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月曜備忘録

東奔西走したり、近場をさまよったり、お家でぐったりしたり……週末の所業や所感を記録する場所(旧名:兵站の鬼を目指して……)


山形横断家族旅行

一段落したと思った研修が再び生活を蝕む脅威と化し始めた9月第一週目。
数日も誤魔化しが効かないとは、本当にたまったものではないですね……。

しかし、それはそれとして捨て置いても、家族旅行には行かなければなりません。
金曜は退勤後に迅速に荷造りを済ませて、神田のカプセルホテルへ前乗し、土曜の朝に備えました。


そんな訳で朝8時頃に東京発の山形新幹線で家族と合流したら、山形駅までは列車に揺られるばかりです。
山形駅にて駅レンタカーを借り受けたら、いざ2泊3日の山形旅行に出発です。

カーナビに導かれるままに、山形駅から西の方へ。
最初に向かったのは修験道の建築様式を今に残す岩根沢三山神社神社です。
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本来は山伏のための寺院だったという神社。出羽三山への登山口の役目も果たし、往年には隆盛を極めたと言います。
廃仏毀釈の余波により、今では山の中の立派な神社といった雰囲気です。
それでも往年を忍ばせる立派な建物は目を見張るものがあります。
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本殿の祭壇や、天井が高く柱の太い炊事場など、昇殿料を払っても観る価値のある建築でありました。

岩根沢三山神社のあとは、道中の口之宮湯殿山神社を経由しつつ、湯殿山神社へ。
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自家用車は国道から外れて専用の有料道路にを進み、仙人沢と呼ばれる地点まで行くことができます。
ここで、大きな鳥居に出迎えられて、車は駐車場へ。
徒歩か、シャトルバスでさらに山間へと分け入ることになります。
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ただし、バスを降りた先からは撮影禁止、御神体も他言無用の秘密の霊域です。
一見の価値ある非常に良い神社だったとしか、言えないでしょう……。


湯殿山神社から下ったら、次に立ち寄ったのは湯殿山瀧水寺大日坊というお寺です。
こちらは今でこそ、小さなお寺になってしまいますが、廃仏毀釈以前には湯殿山の本山として隆盛を極めたのだそうです。
伝来の法灯を絶やさぬため、出羽三山の主だった箇所が神社へと転換した後も、お寺として維持することを選んだのだとか。
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この大日坊、歴代の寺宝や即身仏も興味深いですが、住職の解説もまた特徴的です。
少々、話が散らばって長すぎるきらいもありますが、あまり神社の由緒書では語られない神仏習合の“仏”側の視点で歴史が語られます。
悪口や下世話な冗談も少々混じりるので、万人にオススメとは言い難いのですが、個人的には面白い話を聞けて良い経験となりました。

ただ、大日坊ですっかり時間を喰ってしまったため、この後の予定がズレてしまったのは、困った点でしょうか。
大急ぎで国道を駆け抜け、この日の宿のある羽黒山の宿坊街へと向いました。
宿坊とは本来、僧侶や参拝者を受け入れる寺院に付帯した宿泊施設です。富士山や武蔵御岳などなど、修験道の盛んな山で多く見られる印象があります。
しかし、昨今では一般の観光客も受け入れるようになっていますし、さらに羽黒山の場合には神社へと転換していることから寺院の付帯としての意義も薄れていると言えましょう。
それでも朝には祈祷が行われたり、食事は精進料理だったりと、相応の形態を遺しているあたりは、今でも普通の観光用の宿とは一線を画する存在です。
この土曜の晩は、そんな宿坊に一泊です。
広い部屋と大きな風呂に、質素ながらも手間のかかった美味しい精進料理。どんなところかと思っていましたが、居心地の良い宿でありました。
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また余録として、羽黒山の出羽三山神社では夜間に五重塔のライトアップを実施中でした。
折角なので見物です。夜の闇に浮かび上がる五重塔は荘厳な光景でありました。


一夜明けて日曜日は、朝ご飯を食べてから、手始めに羽黒山の出羽三山神社本殿を目指すことにします。
羽黒山はその名の示すとおり、ちょっとした山となっています。
宿坊街のあたりに境内の入口があるものの、本殿はここから2千段以上ある石段を登った先に位置します。徒歩で大凡1時間、軽トレッキングと言って良い行程ですね。
一応は車道も整備されているのでバスや車でアクセスすることもできるのですが、折角ですから伝統ある石段と杉並木の光景を体験したいところです。
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そういう次第で、六根清浄と呟きながら行って帰って往復2時間ほどの行程です。
想定以上の急坂に難儀し、途中のお茶屋さんで休憩を挟んだりしながらも、無事に山頂の本殿まで行くことができました。
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月山、羽黒山、湯殿山の三山の神々を祀った神社は、丹塗りの立派な社殿が非常に立派でした。
また何よりも、その名高き石段の風情が、歩いていて楽しい神社でありました。

羽黒山を下山した後は、この旅行一番の駆け足行程の始まりです。
山裾を下って庄内平野へ降り、そのまま広々とした田園のなかを一路、鶴岡の市街地へ。
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下の妹の希望で、致道博物館を見学して回りました。
博物館の後は隣接する鶴岡城内の荘内神社を参拝です。
ご朱印も頂戴したら、市街地で昼食を食べて、今度は庄内平野北部の酒田へ向かいます。
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酒田では最上川水運の拠点、山居倉庫を見物。倉庫裏手の並木道が、大人の休日倶楽部のCMにも取り上げられた景勝地なのだとか。
確かに風情のある光景でありました。

そして、さらにここから最上川と沿うように国道を東へ向かい、山を越えて新庄側へ。
さらに車を走らせて、この日の宿のある銀山温泉まで……実質的に山形県を東西に横断してしまいました。

そういう次第で到着したのは夕刻になってしまいましたが、大正ロマンと名高き銀山温泉の夜景を満喫です。
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宿自体は諸々の都合で、温泉街から歩いて5分ほどのところでしたが、その分広々とした構造で部屋も近代的です。
いずれは温泉街側にも泊まってみたいですが、今回は深山幽谷に忽然と現れる大正ロマンの町並みを見ただけで満足でした。
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ちなみに夜景の光景が有名ながらも、朝の銀山温泉もこれはこれで風情がある光景です。
複雑な大正建築の技巧を見物でき、夜とは別の顔を味わった気分でした。


有休を取って休みとした月曜日は、山形旅行の最終日です。
朝の温泉街観光を済ませたら、一気に南下して山形市方面へ。最後の主だった観光地は山寺立石寺です。
その名の通り、山の上方に貼り付くように堂宇が並び、芭蕉の句にも歌われた名刹です。
また悪縁断ちのご利益もあるとかで……いろいろと思うところがあったりなかったりです。
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まずは麓の本堂に参拝し、道中の安全などを祈願します。
その後は入山料を支払って、石段を一気に登りましょう。
目指すべきは山の上の方にちらりと見えた眺望良好な五大堂と、山かげながら最上部にあたる奥の院です。
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まず先に参った五大堂からは、先程までいた山寺の麓の町並みを一望することができます。
谷底を挟んだ反対側の斜面にも町並みが広がっている様が、なかなかに幻想的で良い光景です。
一方、来た道を見返せば、道中にも段々にお堂が連なり、なんとも現実感の薄い不思議な景色が広がっていました。
名刹と呼ばれるのも納得の風景、坂道に建物が並ぶ光景はどうしてこうもワクワクしてしまうのでしょうか。
ワクワクついでに奥の院の写真を撮り忘れてしまったのも、ご愛嬌でしょう。

悪縁断ちも念入りに祈願して、信心深い心持ちのうえで下山といたしました。

立石寺のあとは帰りの新幹線の都合もあるため、少し早めですが山形駅へ戻ることになります。
途中、最後に近くを通りがかった鳥海月山両所宮を参拝して、最後の観光といたしました。
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もっとも、両所宮に着いたタイミングでにわか雨に見舞われてしまい、あまりちゃんと境内を見学できなかったのだけは残念な点でしょうか。
時間の都合もあったので致し方ないことですが、いずれまたゆっくりと参拝したいところです。


斯様な次第で、山形駅へ車を返し、お土産を物色したら、後ろ髪を引かれながらも帰りの新幹線に乗車です。
楽しかった3日間もあっという間に終わり、現実に帰ってきてしまうのがしんどい限りです。
帰ってきてもしんどくない現実を作りたいところですが……解決には気の長い対応が必要そうですね。

ところで、今回の出羽三山ですが、羽黒山と湯殿山は参拝したものの、実は主峰月山には登拝していません。
山頂に奥宮を擁する月山神社、登山道も整備されて比較的気持ちの良い道のりだそうです。
当面の“登りたい山”リストに、また一つ名前が挙がってしまいましたね。
いつ行けることか……予想も付きませんが、いずれ行きたいものです。

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