生の家で一泊してから、月曜の朝によくやく実家へと戻りました。


飲み会あけの連休最終日たる月曜日、どうせ千葉まで戻らなくてはならないのですからあんまり大人しくしているメリットもなし。
帰り道がてらに四谷の消防署に併設の消防博物館などに行ってみることにしました。

消防博物館は名前のごとく消防に関する博物館。江戸時代の火消しに始まり、明治大正昭和平成と各時代の消防士の装備や機材を展示しています。
充実の展示内容にして、なんと入館無料! 旅行明けの寄り道にはうってつけですね。
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グーグルマップ等のレビューでは子供向けとの評価が目についたのですが、行ってみれば大人でも十分に楽しめる展示内容です。
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特に各時代の機材や、そのミニチュアによる稼動時の再現は興味深いもののオンパレード。馬車による蒸気式ポンプなんて、始めて聞いた装備もあって驚くばかりです。
ちょっと寄り道程度の気分だったのですが、気付けば閉館までガッツリと見学してしまいました。

16時過ぎには引き上げる予定が、見事に予定がずれ込み気付けば17時過ぎ。ようやく総武線に乗って千葉方面へ――と言いつつ、最後まで予定は狂うもの。
ヘク猫氏が秋葉原にいると聞きつけて“軽く一杯”飲んでからの帰宅となりました。軽く……そう、軽く飲んだだけですけどね。


何はともあれ、鉱山からキャンプに博物館と、その合間に酒を差し込んだ充実の連休を過ごして週明けです。
4日行けば休みだと言い聞かせながら、耐え凌ぎましょう。

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社会的圧力に負けて働き始めた巫女好き提督。2年かけて回復したSAN値を瞬く間に失い、工場街のおんぼろアパートでサバイバルなう。

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