月曜備忘録

東奔西走したり、近場をさまよったり、お家でぐったりしたり……週末の所業や所感を記録する場所(旧名:兵站の鬼を目指して……)


春の嵐の散歩

首都圏を強風が襲ったこの週末。
土曜の午前中こそお仕事に駆り出されていましたが、その後は無事に解放されて自由の身。
春一番も吹くという過ごしやすい気候に誘われて、迷うまもなくお出かけです。

総武線から横須賀線を乗り継ぎ、ゆらり揺られて辿り来たのは横浜の東のハズレ、鶴見駅です。
何度か乗り換えで使ったことはあるものの、駅の外に出たのは実は初めての経験。近場でも知らない街は沢山あるもので、鶴見の都会さに驚きながら向かったのは、駅から歩いて5分足らずに鎮座する鶴見神社です。

街の真ん中にある神社ながら、Wikipediaに曰くかなりの歴史を有する古社なのだとか。
曰く、鶴見川一帯を中心に鎮座する由来不詳の神社群“杉山神社”の一社だったとも、弥生から古墳時代にかけての貝塚が境内地から発掘されたのだとか――云々と。
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今でこそ鎮守の森もない都市的な神社でありますが……だからこそ、東海道も外れた東国の河口部の湿地帯が日本屈指の都市になる様を、1000年以上の永きにわたって同じ土地から見てきたかと思うロマンが詰まっているような気もしますね。

鶴見神社の次は、鶴見駅から徒歩圏内の有名ドコロとして名高いJR鶴見線の国道駅へ。
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名前の通り国道を跨ぐ高架線に設けられた駅なのですが、一度降り立てば納得のそこらの高架駅とは格が違う凄みを孕んだ駅です。
駅の下の昭和から時が止まったかのようなアーケードだったもの。鉄骨とコンクリートで固められた無骨な駅の構造、本当に一見の価値がある代物でありました。

この日はそのままこの国道駅から鶴見線に乗り込み、浜川崎を経由して川崎へ。
こちらで「銀翼のファム」の劇場版を見てから、元寮生と川崎のお店で飲んで一泊と相成りました。


そんな訳で川崎で一泊を明かして迎えた日曜日は、今度は今度で東海道本線を西へ向かいます。
途中、春の嵐が巻き起こす列車遅延に難渋しながらも、どうにかこうにか降り来たるは静岡県の富士駅です。
この日の用件は小学校以来の友人とドライブに行くこと。数年ぶりにクルマを運転する必要が生じたので、練習したいとの話になり、折角なので色々行ってみることにした私大です。
そんな訳で駅からは件の友人“えめろん”氏の車にピックアップされて移動です。

最初に向かったのは朝霧高原の手前に位置する静かな人造湖、田貫湖です。
別段何があるわけでもないのですが、この近辺でアウトドアといえば、とりあえず名前が上がるようなそんな場所。
ドライブの目的地としてはもってこいですよね。思ったよりも霧に覆われていたのがちょっとした誤算でしたが……。
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なかなかどうして、神隠しか怪獣かと言いたくなるような、不穏な雰囲気のある霧です。
晴天ならば雄大な富士山も望める場所なのですが、100m先の見通しも怪しい有り様。これはこれで面白いのですけどね。
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一瞬だけ霧が途切れた時の幻想的な風景は、こういう状態も悪くないかなと思える一瞬でもありました。

田貫湖に続いて向かったのは、これまたこの近隣で名高い白糸の滝と音無の滝の2瀑布。
地層の割れ目から水が湧き出てそのまま落ちる白糸の滝の幻想的な光景と、シンプルに大きな音無の滝の雄大さが、隣り合った谷で全く異なる光景が展開され、溶岩地形の多様さを実感させられます。
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また、この辺りに来る頃には霧もすっかり晴れて気持ちのよい青空になっていたのも嬉しいところ。
滝の飛沫に虹が生じていたりと、素晴らしい光景でありました。

また、白糸の滝に行くまですっかり忘れていたのですが、この富士山周辺といえば数年前から世界遺産に指定されています。
文化遺産だそうで、主には富士信仰に関する史跡が指定されており、白糸の滝も滝行の霊地として重視されていたことが指定された理由なのだとか。
そこで気付いたのが富士山周辺に点在する登山口を守る浅間神社の数々。その内の幾つかも世界遺産に指定されているそうで……折角ここまで来たのですから寄らない手は無いでしょう。
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そんな訳で一つ目に訪れたのが山宮浅間神社。富士宮駅の近くにある本宮に対する山宮なのだとか。
奥宮は山頂にあるので、中間の宮とも見なせるかもしれません。
境内には本殿がなく、富士山を遥拝する方向に溶岩で作られた祭壇があるばかりの、簡素で古式ゆかしい神社です。
祭壇の後方の林が、富士山が見えるよう切り払われているのも特徴的でしょうか。江戸時代には本殿を作ろうとする度に風害に見舞われて断念したとの伝承もあるそうで、古の山岳信仰を思わせる神社でありました。

2社目に訪れたのは村山浅間神社。
こちらは本宮から頂上に至る富士宮口の登山道の要衝に当たる社なのだとか。
歴史は古く富士講の開祖ともいうべき上人が社寺を開いて即身仏となって以来、数多の僧坊を抱える富士講の一大拠点だったのだそうです。
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今でこそ、明治の廃仏毀釈の影響で見る陰もなく小さな社とかしていますが、それでも静かな集落や神社とお堂が並び立つ構造に、神仏混交時代の反映を思わせる様が残っていました。


村山の浅間神社を後にしたら、この日は流石に帰路を気にする時間となります。
再び富士駅まで送ってもらって解散となり、そこから進路を千葉へとむけて1日が終わり――はせず、帰り際に幕張に住まう友人と軽く夕飯を食べてからの帰還となりました。


そして余談ながら、帰れば部屋が水浸し。驚きの雨漏り案件に春の嵐の思わぬ洗礼を受けて月曜日を迎える羽目となりました。

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社会的圧力に負けて働き始めた巫女好き提督。2年かけて回復したSAN値を瞬く間に失い、工場街のおんぼろアパートでサバイバルなう。

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