月曜備忘録

東奔西走したり、近場をさまよったり、お家でぐったりしたり……週末の所業や所感を記録する場所(旧名:兵站の鬼を目指して……)


奈良奥山巡航

東北まで紅葉を眺めに出張っていたハズが、帰れば奈良の木々も色付き始めている今日この頃。
秋晴れの陽気に誘われて、この土曜日は原付きを駆ってふらりとドライブです。

すっかり馴染みの道となってしまった奈良市街へ向かう市道を抜け、東大寺の北側から針路をスッと東へ。
行って来たるは春日山原始林を抜け、東大寺裏手の山を大きく巡る奈良奥山ドライブウェイです。

世界遺産にあたる原始林の只中を抜けるため、道が悪い割に料金が高いとも言われていますが、折角近くに住んでて一度も行かないのはもったいないというもの。
いずれいずれと機を伺っていたのですが、まさに機は熟した次第です。

奈良奥山ドライブウェイは3つの区画に分かれており、東大寺後背の若草山を北西から登る区間、春日大社奥の原生林を抜ける区間、奈良市街南東の高円山を走る区間からなります。
このうち、春日山の原始林区間は若草山側から高円山側への一方通行なので、全区間通しで走りたければ北側の若草山側入り口から入る一択になります。

そのような次第で境内裏の細い道を抜けて料金所を過ぎると、道が急に広くなりドライブウェイの小ドライブの始まりです。
50ccの原付きでも問題なく走らせてくれるのが嬉しい限りです。
2014_10@奈良遊弋0001 2014_10@奈良遊弋0003
なかなかお目にかかることのない大仏殿の背後からの様子なども観ることが出来たりします。
山から遠望してもひと目で分かるその威容、何度見てもいいものです。

若草山区間の終着には駐車場があり、徒歩ですぐに山頂に行くことが出来ます。
2014_10@奈良遊弋0004 2014_10@奈良遊弋0010
眺望良好、秋晴れの空の下に奈良盆地が一望できます。
野焼きのせいなのか、木々も少なく見通しが良いのが気持ちのよい限りです。
余談ながら、この山頂界隈にも当然のごとく鹿が歩き回っています。彼らは山を登ってきたのでしょうか……さすがは四肢の獣です。

若草山の眺望の後は、遂にメイン区間である春日山原始林です。
ちなみに着いてみるまで知らなかったのですが、この区間はドライブウェイとは別の遊歩道とも繋がっており、そちらを経由してきたトレッキングの方とも共用になっているのだとか。
2014_10@奈良遊弋0022 2014_10@奈良遊弋0025
それと関係しているのか否かは知りませんが、この区間は非舗装の道が続きます。
慣れない砂利走行、安全運転と料金所の係員にも言われましたが、否が応でも低速運転とならざるを得ません。
もっとも、その分だけ原生林の風情を堪能できるのはいいもの。
途中の休憩スペースから脇道にそれた先には、滝などもあったりします。原始林の中を割くように流れるさまは、決して大きいわけでも迫力があるわけでも無いのですが、魅入ってしまいそうな神秘的な雰囲気が漂っていました。
2014_10@奈良遊弋0035 2014_10@奈良遊弋0044
また余録になりますが、シレッと世界遺産おなじみの石碑もこの道沿いに。
これがないと世界遺産だったことなど忘れてしまいそうなほど、本当にただ自然が残っているだけの風景が沿道は続いていました。

春日山の原始林を抜けたら、高円山を経由して下る前に少しだけ寄り道。
原始林の道と高円山側の道の結節点で直交する柳生街道を柳生側へ少しだけ進み、風情ある峠の茶屋に立ち寄ってきました。
2014_10@奈良遊弋0062 2014_10@奈良遊弋0065
柳生街道はその名の通り奈良から柳生へと抜ける古の道。今や継承する国道もない半ば忘れ去られた道ですが、往時には石畳まで整備され、貴族や有力者が行き交ったのだとか。
そんな古態を感じさせるのが、この石切峠の峠の茶屋です。古民家園もかくやというべき木製の風情ある家屋と離れですが、驚いたことにこれらは今だばっちり現役。
話し好きのおじいさんが切り盛りし、トレッキング客やライダーがひっきりなしに訪れるちょっとした名所になっています。
なんとはなしに注文した甘酒も手作りだとかで、甘さの控えめな独特の味がして中々に美味しいものでありました。

峠の茶屋で一服した後は来た道を戻り、高円山の道を抜けて奈良市街へ帰還。
帰りがけに奈良県立美術館の大古事記展を見物して、帰路につきました。
大古事記展、美術館の企画展など初めて訪れたのですが……意外と面白いものでありました。
ただ、やはり私にはアートよりも遺物の方に関心があるようで、展示品も近世の絵より七支刀などの方が興味深く感じました。
2014_10@奈良遊弋0068 2014_10@奈良遊弋0072
また、外ではなぜか高千穂の夜神楽を実演していたので、そちらも少々見物。
なかなか意味を解するのはむずかしいですが、本物は一晩中舞っているのだとか。里神楽も恐ろしいほどに奥が深いです。


そんなこんなで、比較的ふらっと回ったこの一日。
思いつくだけでいくらでも文化的なことが出来るのですから、やっぱり奈良の町はいいものです。
今更ながら、残り半年足らずというのが惜しく感じます。
引っ越してくるまでは大仏くらいしか無い土地だと思っていたのですが、ほんの1年強でも根を下ろしてみると全然見えてくるものが違うものですね。

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