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月曜備忘録

東奔西走したり、近場をさまよったり、お家でぐったりしたり……週末の所業や所感を記録する場所(旧名:兵站の鬼を目指して……)


越南遊興の話

出張やら何やらが重なって、日記にや何やらも後回しになる今日このごろ。
話は遡って、色んなことが一段落し、しばらく自宅に滞在していた11月初めの話。文化の日の3連休が好都合を積み重ねて4連休にしてしまったので、少し遠くまで行ってきました。

以前よりフォロワーの朔さんと「アオザイが見てみたいね」って話をしていたところに、降って湧いたこの4連休チャンス。
あっという間に飛行機の手配も済んで、あれよあれよと話がまとまり11月3日文化の日に飛んで行ったるは首都ハノイです。

今回は友人同行の都合もあって、宿泊先も少し安全に中級のホテル。
ハノイ、ノイバイ空港から市街地への移動もホテル手配の送迎車で楽々と済ませてしまいます。
そんな訳で、チェックインを終えたら、ウェルカムドリンクと簡単なハノイ市街の過ごし方レクチャーでベトナム旅行の始まりです。
レクチャー内容は端的に言えば「迂闊にタクシーに乗るな。無思慮にツアー会社を選ぶな」といった海外旅行のイロハみたいな内容が大半だったのですが、興味深かったのが“車道の渡り方”。
そもそも、そんな内容がある時点で新しい概念なのですが、大雑把に言えば「バイクは途切れないから、少ないと思ったタイミングでゆっくり堂々と歩け。焦って立ち止まったり駆けたりするとかえって危ないぞ」と言ったとこ。
開き直っていると言えば、そうとも取れますが、郷に入っては郷に従え。うっかり駆け出さないよう心に誓って、夕飯を探しに飛び出しました。
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ホテルが所在するのはバックパッカー向けの宿なども点在するハノイ旧市街の路地の一角。周囲には外国人向けの安飯屋や宿、旅行店が点在し雑然としながらも安心感のある空気を醸し出してます。
この旧市街は近場に仏領インドシナ時代に建てられた教会なども所在する歴史深い地域。曰く1000年以上、ベトナムの各王朝が首都を置いた街の街区を引き継ぐのだとか何とか。
立ち並ぶ建物こそ後世のものですが、入り組んだ街区などは古から大きく変わってないのかもしれません。
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ところで、到着したのは13時過ぎですが空港からの移動やらチェックインの手続きやらを済ませていたら外に飛び出したのは16時近くのこと。
あまりのんびり観光もできないのですが、夕飯を食べ始めるには少しばかり早い時間。折角なので歩いて10分ほどの距離にある「ベトナム女性博物館」を見学することにしました。
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女性博物館はその名の通り、女性の博物館。ベトナムを構成する各民族の婚姻から出産育児に関する習俗、紛争時代の女性の活躍や、平穏な時代の民族衣装とか祭祀の文物が展示されています。
水の女神を祀るお酒の祭壇や、ベトナム戦後を代表する衣装、アオザイの時代とによる変遷などは色んな意味で見応えのある展示でありました。

女性博物館をぐるりと巡って外に出れば17時を過ぎた頃合い。夕飯を探しに巡るにはいい時間帯ですね。
活気のある市街を気ままに歩きながら、ひとまずはホテルのフロントのお姉さんに教わったお店を目指します。
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そのお店とは、夕飯が出る類ではなく“Cafe Ginag”なる喫茶店。カフェオレのミルクの代わりにコンデンスミルクと卵白をつかった「エッグコーヒー」なるベトナムコーヒーを最初に出したお店なのだとか。
出てきたのはコーヒーの上にドンと白いものが乗ったとっても甘い食べ物。ティラミスを食べてるような不思議な味わいでしたが、美味しかったので良いものを知った気分でした。

デザートのようなコーヒーを飲んで一息ついたら、夜の市街地で今度こそ夕食の時間。
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バックパッカー向けの店が立ち並ぶ一角で、フォーを食べながらビールを傾けて、ようやく東南アジアらしい一息がつけました。

また、宿への帰路では各所の祠や寺院の前での路上演芸にも遭遇します。
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何やら祭壇のようなものを設えて、歌ったり演奏したり踊ったり……ちょうど秋ですし、何か秋祭りのような祭祀があるのか、はたまた年がら年中やっているパフォーマンスの一環なのか……その辺の事情まではわかりませんが、通りがかりに聞く現地歌謡や民族楽器の音色は旅情を掻き立てるすばらしさがありました。


明けて土曜日は、予約しておいた日帰りハロン湾ツアーに参加するため、朝からホテル前に迎えに来たバスに乗り込んで一路東方のハロン湾方面へ。
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「Tuan chau国際マリーナ」まで着いたら、ここで他のバスの乗客とも合流し、クルーズ船に乗り換えです。
比較的整備の行き届いたキレイな船で一安心。これで風光明媚というハロン湾に漕ぎ出し……ふらいんぐうぃっちの聖地巡礼ができます!
ハロン湾はふらいんぐうぃっちの作中、“お姉ちゃん”が不穏な薬で世界中を白黒にしたり何やら無茶な交渉で現地民から船を借り受けたりと、自由人ぶりを存分に発揮した舞台。
我々はそこまで自由人ではないですが、曇天の空のもとでも存分に楽しませてもらいます。
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基本的にはあくまでクルーズ、食事でもしながら湾内を巡るのですが、アトラクションとして水上居民のバンブーボートによる洞窟探検も。
竹編みの籠を漆喰のようなもので水密処理し、木組みで座席を付けた底浅の船に乗り、現地民の手漕ぎで漁村周辺の洞窟を巡りました。
船が揺れるわ、同乗する別グループもあるわで、おちおちカメラを外に出すことも憚れる状況でしたが、景色としては絶景そのもの。非常に楽しい時間。乗降に利用した何もない水上に唐突に現れる桟橋も含めて、非常に面白いものを見ることができました。
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その後は再びクルーズ船にて、別の島に向かい鍾乳洞を見学。種々の生き物や人間に見える鍾乳石などを眺めながら洞窟を通り抜けて、船に戻りアフタヌーンティーを味わいながら国際マリーナへと舞い戻ってきました。
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本土に再上陸した頃にはすっかり日も傾き気味。バスに揺られてハノイに帰還した頃には21時半を過ぎており、もはや近場の飯屋で夕飯を食べて寝ることしかできない有様でしたが……充実した土曜日に感じました。


ベトナム3日目の日曜日は、一転してハノイ市街を観光する日です。
ひとまずは官庁街にして博物館類も集積するディエン・ビエン・フー通りの方面へ進みます。
幸先よく踏切でベトナム国鉄とも遭遇です。
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列車が過ぎ去ってから線路を見れば、驚くべきことにそこには路地が広がります。
「世界の車窓から」などで見たことはある線路が生活の場となっている光景、実在するのは知っていても、まさかこれほど不意に目の前に現れるとは思ってもみませんでした。
エキゾチックな光景、テンション上がりますよね。

踏切の先をしばらく歩けば、建国の祖ホーチミンの廟に行き当たります。
この日は工事中のため、側面には青い足場が設置中。滅多に見れない珍しい光景と認識しましょう。
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裏手では廟を守護する儀仗兵の交代風景にも遭遇です。白い軍服で颯爽と行進していますが、待機中は楽しげにふざけているのも見てしまいました。

ホーチミン廟の裏手からは文化財として名高き一柱寺に至ります。
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そう言えばベトナムも仏教徒がいる国なんだっけ……なんて、マヌケなことを思いながらも、お寺に参拝したら、その足のままさらに隣接するホーチミン博物館へ。
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建国の祖にして革命の闘士、ホーおじさんの来歴とベトナムの活動を表現する博物館。入ってすぐの後光を背負い、雲を棚引かせる仏像的ホーチミン像が印象的です。
展示内容的には少々抽象的ながらも、仏印時代の地下活動から始まる革命運動の資料が年代を追って展示され、ベトナム政府的な世界の見方を知る良い勉強になりました。

ホーチミン廟界隈から少し街を歩いて昼食を食べたら、続いては軍事博物館へ。
ベトナムと言えば歴史時代の中華帝国の脅威に始まり、近代以降もフランス、日本、アメリカ、中国と並居る強国の侵攻を経験し常に頑強に抵抗してきた武闘派の地域です。
軍事博物館もその凄みを遺憾なく発揮し、古代中国風の武装から始まって、各国の鹵獲兵器や手作りの罠に蛮刀、火器(!)、そしてソ連から支援された正規軍兵器と、バリエーション豊かな装備品を展示してありました。
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見たものを伝えようとすると、それだけで何十枚もの写真が必要そうな充実の展示ぶり。
ランドマークとなる阮朝時代以来の旗塔や、外に展示されたソ連製軍用機とアメリカのA-1スカイレーダーさんだけでも資料館が成り立ちそうな程ですが、これが前座にすぎない充実ぶりに感嘆しながら、長々と居座ってしまいました。

ちなみに軍事博物館の隣は世界遺産のタンロン遺跡です。かつては歴代王朝が首都を置き、現政権下でも長く国防拠点が置かれていた土地なのだとか。
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床下には過去の王朝の遺構が眠っているとも言われるそうですが、今回訪れた印象は一言「アオザイ!」といったところでしょう。
何故か大学生~大学院生と思われる着飾った男女が大量に跋扈し、そこここで記念撮影をしています。
角帽姿の人や学位記らしきものを掲げてる人も居たので、恐らくは学位授与式やそれに類するイベントの後だと思うのですが……卒業には時期が合わず、本当のところはわからないです。
ただ一つだけ言えるのは、日本で言う晴れ着感覚でアオザイを着た女性陣が遺跡中で記念撮影している状況、到底落ち着いて遺跡見学などできる訳がありませんでした。
これはこれで非常に良い光景ではあるのですが……叶うなら時期を改めて見学に来たいところでありました。

タンロン遺跡の見学を終えた頃にはこの日も17時を過ぎた良い時間に。訪れた箇所こそ少ないですが、いずれも半日は見ていられる充実の展示内容で、満足感の高い日中を過ごして夜を迎えます。
日の暮れた旧市街に舞い戻ったら、この日も道端では屋外演劇やら、路上演奏やらに遭遇できます。
京劇に似た衣装の伝統演劇は、言葉こそわからないもののド派手な装束が既に面白いうえに、大仰な動作で悲喜のニュアンスもなんとなく伝わってきて見ごたえがあります。
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また、さらに歩けば見事なバンド演奏に行き当たりました。
ボンゴのようなドラムとギターに、サックスかバイオリンの演奏のパフォーマンスは、軽快な音楽が都会の喧騒やぬるい空気と混じり合って最高に居心地の良い空間を演出します。
いつまでも居たいような空間。気付けば近くの露店に腰掛けて、瓶ビールを注文。クラッシュアイスを入れたグラスに注ぐスタイルで、エビせんをアテに、文字通り“腰を据えて”演奏見物の体勢です。
結局この夜は23時過ぎの夜市解散の時間まで、この路傍の飲み屋で演奏見物。途中、他のお店のお客がボーカルで乗り込み、カラオケ大会を初めたりと、雑で面白い展開も挟みながら、心いくまで「東南アジアの夜」を満喫することができました。
恐らく、お酒を飲むシチュエーションとしては人生屈指の美味しい状況だったと言えるでしょう……また、いつの日か、やりたいものです。


悲しいことに帰国しなければいけない月曜日は、最後の締めにとホテルのフロントのお姉さんイチオシの“ココナッツコーヒー”を飲みに行くことに。
ココナッツコーヒーはその名の通り、ココナッツをコーヒーフロートのようにコーヒーに乗せた代物。
よく冷えたココナッツは甘いアイスのような味わいで、コーヒーの苦味とよく合い、非常に美味しい逸品です。
街場のカフェで美味しいコーヒーを飲む(食べる?)午前、これもまた贅沢です。
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その後はお土産物屋を求めて、ふらりと街を歩いてからホテルに戻り、車を手配してもらって空港へと帰国の途に就きました。

余談ながら、この後がちょっとした運試し。結論から言えば何も問題なかったのですが、カメラの持ち出しにだいぶ緊張する羽目になってしまいました。
と、言うのも、実はベトナムでは入国時に税関検査に“高額な電子機器の持ち込み”を申告する必要があります。
デジタルカメラとかノートパソコンは代表的な申請対象であり……つまりバッチリ持ち込んでいるのに、うっかり申告せずに入国していた次第です。
ベトナムでは出国時の手荷物検査が持ち出し側の税関検査も兼ねており、万が一にも指摘されると罰金や没収の可能性まである状況。
個人使用の場合には申告不要とする解説もありますし、厳密に言えば今や世界中の人間が所有する携帯電話も申告対象。
観光政策的にも、現実的な検査量から言っても、余程不穏なことがない限りは一々チェックしない訳ですが、目立つ代物だけに少々気がかりな出国検査を味わう羽目になってしまいました。
次回からはもう少し安全側に振って挑みたいと思いつつも、出国さえしてしまえばこちらのもの。後は堂々と北へ飛び立ち、羽田に帰還することができました。


そんなこんなで久しぶりのちゃんとした旅行。ブラブラと街をめぐり、カメラを振り回すのは本当に楽しいです。
……が、気付いたら忘年会や冬の行軍を考慮に入れないといけない時期。また、あまり遠出ができない季節が来る前に、次は紅葉とか観に行きたいところです。

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