月曜備忘録

東奔西走したり、近場をさまよったり、お家でぐったりしたり……週末の所業や所感を記録する場所(旧名:兵站の鬼を目指して……)


大井川の連泊野営

衰えを見せぬ寒波の猛威が北陸を蹂躙する2月半ば。
比較的穏当な天候が続く太平洋岸でも、気温の低さだけは如何ともし難く、日々の通勤が辛い限りです。

そんな寒さに翻弄される今冬にも関わらず、「ゆるキャン」の人気のせいか、冬キャンプがツイッター上で流行っている印象。
元来、アウトドア適性の高い半月クラスタにいたっては、目を離せば誰かがキャンプしているくらいです。

そういう次第で今週の3連休は、フォロワーの朔氏の誘いに乗っかる形で大井川沿いでキャンプをすることになりました。
主催曰く「5人でソロキャンプする」とのこと。一言で矛盾している気もしますが……気にしてはいけません。


出発の土曜日は朝から実家で車を借りて、朔氏を拾ったら東名高速を一気に西へ。

大井川を越えた島田金谷ICで高速を降りたら、一旦は下流側の島田市街へ向かいスーパーにて食材の買い出します。

ついでなので近場の大井神社にも参拝。大井神社はその名の如く、大井川を神格として祀る国史見在社。島田駅から大井川へ向かう旧道沿いに鎮座しています。
歴史は古く、貞観年間の記録にも名が残るそうですが、資料の欠落があったのか延喜式神名帳には記載がないのだとか。
2018_02@川根キャンプ001 2018_02@川根キャンプ005
暴れ川を祀る神社として流域に同名の神社や、旧社地との伝承が残る土地も多いそうです。
現在の境内地は江戸時代になってから宿場町の発展に合わせて遷座したそうで、立地としては町中の社と行った印象。
それでも江戸時代の常夜灯や立派な社務所など、古くから発展していた町らしい趣がありました。

買い出しと寄り道を終えたら、県道を大井川沿いに一気に北上して、今回の宿営地であるくのわき親水公園キャンプ場に向かいます。
先行して来ていたキャプたん氏とも現地で合流し、しばらく待てばわため氏も到着して、この日の参加者は全員集合。
天気が不穏になってきたので、早々に設営してキャンプの始まりです。
2018_02@川根キャンプ021 2018_02@川根キャンプ041
何はともあれ、火を点けるところから始まります。今回はキャンプ場の薪を利用したのですが、非常に燃えが良いので着火が捗りました。
よく燃えすぎて熾火にならないのが難点ですが、そこは適当に大きな木を拾って何とかしよう――そう思い始めた頃合いで、降り出したるは生憎の雨。

じわじわ強くなる雨のために、陽が傾き始めた頃には焚火をしているどころの状態ではなくなってしまいます。
仕方ないので、キャプたん氏のタープに居候することに。
また同じ頃に、近場に住んでいるというフォロワーの十五夜さんの来訪もありました。数年前のコミケ以来の対面でしたが、元気そうで嬉しい限り。雨の中ですがしばらく雑談をしたりと楽しいひとときを過ごし、お土産を頂戴しました。
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夕方から夜へ時計の針が進んだら、いよいよもってタープキャンプの本番です。
キャプたん自慢の薪ストーブとの組み合わせは、程よく熱を溜めこんで雨の下でも快適そのもの。
スープを拵えたり熱燗を作ったりしながら夜を過ごし、雨にも関わらずハイテンションではしゃいで雪がちらつきはじめる頃に就寝と致しました。


翌朝は多少冷え込みながらも気持ちのよい快晴。猛烈な風が吹いて叩き起こされます。この風が後で惨事をもたらすのですが、このときはまだ知る由もなく、うるさいと思うくらい。
空気も澄んで山の上のハングライダーの離陸場までくっきり見えるほどの気持ちのよい朝です。
2018_02@川根キャンプ105 2018_02@川根キャンプ100
強風を掻い潜ってお湯を沸かし、即席ご飯で朝ごはんをしたら行動開始です。

行動開始と行っても、このキャンプ場にもう一泊する前提での話。少し下流の川根温泉に行き、ついでにさらに下流のホームセンターとコンビニで追加物資の買い出しをするだけです。
前日の夜中に関東を発っていた和泉冴氏がキャンプ場に到着するのを待って、温泉へ向けて出発です。
2018_02@川根キャンプ119 2018_02@川根キャンプ117
私の車に5人を詰め込んで、ゆらり揺られて10分少々で道の駅の温泉へ。この道の駅の温泉、真正面に大井川鉄道の鉄橋を見据える位置に立地し、露天風呂や休憩室から川を渡る列車を眺めることができます。
ドライブにも程よい距離であり、奥大井の寸又峡と合わせて人気のドライブコースとして有名な場所なのだそうです。
我々も露天風呂と鉄橋を渡るSLを堪能して、小一時間ほど滞在。売店で川根茶のTバックまで買って、すっかり観光客です。

温泉後には買い出しを経由して昼過ぎにはキャンプ場に帰還。
しかし、何も知らずに帰ってみるとテント周辺の様子が少しおかしいです。
タープが消えていたり、ものが散らばった様子があり、何よりも尋常ではなく風が強いです。
車から降りてみると、そこには言葉を失う程の惨状が広がっているじゃありませんか……。
タープは吹き飛び、薪ストーブや各人の机は飛び散らかり、テントもペグが抜けてズレ動いてます!
2018_02@川根キャンプ121 2018_02@川根キャンプ134
風が強いとは認識していたのですが、多少強めにペグを打てば大丈夫――その油断がまさに命取りな結果です。
何というべきか、また一つ……経験を積んでしまいました。
結局、散らばった品々を片付けていたら、殆ど一から再設営する有様です。
復興まで数時間を費やす羽目になり、幾つか備品が行方不明になってしまいましたが、致命的な喪失がなかったのが不幸中の幸いと言えましょう。

復興が一段落したら、気を取り直してキャンプ場から歩いて10分弱の吊橋を見物しに行くことに。今度は風にやられないよう大事なものは車に避難させてから、お出かけします。
キャンプ場から河岸段丘を上がってすぐに掛かる久野脇橋は、対岸の塩郷駅を結ぶ大井川で一番長い吊橋です。
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ひと1人が歩くにちょうど良い幅の木の板しか無い、なかなかスリルに満ちた吊橋。風が強いのでおっかなさも増量中ですが、開放感あふれる空中散歩気分は大好きです。
タイミングよく折り返しの蒸気機関車も来たので、橋の上から川辺を走る列車を見物します。
最近は方々でSLの勇姿を見ることができますが、年季の入った国鉄型の客車はやっぱり絵になりますね。
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キャンプ場に戻ったら、強風に怯えつつ火を起こして夕飯の作製へ移行です。

まずは以前からやってみたかったアヒージョ作りに挑戦。スキレットにオリーブ油を注ぎ、ニンニクと唐辛子で味付けして、適当に食材を油に浸します。
火力が調整できず、素揚げに近い状態になってしまいましたが誤差の範囲でしょう。美味しくできて、幸先よく夜が始まりました。

この日の晩は風があるものの雨は降らなかったので、各自が自前の熱源で料理するソロキャンスタイル。
鍋を作ったり、熱燗したり、みかんを焼いたりして夜を過ごします。
途中、わため氏の知り合いのすまふりーさんの訪問などがありつつ、絶妙な距離感の宴は日付が変わる時間帯まで。
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途中、風に煽られた椅子が焚火に突っ込んでしまい、穴を空けてしまう事故もありましたが……満天の星空の下、赤々と燃える炎が綺麗な夜になりました。


星空を見送って寝たはずの夜が明けて、放射冷却による極寒を覚悟して迎えた月曜の朝。
存外に暖かいことに不審感を抱きながら外を見ると、なんとそこには想像もしなかった白い世界が待っていました。
静岡県で雪が降るなど、それだけでも大事なのに……いわんや積雪など予想できるはずもありません。
唖然としながらも、何はさておき朝食で温まるより他にナシ。
2018_02@川根キャンプ219 2018_02@川根キャンプ229
まずはお湯を沸かして紅茶を淹れ、カップ麺を啜りながら余った食材を食べてしまう準備です。
想定外の事態に、道はどうなっているかと心配していましたが、目玉焼きとベーコンを始末したくらいで雪も溶けはじめて、撤収作業に取り掛かる頃にはすっかり溶けてしまいました。
予想外の雪といえど、所詮は静岡の雪。尾根筋から太陽が顔を出す頃にはすっかり普段通りに戻ってしまい、何の問題もありませんでした。


この撤収の段階できゃぷタン氏は予定も合って先に離脱。
残りの4人は片付けが終わり次第、各自の車を連ねてこの日も温泉です。
前日の川根温泉より下流まで行ってから脇道に入り、島田市の田代の郷温泉で一服。川根温泉も露天風呂が開放的でしたが、こちらも天井がない文字通りの露天風呂。やはりこういう開放的なお風呂は気持ちが良いです。
2018_02@川根キャンプ248 2018_02@川根キャンプ249
お風呂の後は、近くまで来てるということで「ゆるキャン」の聖地巡礼をすることに。
一つは作中で志摩りんが静岡遠征をした際に立ち寄った“茶菓きみくら”なる掛川の製茶業者さんの直営店。1階は少しオシャレな直営売店ですが、2階は高級な喫茶店となっています。
本来であれば喫茶店で一服したい機運だったのですが、三連休の昼下がりはふらりと入るにはタイミングが悪すぎました。
順番待ちだけでも両の手を超えるほどの人数が居り、到底少し待って入れるとは思えない状況のため、諦めて下のお店でどら焼きだけ買ってお終いです。
次の目的地へ向かうことにします。

最後の目的地は御前崎。随分と昔にも一度来たことはありますが、これまた作中で志摩りんの静岡遠征時に海を見るために訪れた聖地です。
2018_02@川根キャンプ268 2018_02@川根キャンプ275
到着した頃には既に夕暮れ近く。灯台の開放時間は終わっていましたが、それでも高台から見る斜陽の海は本当にきれいで訪れた甲斐のある光景でした。


斯様な次第で、御前崎にて残りの面々ともお別れ。
最後は朔氏を乗せて、週末恒例の東名渋滞に難渋しつつ神奈川経由で内房へと帰りました。

降雨、風害、積雪とついでに厄介まで、あらゆる冬の災厄に見舞われた今回の連泊キャンプ。散々な目にあったとも言えますが、それでも間違いなく楽しかったです。
これからは暖かくなってアウトドアが捗る季節。タープの効能も実感したので、キャンプ装備の充実もしたいですし……あるいはそろそろハイキングにも行きたい気分。
行きたい先は増えるばかりです。

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