月曜備忘録

東奔西走したり、近場をさまよったり、お家でぐったりしたり……週末の所業や所感を記録する場所(旧名:兵站の鬼を目指して……)


夏の始動の話

関東の梅雨は未だにあけませんが、それでも少しずつ見せる晴れ間には、日差しとセミの声が夏らしさを演出しはじめた7月下旬。
世間の学生さんたちは夏休み期間に入ったそうですが、当方も6月以来の謎の繁忙期が一息つき、休日を休日らしく謳歌できるようになってきました。
ようやっとのこと、夏の到来ですね。


先の金曜日はそんな訳で、珍しく最寄り駅から東京方面の高速バスに乗り込み、仕事上がりに迅速な行動で上京します。
この晩はフォロワーのなすたさんと久しぶりの飲み会です。飲みに行くのは、もう何年ぶりのことでしょうか……ついったーでは時折絡むので、そこまで積もる話がある訳でもないのですが、なんやかんやで気持よく飲んで終電近くで実家へと行き着きました。

土曜日は実家を起点に列車を乗り継いで学研都市つくばへ。
目的は国立環境研究所と産業技術総合研究所の一般公開見学です。
駅前から、無料のシャトルバスに乗り換え、まずは環境研の方から見学です。
2016_07@つくば見学004 2016_07@つくば見学005
具体的にどんなことをする研究所なのか、今一つよく理解していませんが、名前の通り環境やら生態系の研究が多い様子です。

研究展示では粉塵や化学品の生体への影響や、粒子状物質の全地球的な分布、ビオトープにおける生態の観察などなど……。
2016_07@つくば見学012 2016_07@つくば見学015
屋外でもフィールドワークの体験学習と称して虫取りや土壌生物の分類をしているのを見ることが出来ました。
研究機関の一角に雑木林、母校を思い浮かべる有様ですが……そんな中で見学の子供が適当に掘ってる様もまた、母校の片隅で生物系がフィールドワークの練習をしていたのを思い起こさせ、少し懐かしい気持ちにさせられました。
採取結果を覗いてみると、道の脇で素人が掘ったという割には意外と色々と採取されるのに、少し驚いたのが正直な感想でしょうか。ムカデやダンゴムシのような定番から、私には名もわからぬゴミムシの類まで、存外に多様な生物がおり、私も試しにその辺を掘ってみたくなるような光景でした。
また、一方ではよく管理された水槽も多数あります。こちらは、水質検査に用いる水生生物の育成用なのだとかなんとか。
工場排水等の水質検査というと日本では成分分析が主流なのですが、国や地域によっては生体への影響を持って評価する法制度があるのだとかなんとか。そういう試験を自主的に行う場合や、法令研究のために使うのだとかなんとか。分析系にもいろんなプローチがあるものなんですね。

他にも遺伝系の研究棟では、実験生物つながりなのかオオカブトやハチの展示もありました。
ヘラクレスオオカブトなんて、生体を生で見るのは初めてか久しぶりか……いずれにしろこんなに間近で見ることになるのは初めてのこと。あまりの大きさに思わず声が出そうになってしまいました。
2016_07@つくば見学026 2016_07@つくば見学037
一方、ハチのコーナーでは何故かオスのマルハナバチとの触れ合いも。初めから刺さないオスである上に、羽も切り取られてしまって、まさに打つ手なしの哀れなオスバチをつまみ上げて、腹部を激しく振動させる威嚇動作などを体感してきました。
黄色い毛のせいでしょうか、意外とふわふわとしたいたのが印象的でした。

環境研で最後に訪れたのは加速器と放射線のコーナー。
一番の見物は“霧箱”と呼ばれる、放射線の通過を霧の形で観察できる古典的な実験器具。水蒸気で満たしたガラス箱内を放射線が通過すると、その作用によって水蒸気が凝固し霧状の軌跡を残すという、比較的単純で高感度な放射線観察装置です。
簡単な設備で方向や線種まで特定できる反面、定量化が難しかったり水蒸気なので定常的に運転するのが手間だったりで……教科書的には知っていても、実際に稼働してるのを見学できたのは初めてかも知れません。
自然放射線と呼ばれる、岩石やコンクリ内の成分由来の放射線が、思い出したようにあらぬ方向から検知される様子は、見ていて飽きない不思議な魅力がありました。
2016_07@つくば見学047 2016_07@つくば見学046
一方、その奥にあったのは加速器を用いた質量分析装置。仕組みを端的に言えば、イオン化した炭素やヨウ素を電磁気の力で加速し、磁石の力でぶん曲げて……遠心分離する装置です。
結構な力技ですが、ちゃんと分析できるのだとかなんとか。年代測定や原発事故後の放射能トレースなどに使われてるそうです。
分析用に試料を調整するのが大仕事だとは、解説の方の言。試料作製が難敵とは、どこの業界も同じなんだなぁと感心させられました。

環境研を一頻りめぐったら、続いて産総研へ。
こちらは名前の通り、産業諸般に関する研究が行われている機関だそうです。
2016_07@つくば見学065 2016_07@つくば見学052
お出迎えそうそうラブドール……もといコミュニケーションロボットの来夢さんとご対面。妙に生々しく、それでいて生気のない表情はなかなかどうして独特の威圧感があります。ある種の趣味の人には、非常に扇情的とも言えるかもしれない……そんな感想をいだいてしまいました。

気を取り直して、他の展示の見学も。展示内容は体験メインなためか、眺めるだけで見栄えがする代物はそうそう多くもなかったのが正直なところですが、それでも地質標本館や熱電発電の模型等、見応えのある展示も点在しておりきた甲斐はありました。
2016_07@つくば見学084 2016_07@つくば見学093
なかでも印象的だったのは「石垣の石の帯磁率を測定して、当時の主たる砕石地の石の帯磁率と度数分布を比較することで、砕石地を推定する」という研究は、趣味と物好きを良い感じ多層構造にしたようなマニアックぶりで非常に興味がそそられました。
思わず説明に聞き入ってしまったら、若いのに興味を示したのは君が初めてだと言われてしまいましたが……火成岩が帯磁してるってだけでも面白いのに、それを測定して歴史学に役立てる、最高ですよね。

そんなこんなで、この日は制限時間いっぱいまでつくばを満喫して、取って返すように実家へ戻ります。
道中、北千住の乗り換えにて、足立の花火大会に巻き込まれて難儀したことが特筆に値する程度でしょうか。夜は平和に迎えて……ようやく借りれたストライク・ザ・ブラッドのOVAを見て寝ることにしました。


科学な土曜から一転して、日曜日はふらりと京王線沿線の旅。
行き掛けの駄賃に調布の布多天神社なる式内社に参拝です。
2016_07@高尾山001 2016_07@高尾山008
久々の御朱印収集は、甲州街道と電通大に挟まれた郊外の中のオアシスのような社でありました。

調布でふらりと散策したら、そのまま高尾山口駅にて大学時代の友人連中と合流し、高尾山に登る流れです。
2016_07@高尾山035 2016_07@高尾山070
フラッと頂上まで行き、ビールを飲んで、中腹のビアガーデンで飲み直して、下山してお風呂に入ったら大満足の休日です。
特に何もしてないはずなのに、非常に生産的に感じてしまうほど恐ろしいですね。

本来であればこのまま有意義で無為な休暇の余韻に浸って帰宅なのですが……、この日はやれやれと列車に乗り込んだところで、フォロワーさんからお誘いがあったので、最後に新宿で一献。
つぼっちさんと軽く、翌日に響かない程度に飲み直してから終電間際の列車にて日付変更後に房総へと帰参いたしました。


斯様な次第で久しぶりに用件で埋めて満足した週末。あとは遠出をすれば、おおよそ夏を楽しんだといえることでしょう。
8月が楽しみです。

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

 | ホーム | 

カレンダー

« | 2017-04 | »
S M T W T F S
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -

中の人について

molmol

Author:molmol
連絡先:aria_freak@ホットメール、mixi


社会的圧力に負けて働き始めた巫女好き提督。2年かけて回復したSAN値を瞬く間に失い、工場街のおんぼろアパートでサバイバルなう。

何かにつけて神頼みする近所のお稲荷様に感謝

個人的リンク

私が勝手に(無断で)貼ったリンクもあります……。 どうか、ご配慮願います。

分類……してないなぁ?

"兵站"内の探し物はこちらへ

月別ログ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

FC2Ad