月曜備忘録

東奔西走したり、近場をさまよったり、お家でぐったりしたり……週末の所業や所感を記録する場所(旧名:兵站の鬼を目指して……)


帆船と余話

寒の戻りの逆バージョンでしょうか、思い出したように暖かい日が続いた11月後半の3連休。
新嘗祭だか、勤労に感謝する日だか、委細は置いといても秋晴れが心地よく紅葉も見頃の頃合いです。


この季節になると毎年、静岡の親の実家に庭木の剪定を手伝いに行くのですが……今年も例年通りに行ってきました。
木を切ったり、お酒を飲んだりする3連休です。

そんな中で、ふと耳にしたのが静岡市内の清水港に練習帆船が来ているとかいう情報。
久方ぶりにお船が見たい気持ちになったので、ふいっと見に行ってみることにしました。


清水港は三保の半島により駿河湾からさらに一つ奥まった天然の良港。
古くから湊町として栄え、江戸時代以降は駿河の中心静岡市街の外港としても機能したのだとか。
海越しに富士山を見ることが出来ることから、ウィキペディアにも風光明媚な港と紹介されている程です。

陸路的には決して好立地とは言えないように思いますが、そんな背景もあって飛鳥Ⅱなどの名高い客船が入港することもあるのだとか。
今回もそう言った流れの一環でしょう。
来ていたのは帆船海王丸さん。2556トンの大型の船です。
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優美な白い船体と、様になるマストが秋晴れの空によく映えます。
本当に見栄えのする光景です。

ちなみに練習帆船なのだとかで、今回の寄港も海技学校の学生さんによるもの。
ちょうどお昼休憩で上陸時刻だったのでしょう、凛々しい若者が沢山下船していく様子が見られました。
あまり知らなかったのですが、併設の解説コーナーによると日本には結構な数の国立の海技学校があるのだとか。主には大学校や短期大学校ですが1つではなくそれぞれ3~4校ほど、さらには商船高専なる学校も数校存在するそうです。
一方で、海事系の国公立大学は神戸大と東京海洋大しかない模様で、こちらは少なさにちょっと驚きでした。
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そして学生さんはお昼の上陸中ですが、一方で地上の一般人はその間に船の前に長蛇の列を作ります。
お昼明けから、船内の見学が出来るのだとかなんとか。折角の機会ですから、私も列についてしまいます。

乗船までは、およそ30分ほどの待ち時間。上がってみると、見かけよりコンパクトな印象を受けてしまったのは、護衛艦見物に慣れすぎているせいでしょう。
磨き上げられた木製の甲板が格好いいです。
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海王丸の特徴として、ディーゼル機関と帆走の2系統で航行できることがあります。
船尾にあったのが、その帆走用の舵輪です。理屈はよくわかりませんが、普段は船橋にある普通の舵輪で操舵するものの、帆走で舵が重くなった時にはこちらの大きな舵輪で操舵するのだとか。
速度が上がると重くなるのでしょうか、残念ながらその辺の理屈を聞きそびれてしまいましたが……舵自体はを動かしているそうです。
脇には操舵士用のコンパスも置いてあり、なるほどなと思い至ります。
一方の船首側に回れば、グッと先端が突き出たロマン溢れる光景目に入ります。名称は知りませんが、この船首から海を望む角度と光景、本当に格好いいと思います。
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ちなみに先程のもう一つの舵輪があるという船橋は、この船首から錨置き場に続いて前側にあります。
外輪船の時代、両舷の外輪に橋を渡す用にして指揮所を置いたのが「船橋」の名称の由来だとかなんだか。
本当かどうか調べるほど、文献漁りに明るくはないですが……なるほど、正面から見れば橋のような構造をしています。


帆船見物の後は、余勢を駆って少し遠出することに。
高速道路を抜けて、行ってきたのは大井川の向こう側、東海道の日坂宿です。
ここ日坂の西の入り口に小国神社と並ぶ遠江一宮、事任八幡宮が鎮座しています。
古くは枕草子にも言及があるという延喜式内の古社です。
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立派な銀杏の木が黄色く色づく境内は、なかなかに神秘的な雰囲気があります。
杉やクスノキの大木もあり、パワースポットだという話も説得力のある存在感です。
境内裏手の小山は神域に指定されており、禁足地に。あまり荘厳というわけではないですが……古い祭祀の体系を遺している様です。
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また面白いのが国道1号線を挟んで反対側の小山にも奥宮があること。
桓武天皇の御代に今の位置の里宮に遷ったとの由緒書きがありますが、国道が通る以前は同じ境内だったそうですし、どこまで正しいのかは少し疑問です。
いずれにせよ、立派な境内の里宮に対して、石段を登った先に小さな祠と磐座のある奥宮は、また別の意味で神聖な雰囲気のあるところでありました。

神社のあとは帰りがけに日坂から隣の金谷の宿場町を結ぶ小夜の中山なる旧道を経由です。
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江戸時代には鈴鹿や箱根と並ぶ難儀な峠道だったと伝わる古道です。
今ではお茶畑が広がり、薄暗い難所と言った印象は薄れているものの、細い道と急な坂道、曰く有りげな風情のある茶屋などがいい感じに往時を偲ばせます。
特に峠の最高部には久遠寺という古刹があり、夕暮れ時も合わさって得も言われぬ雰囲気を醸し出します。
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夜泣き石なる悲話を孕んだ岩まであり……説話自体は眉唾でしょうが、見事な大きさの丸石が祀られていたりと、歴史を感じさせました。


そんなこんなでふわっと出かけていたりしますが、そろそろ内向きの趣味も必要かと思い、鉄道模型趣味の再開も検討中。
具体的には、線路を少々静岡から引っ張りだして、ちまちまと走らせてみたりしてる次第です。
流石に以前のような大物を大々的に走らす空間も時間もないですが、ミニカーブレールとBトレインショーティーを活用して、ちまちまとやりたいなと思い立った状態。
埃を被った思い出の品々を少し掘り返したので、おいおい広げていければ嬉しいのです。

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