月曜備忘録

東奔西走したり、近場をさまよったり、お家でぐったりしたり……週末の所業や所感を記録する場所(旧名:兵站の鬼を目指して……)


丹波路と酒精の休暇

学会が目の前に迫ってますが、スライドを思いっきりダメ出しされてちょっと辛い、今日この頃。
中秋の名月が眩しく輝くいい夜も、月見酒などと洒落込む暇なくスライド作りです。
それもこれも、先の週末を豪遊した代価なのでしょうが……。

斯様な次第で、色々と未来に支払いをツケて楽しんできた土日の話です。


今回も例によって、元下宿生と大阪で合流し、夏季の18きっぷ最後の週末を利用して、鈍行列車の旅。
福知山線を北へ辿り、城下町福知山で山陰本線・舞鶴線の直通列車に乗り込み、最初に来たのは日本海唯一の軍港で名高き東舞鶴です。
観光案内所で地図を入手したら、何はさておき東舞鶴市街を縦断して、舞鶴の観光地がギュッと集まった沿岸部へ向かいます。
2014_09@但馬・丹後旅行0004 2014_09@但馬・丹後旅行0012
最初に出迎えるのは、近代的港町のお約束、赤レンガ倉庫です。
見慣れているようでも、やっぱりオシャレでとてもいいもの。最も東側の赤レンガ倉庫は、そのものズバリのレンガ博物館となっています。
内部の撮影はできませんでしたが、古代オリエントの日干しレンガから始まる世界のレンガ事情から日本のレンガ受容の歴史まで――お世辞にも大きいとは言えない建物からは想像しなかったほどの充実の展示内容でした。

ちなみに赤レンガ倉庫は博物館以外にも何棟もあります。
あるものはイベントホールに、あるものはお土産物店にと、なかなかの有効活用ぶり。
2014_09@但馬・丹後旅行0016 2014_09@但馬・丹後旅行0020
特にお土産物店の棟は、ちょっとした資料館も兼ねており舞鶴市街の旧態を紹介する展示などもちらほら。
かつて機回しに活用された機関車なども置いてありました。

余談ながら赤レンガ倉庫の前には小さな芝生の広場があり、ちょっとした屋台が営業していました。
そして、その向こうはもうすぐに海、目の前の岸壁には護衛艦が停泊しています。
2014_09@但馬・丹後旅行0013 2014_09@但馬・丹後旅行0031
そんな最高の立地と、程々の天気でお昼時のこと。これはもう、ここでごはんを食べるしか無いでしょう。
カレーとハイネケンと肉じゃがコロッケ。ちなみに肉じゃが発祥の地は、この舞鶴という説もあるのだとか。
有名な東郷平八郎とシチューと肉じゃがの逸話があったのが、ここでの事なのだとか……。逸話自体が眉唾ものだとも言いますが、何はともあれ肉じゃがコロッケ、非常に美味でありました。

そういう次第で昼食の後は、遠巻きではなく間近で護衛艦を見るため海自の北吸岸壁へ。
ここ舞鶴地方隊では、毎週末に岸壁を一般公開し護衛艦を近くまで寄って見学することが出来るのです。
週によっては内部の公開までしているようですが、今週は残念ながら外側だけ。それでも久しぶりの艦船見学、なかなかテンションが上ります。
2014_09@但馬・丹後旅行0068 2014_09@但馬・丹後旅行0075
この日、停泊していたのは護衛艦のあたごとふゆづき、それに補給艦のましゅうと多用途支援艦ひうち、幾つかの小型船艇でした。
基地見学といえば、展示品もさることながら周囲に置かれている小道具も興味深いところ。
物品運搬用(?)のリアカーの言い知れぬシュールな感じなど、大好きです。
2014_09@但馬・丹後旅行0077 2014_09@但馬・丹後旅行0086
他にも艦これ提督に対応した地味に可愛い島風のイラストがあったりとか……。
2014_09@但馬・丹後旅行0090 2014_09@但馬・丹後旅行0097
全く関係ないですが、小型船艇の時にアンバランスな武装の感じなども、独特の魅力があっていいですよね。


艦艇見学を終えたら、その足のまま今度は海軍記念館も見学する事に。こちらも同じく自衛隊施設内であり、土日のみの一般公開です。
自衛官候補生なのか、やたらガタイの良い若者の団体とかち合ってしまい、少々窮屈な思いをしながらの見学となってしまいましたが、それはご愛嬌。
2014_09@但馬・丹後旅行0103 2014_09@但馬・丹後旅行0107
海軍記念館に続いては、さらにバスを乗り継いで舞鶴引揚記念館も見学です。
戦後の舞鶴港は、シベリア抑留者をはじめとした大陸方面からの引揚者の玄関口だった歴史があります。
こちらの展示はそれらに関するもの。シベリアでの苦難や帰国までの困難を主とした展示は、兵隊さん関連の展示とはまた違った意味で胸に迫るものがありました。
この引揚記念館、少々他の施設類とは距離があり交通の便も悪いので割愛することも考えていたのですが……結果的には最も印象的な見学地でありました。

ところで、この海軍記念館から引揚記念館へと向かう頃合いから、徐々に雲行きが悪化し、引揚記念館を出て駅に戻る頃には見事な土砂降りとなっていました。
土曜日の晩は舞鶴から福知山に戻り、山陰本線を乗り継いで城崎温泉に泊まるプランだったのですが、「これはヤバイかも」と思っていたら案の定、山陰本線遅延のお知らせです。
紙の時刻表でもあれば、また知恵の絞り様もあったのでしょうが、迂回路もろくに無い地形とスマホだけではどうにもままならぬ状況。
早々に白旗を揚げて、18きっぷから特急利用に切り替え、どうにか夕飯やお風呂に間に合う時間には辿り着いたものの……それでも、当初の目論見よりはだいぶ遅い到着となってしまいました。
2014_09@但馬・丹後旅行0128 2014_09@但馬・丹後旅行0138
そんな訳で苦労して辿り着いた城崎温泉は感慨もひとしお。
夜の早いお店は既に閉まっていましたが、それでも夜の温泉街の風情をそれなりに満喫し、外湯や飲み屋で楽しんでこの日の晩を過ごすことが出来ました。


明くる日曜日は、昨夜とは打って変わって気持ちのよい晴れ模様。
前日の飲み過ぎで見事に寝坊しましたが、そんなこともどうでも良くなる天気です。
2014_09@但馬・丹後旅行0146 2014_09@但馬・丹後旅行0162
手始めに朝からやってる温泉で朝風呂してから、前日にもらった温泉卵の無料券を使いに近くのジェラートのお店へ。
生卵を受け取り、元湯に漬けること12分。トロッと半熟の非常に美味しい温泉卵の出来上がりです。
お酒の残った朝の風呂あがりに塩気の効いた温泉卵、極上の味わいですね。
温泉卵が出来るまでの間に、お茶やらジェラートやらを買食いし、見事に無料券の策略にハマってしまいましたがそれも致し方なしです。
温泉卵で一息ついたら、おみやげの購入がてらに日中の温泉街を散策しながら駅まで。
2014_09@但馬・丹後旅行0168 2014_09@但馬・丹後旅行0175
柳の並木も夜とはまた違った風情がありました。

駅まで戻ったら昼食を調達して、列車に乗り込み進路を再び福知山方面へ。
途中の豊岡駅から北近畿タンゴ鉄道宮津線に乗り換えて、日本海に沿って奥丹後を東へと進みます。
2014_09@但馬・丹後旅行0204 2014_09@但馬・丹後旅行0222
かつては国鉄だったという北近畿タンゴ鉄道線、今やすっかり風情のある地方私鉄となり、夏空と相まってその車窓は本当に旅情を満たす良いものでありました。

そんなこんなで来たの日本三景が一つ、天橋立です。
天橋立といえば股の下から覗く遠景が名高いですが、近くに寄っても松並木が美しい名勝地です。
2014_09@但馬・丹後旅行0254 2014_09@但馬・丹後旅行0264
天橋立は、地形としては阿蘇海と呼ばれる湾を塞ぐように伸びる砂州です。南の端、天橋立駅の目の前辺りで切れ目があり、阿蘇海を若狭湾と連結しています。
北側の付け根は古来の丹後国の中心地であり、古典文学の時代からこの細長い砂州を貫く道があったのだとか。
今も南端の切れ目には対岸と結ぶ橋がかかり、徒歩や自転車で全長を散策することが出来ます。
我々も当然、現地でレンタサイクルを調達して名高き松並木をサイクリングです。

ちなみに、私は全く知らなかったのですが、南端近くは海水浴場にもなっているのだとか……。白い砂浜が眩しいです。
2014_09@但馬・丹後旅行0268 2014_09@但馬・丹後旅行0281
他にも天橋立の中には歌碑や社などが道中に点在しています。特に存在感を放つのが、この錆びついた砲身。
てっきり三景艦にちなんで軍艦松島のものかと思いきや、大正期に奉納された軍艦春日のものなのだとか。
潮風ばかりの劣悪な環境に見えましたが、今も砲腔内のライフリングが残っており驚きでありました。
2014_09@但馬・丹後旅行0297 2014_09@但馬・丹後旅行0301
そうこうして30分ほどかけて天橋立を渡りきったら、自転車を北側のとこに返却して、徒歩でまずは丹後の一宮籠神社に参拝です。
籠神社は元伊勢、すなわち伊勢神宮以前にアマテラスを祀っていたという伝承も残る由緒ある社。現存する日本最古の家系図もあるのだとか。
その歴史の長さを誇るように社殿も立派な神社でした。
2014_09@但馬・丹後旅行0308 2014_09@但馬・丹後旅行0317
また籠神社の裏手数百mのところには、奥宮にあたる真名井神社という小さな社もあります。
こちらは奥宮と称されるだけあり、古代祭祀の磐座もある神秘的な雰囲気をまとっておりました。
惜しむらくは撮影禁止なこと。拝殿の直後にには真新しい柵まであり、磐座や史蹟に近付けないようになっていたのですが、Wikipediaを見ると柵もなければ真近に近寄った写真もあるので、最近になって何かあったのだろうと勘ぐってしまうのですが……あまり深くは考えないようにします。

神社のあとは裏山にあたる傘松公園へ登るリフトに乗車です。
2014_09@但馬・丹後旅行0330 2014_09@但馬・丹後旅行0336
リフトです。ケーブルカーとかロープウェイではなく、スキー場とかにありそうなアレで登ります。開放感があって気持ちいいです。
そして終点につけば、かの名高き股のぞきの展望台に到着です。
2014_09@但馬・丹後旅行0341 2014_09@但馬・丹後旅行0352
逆さに見ると天にかかった橋とも、空へと翔び立つ龍とも言う光景ですが、想像力の乏しい私には難しいものでした。
ただ、股のぞきなどせずとも掛け値なしの絶景です。流石は日本三景と感嘆の言葉が自然に漏れるようでありました。

余談ながら傘松公園は山の中腹にあたり、頂上ではありません。
頂上にはリフトの終点からさらにバスに乗って少し行った先にあるお寺の境内を辿って行くのだとか。
今回は時間の都合もあり、割愛しましたがいずれ余裕があれば行ってみたいものです。

では、今回はというと帰路は天橋立の両端を結ぶ観光船で、海から松並木を眺めながら戻ることに。
船の時間まで海岸で浜風でも浴びながら一服です。
2014_09@但馬・丹後旅行0370 2014_09@但馬・丹後旅行0374
面白いのはこの地域の堤防が異様に低いこと。どう見ても1mも無さそうな防波堤があるきりで、すぐに民家となっています。
内海のさらに内側と、日本海の荒波から隔絶された水面とはいえ、高潮でも来たら一発なのではと心配になってしまいます。
観光客的には見通しも良く寛ぐのに適しており、とても嬉しいのですがね。

2014_09@但馬・丹後旅行0380 2014_09@但馬・丹後旅行0378
帰路の船でもやはり麦酒。お酒を買っていたら、船の時間がギリギリになってしまったのはご愛嬌です。

駅側に戻ってきたら、列車の時間まで駅前の食堂でお夕飯。
海沿いだけに海鮮が名物らしく、特に貝類が一押しの模様。流石に牡蠣には手が出ませんでしたが、代わりにあさり丼をいただきました。
2014_09@但馬・丹後旅行0388 2014_09@但馬・丹後旅行0389
帰路は宮津を経由してタンゴ鉄道の宮福線で福知山へ。そこから福知山線に乗り換え、来た道をたどる様に帰宅いたしました。


2014_09@但馬・丹後旅行0394
ところで帰って荷物を開けて愕然。バックが重いと思ったら、随分と地酒を買っていました……。
寄るとこ寄るとこで少しずつ買ったので、あんまり自覚がなかった模様。嗚呼、恐ろしいです。

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

 | ホーム | 

カレンダー

« | 2017-04 | »
S M T W T F S
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -

中の人について

molmol

Author:molmol
連絡先:aria_freak@ホットメール、mixi


社会的圧力に負けて働き始めた巫女好き提督。2年かけて回復したSAN値を瞬く間に失い、工場街のおんぼろアパートでサバイバルなう。

何かにつけて神頼みする近所のお稲荷様に感謝

個人的リンク

私が勝手に(無断で)貼ったリンクもあります……。 どうか、ご配慮願います。

分類……してないなぁ?

"兵站"内の探し物はこちらへ

月別ログ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

FC2Ad