月曜備忘録

東奔西走したり、近場をさまよったり、お家でぐったりしたり……週末の所業や所感を記録する場所(旧名:兵站の鬼を目指して……)


古都の節分の灯籠の話

大学院修了に向けて、加速度的に慌ただしさが増す立春の頃。
本日は、体調と引き換えになんとか修士論文の草稿と要旨を提出し、2週間後の修論発表会を前に最後の休息といった状況です。
台湾後の徹夜まがいの無理がたたって、鼻風邪気味になってしまいましたが、一日寝たのできっと何とかなるでしょう。

そんな訳で、殺人的な忙しさだと見せかけても、忙中閑あり。
草稿提出が目前に迫っていた2月3日の節分ですが、仏都奈良では各所で節分会が催されていました。
流石に、日中の行事を見物に行くほどの余裕はないですが、それでも夕飯の買い出しにかこつけて、少しだけ夜から奈良市街へ。
行って来たるは、春日大社の万灯籠です。
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万燈籠、その名の通り、数多の灯籠に明かりを灯す催しです。
今ではお盆と節分にしかやらないそうですが、春日大社のHPによれば、江戸期には雨乞いの祈願など事あるごとにやっていたのだとか。
参道の普段は鎮守の森の一部と化している石灯籠にも一つ一つ火が灯り、さらには衆生のための仮設の灯籠も立ち並んで、夜の社を明るく照らし出します。
電気ではなく、一つ一つにちゃんと火を灯しているのも、灯りが時折風に揺らいで神秘的な雰囲気を醸し出します。
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この手の日は本殿も夜間の特別拝観を受付ているので、中の参拝も可能。
朱塗りの楼門に橙色じみた提灯がよく映えます。

春日大社といえば、拝殿の回廊の吊り灯籠でしょう。
当然万燈籠の日となれば、全てに明かりが灯り、まさに灯籠のお祭りという風情です。
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足元には、歩道を指し示す燈火も置かれ、昼に行く神社とはまた違った雰囲気がありました。
余談ながら、もともと歴史的に神仏混交の色が濃い春日大社。本来は節分も仏教由来の行事なのですが、私が参拝した時には本殿内で何か神事か祈祷かをしていました。
どのような祭事なのかはわかりませんが、おそらくは春の到来か節句の変わり目の厄を払うか……そんなとこでしょうか。
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それにしても回廊内の灯籠は本当に綺麗です。
これらは量産品ではなく、全て違う作りとなっているのも見所だとか。家紋や花の絵柄、規則的な文様もあれば経文だったり祈誓分だったりと、日付も江戸時代の間で混じっていたりして、じっくり見て回ると興味深い限りです。
電気がなかった時代、今よりも暗い境内に万の灯籠を灯した人々が、何を思ってこの灯りを見ていたの……思いを馳せずにはいられません。


もっとも、いつまでも過去にとらわれている場合ではなく、目の前の現実の問題に対処しないといけないのが、現し世に生きる人々の宿命。
あまり長居もできないので、境内を一巡りしたら、早々に奈良の市街を後にし学校へ戻って作業の続きをすることと相成りました。
この日、寒空のもとにフラッと出掛けたのが風邪の原因という気もしなくもないのがまた難しいところです。

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