月曜備忘録

東奔西走したり、近場をさまよったり、お家でぐったりしたり……週末の所業や所感を記録する場所(旧名:兵站の鬼を目指して……)


嵐の家族旅行

「来る来る詐欺」と揶揄された先々週のリベンジを果たすかの如く、本州に記録的豪雨をもたらして去ったこの週末の台風。
何の恨みがあって3連休に直撃した挙句、平日初日の火曜日に台風一過の快晴を置いていくのかと……天を恨むほど絶妙なタイミングで猛威を発揮したその嵐の中のこと。
これまた、何の因果か我が家は車で関西まで来て、奈良の辺りを家族旅行です。

本来であれば中止するのが道理なのかもしれませんが、折角合わせてしまった休みの日程と「まぁ何とかなるはず」の慢心で、今更後には引けない状況だったのが涙ぐましいところ。


そんな訳で3連休初日の土曜日、早朝から高速道路を奈良へと向かっていた家族が昼過ぎ頃に私の寮に到着です。
あれやこれやと好き勝手に評論し、適当なお土産を残して私も車に乗り込み、いざ家族旅行へ。

この日はまだ台風も遠く南の沖合に居たので、天気は降ったり止んだりの微妙にごきげんななめ程度。
車を奈良市街のこの晩の宿に預けて、ならまち界隈を散策です。
具体的にはお酒の試飲を梯子したり、元興寺の中に入ろうとして気付いたら入門時間が過ぎていたり……概ねそんな感じ。


一夜明けて、日曜日はいよいよ持って雨が脅威となってきましたが、午前中はまだ誤差の範囲内。
車で市街から離れて西の京地域へ。
向かったのは唐招提寺、古代中国の高僧鑑真を日本に招聘して建てられた、教科書にも載る歴史あるお寺です。
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わびさびを感じさせる地味な伽藍が魅惑的ながら、建立当時の伽藍は朱塗りの柱と青系の格子で彩られた綺羅びやかなものだったのだとか。
塗装も落ちる時の長さに時代を感じさせます。

その色が落ちる前の伽藍に(多分)イメージが近いのが、唐招提寺から歩いて5分ほどの薬師寺。
薬師三尊像なるこれまた高名な国宝を本尊とする寺院です。
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再建された紅白の金堂と講堂が目麗しいところ。生憎と仏塔は更新工事中でしたが……保存のためには致し方ないことでしょう。

西の京でお寺2つを拝観したら、次は進路を南へ向け、奈良盆地南部の橿原、今井町の町並み保存地区へ。
この車の移動中から徐々に雨も本気を出し始めて、洒落にならない状況になってきます。
具体的には傘だけではどうにもカメラを守りきれないので、一眼レフを諦めてコンパクトカメラのみで写真を撮らざるをえない程度。
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そんな中で今井町の町並み保存館を見学してから、路地へ入り数軒の保存家屋を見学。
とは言え、木造の町並みは湿ってくると風情を醸し出すのでなかなか乙なもの。
路地を眺め、域内の茶屋で昼食をとってから次の目的地へと移りました。

向かったのは同じく奈良盆地南部のほとんど辺縁、明日香村の石舞台古墳。
この一帯は、昨年も個人的に行ってたのですが「教科書に載る遺跡」ということで外せないだろうとの判断です。
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土砂降りの中ですが、高松塚古墳も続けて見学。
本来であれば自転車でふらふらと奇石群や田園風景も楽しみながら回りたいところですが、そういう状況でもなかったので車で点と点の移動でした。

そしてこの日の宿は、このまま更に進路を南にとった吉野山の中の旅館です。
吉野山の一体は、金峰山寺を中心とした修験道のための山岳都市。かつては天武天皇や南北朝時代の南朝などなど--畿内を伺う抵抗勢力が立てこもるような堅固な地形とそれなりに豊かな経済を両立させていた地域です。
山道をグネグネと進んでいくと突如、山の峰に沿って温泉街と寺社仏閣が立ち並ぶ一帯が現れるのですから、道中はなかなかの感動です。
是非とも散策に行きたいところだったのですが、日曜日のこの頃には麓の吉野川も濁流に変わり、京都や大阪ではいよいよ持って避難命令まで出始める状況。
流石にどうしようもなく宿でまったりと過ごすことと相成りました。


そんな訳で、起きたらなんだか凄く凄いことになっていた月曜日。
近畿の雨のピークは夜中に過ぎ去り、朝には落ち着きを取り戻して、朝食を食べて完全に目が冷めてきた頃にはどうにか雨も小康状態になってくれたので、ふらりと街を散策です。
初めに向かったのは吉野の中心、金峰山寺。
またしても創建は役行者との伝承、なんというか……どこに行っても役行者の足跡を見る気がします、恐ろしい。
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古代より熊野に連なる神聖な地として、無視できない勢力を誇ってきただけに、そのお堂も立派な限りです。

余談ながら、このお寺の裏手に脳天大神なる頭脳の神様が祭ってあるのですが、そこへ向かう道中が大変なことに。
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雨であふれたのか、普段であれば小川と思われる水路が溢れかえり、参道が滝のような有り様でした。

続けて、吉水神社へ。
かつて後醍醐天皇が足利尊氏と対立し京都を追われた後に玉座を置いたと言われる土地。
当時はお寺だったそうですが、明治期の混乱の結果、今は神社の体をなしているのだとか。
併設の書院は源義経が潜伏し、豊臣秀吉の花見とも関わりがあるというなかなか由緒有るものです。
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ただ最も気になったのは先日のコラボ企画が残したアニメ咲の絵馬群……どこにでも現れるからオタクと役小角には勝てる気がしないですね。

ここから次は市街を後にして少しだけ更に山中へ。
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曲がりくねった細い道を10分強進むと至るは、吉野水分神社です。
水分とは”みくまり”と読んで、分水嶺を表す古語です。
由緒は不明ですが、山中のこと。どこかの分水嶺だかの水神さんを祭ったものなのでしょう。
生憎と管理人には出くわさず御朱印をもらいそこねましたが、霧に包まれたその雰囲気はまさに神聖そのもの。
下手なことしたら罰が当たりそうな雰囲気が強くありました。

ちなみにこの水分神社へ向かう道中、非常に景色の良い所があります。
吉野の町やその向こうに連なる山々が遠望出来るので、如何に吉野の市街が特殊な立地にあるかがわかります。
ひときわ大きい建物が、金峯山寺の建築物。
またわかりにくいですが写真下方の道がこの晩の大雨でごっそりと崩れ落ちています。
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道が流れては仕方ないので、迂回路で吉野から麓まで下山。
途中、近くを通ったので吉野神宮に参拝です。吉野神宮は後醍醐天皇を祭神とした明治期の神社。
建立時期が近いのか、橿原神宮と似たような印象を受ける荘厳ながらも人工的な雰囲気をまとった神社でありました。

そしてこの後は、諸々の事情……具体的には通行止めの道が多くて回り道が多かったので、駆け足気味の観光になります。
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大神神社と石上神宮、山の辺の道にまつわる大社2と、中間に合った箸墓古墳を見学です。
この頃には雨はすっかりやんで台風一過の晴れ間が青空へと変わっていきました。

二社を参ったら、再び奈良市街に舞い戻り国宝十二神将がある新薬師寺を拝観。
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そして家族は再びならまち界隈に繰り出してお土産物の物色をするとのことなので、ふらふらと市街でアニメイトに寄ったりしながらまったり過ごしているうちに、夕暮れを迎えました。
台風が空気中の塵をすっかり洗い落としたのか、この日の夕焼けはひどく綺麗なもの。
鏡のような猿沢池の水面と相まって、その光景はとてもきれいなものでした。

なお、この日の晩も宿に一泊して、火曜の朝に私は寮へ帰還。
そのまま授業をうける流れと相成りました。


そんなこんなで、家族旅行という性質もあってかなり駆け足となった奈良観光。
ただ、吉野の山など、そうでもしないと訪れる機会もなかったので良かったのかもしれません。
出来ることなら、機会を見つけてもう少しのんびりめぐりたいところですが……それはまたのこと。

それよりもこの休暇ですっかり狂った生活リズムを整え直すほうが急務でしょう。
艦これとか研究とか……ここ数日すっかり触れなかったものが一杯です。

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