月曜備忘録

東奔西走したり、近場をさまよったり、お家でぐったりしたり……週末の所業や所感を記録する場所(旧名:兵站の鬼を目指して……)


瀬戸内生音弾丸旅行

10月も半ばに入り、場所によっては葉っぱも色づき始めた今日この頃。
会社では入社半年目の工場研修とやらが始まり、普段の業務をほっぽり出して工場内をウロウロしている日々です。
残業の心配もなく話を聞いているだけなのは楽ですが、その代わりにと立ちっぱなしだったり指導者に気を使ったりと微妙なところで疲れる様な感覚。
どっちもどっちという感じです。


そんな次第でちょっとお疲れ気味の今週末、あろうことか金曜から夜行に乗り込み少々遠くにお出かけしてきました。
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東京駅から乗り込んだのはサンライズ瀬戸号、高松行き。
5号者に連結されたノビノビ座席は、なんと指定席特急券だけでカーペット敷の1畳ほどのスペースが使えるお得な値段設定になっています。
イメージとしては間仕切り付きの二等船室みたいなものですが、寝ながら移動するには十二分な仕様。
枕がないのが難点ながら、夜行バスの座席にうなされるよりは幾分、快適な夜行移動をすることが可能です。

道中、窓を叩く雨音に目覚めたりしながらも、ゴロゴロ寝ているうちに気付けば見知らぬ風景。
そろそろ岡山の時刻になったかと思ったところで、今回は異常事態発生。
呑気に降ってるな程度の認識だった雨が思いの外凄まじかったようで、列車は未だ米原の手前に居るとかいないとか。
実に3時間以上の遅延。もっとも特にこれといった制約のある予定のない私は割と急ぎではない仕様。
これはまた盛大な遅れだな~程度に、未だ状況の実感もわかぬままに寝ぼけ眼で外を眺めているだけですが、乗り継ぎの列車などある人には死活問題です。
そうこうしているうちに、何やら特別処置として希望者には新大阪からの新幹線を手配して貰えることとなったので、新大阪よりコレに乗り換えての移動です。
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ちなみに本来は岡山から乗り継ぎのある人を想定した処置なのですが、これを機会に初めて山陽新幹線乗車に利用させてもらいました。
ちなみに希望者以外はそのままサンライズに乗車し終点まで。
この場合には特急券払い戻しの条件を満たしていたのですが、私の場合、当初から高松までの切符を岡山まで利用して降りてしまう算段だったので、話をややこしくしないためにも黙っておきました。

そんな訳で予定よりも3時間ほど遅れて降り立つは大都会岡山!
ここから一旦、途中下車して切符を買い直し、吉備線に乗って幹線筋を離れること10分少々の移動。
降りましたるはローカル線の情緒を感じる備前一宮駅。これでもICカードの読み取り機があるのですから侮ってはいけません。
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駅から線路沿いに暫く住宅街を歩き、踏切を越えると向こうに目的の吉備津彦神社が見えてきました。

吉備津彦神社はその名のごとく吉備津彦を祀る神社。
神代の時代にはヤマトと肩を並べる強勢を誇った吉備の国の聖地であったとされる土地です。
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正確には背後の吉備の中山を神体山とした古代信仰の地。案内板を見たところ、山中には磐座や古墳もあるのだとか。
今回は時間の都合上、山に踏み入ることは出来なかったのですが、見上げるだけでも立派な山であります。
それと余談ながら、久しぶりに神社に来たので御朱印を拝領。
このとき対応してくれた巫女さんが何故か紅白ではなく白装束。しかも美人さんです。
まだまだ勉強不足で神職の衣装には詳しくないのですが、もうよくわからないままにテンションが上がってしまい舞い上がった状態のまま、次の目的地へ向かうこととなりました。

歩くはは吉備津彦神社から吉備の中山の麓を巡るような小道を10分ほど。
巫女さんに会ってふわふわ気分のまま、実り豊かな田園と神の宿る森の境界を抜けていきます。
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道中、墓場や宗教団体の施設など古い神域ならでは(?)の代物を横目に進むと、小さな集落に行き当たります。
少し細くてねじ曲がった住宅の隙間を過ぎたその向こうが目指す目的地。

三備一宮を自称する延喜式の名神大社、吉備津神社に到着です。
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吉備津彦神社と似た名前ですが、一応は別の神社。
ただし吉備津彦神社から中山を1/3周分ほど回り込んだ位置に建っており、祭神も同じであれば御神体も同じく吉備の中山。
一説にはもともと同じ神社だったものが、吉備の国を備前・備中・備後に分割する際に別れたものなのだとか。
正直なところ、こちらの方が規模も大きめです。

こちらに着いて参道の階段を上がったところ、本殿の前には何故か赤絨毯が敷いてあり、巫女さんが何やら準備中。
しばらく様子を見ているとどうやら結婚式が始まったところでした。
流石に他人様の結婚式にカメラを向けるほど無粋な度胸はありませんが、こちらでも沢山の巫女さんを見れたうえ、何だかおめでたい雰囲気まで味わえ、素直に幸運を感謝です。

結婚式の行列が広場から本殿に過ぎた頃合いを見計らって境内内の散策再開。
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噂には聞いていたやたらと長い回廊や、鳴釜神事の御釜殿を見学です。
御竃殿の内部は撮影禁止でしたが、内部は古民家のように煤で黒光りする空間。神職の方が竈に火をくべて御釜を炊き、その向こうの壁には大きなシャモジが掛けられ、何とも言えぬ神秘的な雰囲気のするお部屋でありました。


この後、御釜殿側の鳥居より外に出たのですが、ここで軽く迷子。
出発前に地図で予習をしたとき「参道から真っすぐ行けば駅」ということだけ記憶していたので、そのまま真っすぐ進んだのですが、これがとんだ勘違い。
本来であれば来た時に使った本殿側の参道からまっすぐ進めばすぐ着くところを、裏口的な参道から出てしまったためにあさっての方向に進んでしまい、田んぼと住宅地の入り乱れる中を軽く大回りする羽目に。
私としたことがだいぶ歩くまで全く気付かなかったのですから、何事も思い込みは恐ろしいものです。以後、地図を見るときは注意しなくては、です。

それはともかくどうにかこうにか駅にたどり着き、列車を乗り継いで岡山駅から瀬戸大橋線へ。
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二度目の瀬戸大橋にして初めて車窓から瀬戸内海をゆっくりと眺めることが出来た感。
しまなみ海道も初めての瀬戸大橋も慌ただしいままに、前ばかり見て渡ってしまった感覚が強いので、ゆっくりとコンビナートや会場の島々、行き交う船を眺める事ができて割と満足です。
これで天気が良ければ文句なしだったのですが、最近”たまゆら”のせいか瀬戸内海への憧憬が強まるばかり。
次はこの景色を目的にまったりと旅行がしたいです。

――とか言いつつ、やって来たるは比較的内陸に位置する琴平駅。
海への憧れを胸に抱きつつも、ここから山に登りました。
登ってきたのは金刀比羅宮の鎮座する俗に言う金比羅山。
大物主を祀る海上交通の守り神ですが、その本殿は数百段はあるとんでもない石段の向こうなので、久しぶりの軽い山登り気分で突撃です。
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階段も途中までは両側に土産物店が続く門前町の風情。
観光地の客引きを軽くいなしながら、軽い足取りで上を目指します。
山門を抜けて境内に入っても石段はまだまだ続きます。
伏見稲荷のような山だか境内だかよくわからない状態を想定していたのですが、登ってみると参道は全て石段でよく整備されて歩きやすい状態です。
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鳥居を抜けたら曲がり角。大きな摂社を参拝したら、鳥居の向こうにさらなる階段。
そんな繰り返しでひたすら階段。坂道がないから、しっかり足を上げない次に進めないせいなのでしょうか、これはこれで妙に疲れます。
しかし、疲れれば疲れるほど楽しくなってくるのがこの手の山登り参拝。
あっという間に、クライマーズハイとでも言うべき精神状態で、気付けばそこは本宮です。
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なかなかに立派な社殿と、振り返れば麓の町が一望できる眺望。
この眼下の街から30分足らずでここまで来れたと思うと、我ながらよく頑張ったと自己満足に浸れます。
また本殿と同じ高さの平地には姫宮とも言うべき別宮の三穂津姫神社と、絵馬殿も建っています。
特にこの絵馬殿、海上交通の守護神だけあり、海自や船会社、探検家など船にまつわる方々の奉納した絵馬も置かれていました。
また絵馬だけでなく、探検に用いた船なども奉納され展示中。
絵馬の本来の意味を考えると、船の奉納もある意味では伝統に則った有り様と解釈できるかもしれません。
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さらに船だけでなく山門近くには大きなプロペラも。これはこれで……本当に大きいです。どうやって運んだのやら、そっちのほうが気になります。

本来であれば、本宮のあとは更に山奥の奥社に向かいたかったのですが、ここで学校の後輩から16時半までに高松に来て欲しいとの依頼があったのでやむなく中止。
その気になれば行ける距離ではあったのですが、体力的にもあとが怖いと考えてしまった辺り、私ももう若く有りません。
腹いせに素早く下山して、老舗そうなうどん屋で昼食をとり、さらにお神酒を納めてる酒造で地酒を購入です。
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うどんは流石にうどん県だけあってコシも強く文句なしの美味。
店の雰囲気も年代を感じさせる落ち着いた雰囲気です。店員のおばちゃんの誰に向かって話してるのかわからない解説と合わせて、なかなかにイイお店でありました。

琴平から高松まではイイ機会なので地方私鉄の琴電を利用。
京急車両製の見かけによらず気合の入った走りを見せる列車で、1時間足らずの間に高松市街です。
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高松の中心街、瓦町駅で下車して繁華街の中のライブハウス”高松オリーブホール”へ。
May'nのライブがあるということで入り口付近にはそれっぽい集団が集まっております。
そんな訳で、この日の最後のイベントはMay'nツアーの香川公演だったのですが、その前に目の前ではお祭り中のご様子。
繁華街の周囲一帯を挙げた地域の祭りの真っ最中で、ライブハウスの目の前を次から次へと山車や神輿が巡ってきます。
山車が通る度に、道を譲るため同じTシャツやマフラータオルの集団が動きまわるのは、ちょっと離れたところから見ると何とも奇妙な光景です。
それにしても、こういうお祭りが観光アピールもなしに盛大に行われているんだと思うと、地方都市もまだまだ余力があるんだなと素直に喜ばしく思えました。

そんなこんなで、ライブの方は分かる曲もそれなりにあり面白かったです。
場所柄のせいなのか、ファン層のせいなのか、スタンディングなのに押し合いへし合いな状況にもなること無く落ち着いて歌声を堪能できたのは良かったです。
May'nさん初参加でしたが推せますね。これでまた次も行きたい歌手が一人増えてしまいました。
そしてライブ後は同行した面々とラーメンを食べた後、独り高松駅へ移動。
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復路のサンライズ瀬戸号に乗車し帰宅と致しました。
今にして思えば、宿をとって日曜も観光に使ってよかった気もしますが、予算カツカツだったので致し方ないことでしょう。
またの機会があれば、是非とも吉備津周辺のサイクリングや、今度は尾道・竹原・倉敷とかにも行って見たいところです。


ちなみに余談ですが、帰りの電車内で財布を見たら残金は90円。
夜行列車の車内でジュースも買えない懐事情というのは、なかなかにスリルがありましたね…………。
我ながら情けない。

コメント

風月殿>
神社巡りと巫女さん巡りは同義なので大丈夫です!
もちろん、巫女さんの居ない神社も無碍にはしませんが、楽しみの半分が欠けてるのは否定できません……。
May'nさんは、マクロス曲以外にも個人名義で結構、曲を出してましてなかなか歌唱力もありライブ楽しいですよ~。

神社廻りが目的なのか巫女さんが目的なのか一瞬分からなくなりました…。

May'nさんはマクロスFでヒロイン・シェリルの歌を担当した方でもあるので私も知ってます。

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社会的圧力に負けて働き始めた巫女好き提督。2年かけて回復したSAN値を瞬く間に失い、工場街のおんぼろアパートでサバイバルなう。

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