月曜備忘録

東奔西走したり、近場をさまよったり、お家でぐったりしたり……週末の所業や所感を記録する場所(旧名:兵站の鬼を目指して……)


南都八景その平城京

初夏らしい陽光に恵まれ続けている5月下旬。
天気がいいことは美徳です、心まで晴れ晴れします。具体的には授業等々の兼ね合いで研究の本格化が遅れる分だけ気が軽いです。
近隣の境域な地名や街道も覚え始め、県内の位置関係も把握し始めてきた頃。
高い建物の少ない奈良の空は本当に広く、少し開けた場所まで行けば、その遠く向こうにはようやく名前を覚え始めてきた大和の山々が見えます。
晴天のもとに見える山の緑は、まるでここまで来てみろと小旅行に誘っているよう。
折角の休日とあっては誘われるがまま、地図を片手に原付に跨り、勢いと感覚を頼りにお出掛けです。


金曜の夜に同級生と飲んだまま眠ってしまい、目覚めた頃には日も高くなっていった土曜日。
生駒から名古屋方面へ抜ける街道をしばらく進み、途中で曲がって近鉄の交差点、大和西大寺駅前まで原付でトテトテ走ります。
駅前の駐輪場に原付を預けたら、ここからはのんびりとまったり徒歩行軍。

平城宮跡を横目に古風な町並みを抜けて、最寄りのバス停から続く人の流れを見つけ、そのまま着いていくと、その先は目的地の航空自衛隊奈良基地です。
先日、学内の掲示板をなんとはなしに覗いてみたときに、うっかり見つけてしまった一般公開の告知。
こっちには自衛隊の基地が少なく縁がないと思っていたのですが、殆ど近場に空自の幹部学校があったとはまさに灯台下暗しです。
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そんな訳で常識に則り車や自転車での来場は遠慮して来てみたのですが……そこは驚きの車社会! しっかり会場併設の駐車場がありましたから、一部の常識で世間は語れないと痛感です。
こんなことなら直で原付で来ればと思いましたが、それは後の祭り。いざ内部を見物です。

受付の簡単な手荷物検査を通ったら、最初に目に入ったのはかつて日本の空を守った飛行機の数々。
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今は一線を退いた古い機体が飾られていました。
F15やF2のような現役の機体は各種イベントで見ていましたが、F86やF1のような機体は観るのも初めてです。
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丸みを帯びたフォルムと妙に金属的な塗装は、なんとなく昔の特撮モノのメカを思い起こさせるデザイン。
一世代前の人が描いた未来と言ったイメージなんですかね。
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今の大型化した機体と比べ、コンパクトな機体と貧弱そうに見える足回りも時代を感じさせます。
実にいいものが見れました。

飛行機の次に見に行ったのは、なぜか空ではなく陸のじえいたん。
何故か軽装甲機動車や高機動車の展示があったのです。
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高機動車の方は体験乗車も出来たので、折角ですからもちろん体験です。
想像よりはマシな乗り心地の後部座席に揺られて、グラウンドを軽く2週。
自衛隊車両にもカーナビとETCが付いていることを発見したのが最大の収穫でしょうか。
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基地イベントお馴染みのミリタリーな露店もしっかりありましたが、財布に余裕が無いので残念ながらスルーです。

この後は、旧軍以来の資料を集めた資料館を見物して、奈良基地見物は終了。
来た道を戻るように平城宮跡の方へ足を向けましょう。

平城宮跡は言わずと知れた世界遺産、古都奈良の古の中枢部。
何年か前に、遷都1300年を記念して色々と整備が進んだ一帯です。
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整備は進んだといっても、資料館や復元家屋の整備が進んだくらいで、広大な敷地の大半は公園地帯。
過ごしやすい気温が続くこの季節には、見渡す限りの草原はなかなか良いものです。
外周部の再現家屋などは観光客が多くとも、少し内側に入れば犬の散歩や、球技に凧揚げ、昼寝に興じる人々。まさに平和そのものの光景がそこにはありました。

しかし、残念ながら私は未だ観光客の側。
敷地の中央を抜けて、復元された朱雀門の見学です。宮域南端のもっとも大きい門です。
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正面のレールの向こうに見えるのは、玉座のあった大極殿。
遺構が埋まる広場を突っ切って、大極殿まで。
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内部には玉座を収めた高御座まで復元されており、正面の広場にひれ伏す臣下を想像して悦に浸ってみたりできました。
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締めは平城宮跡資料館の見学。
最新の考古資料に基づいた想像図や、諸々の木簡などの展示だけでなく、復元や保存に用いた理化学機器や技法の紹介もあって、理系的な目で見ても興味深い展示内容。
元素分析の方法論など、思わずなるほどと思うものがありました。


ちなみに日が暮れる前に寮に帰り、アニメを見て寝て起きた日曜日は、再び来た道を進んで平城宮跡の更に先まで。
奈良市街の奈良国立博物館にて、仏像と青銅器の見学をして半日を過ごしておりました。
のんびり展示を眺めていると、奈良らしくしおりの予定表を参照しながら展示を見ていく中学生と思しき集団が何組も。
奈良に来て以来、修学旅行生を目にする機会も多く、昔を思い出してしまうことも多いのですが……まさか青銅器で半日、楽しんでる自分がいるとは想像すらも出来なかったでしょう。

考古学者は昔の夢の一つでしたが、真逆の方向に舵を切った挙句の現状。
昔を想って寂しいお酒が捗ってしまうのも困りものですが、いい加減に学生もののアニメを見ても思い出す事が多いのが悩ましいところです。

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社会的圧力に負けて働き始めた巫女好き提督。2年かけて回復したSAN値を瞬く間に失い、工場街のおんぼろアパートでサバイバルなう。

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