月曜備忘録

東奔西走したり、近場をさまよったり、お家でぐったりしたり……週末の所業や所感を記録する場所(旧名:兵站の鬼を目指して……)


終電深酒と三つ峠の話

日曜日、月曜日と立て続けに大きな地震が日本列島を襲った6月中頃。
梅雨の合間を縫いながら、残業の合間を辛うじて生き延びる日々。終わりを望みながらも、どこまでも続きます。

週末の始まりは出張案件を済ませて、少し早めに解放された金曜日から。
大学時代の友人の“元下宿生”と、彼の元職場の同僚の3名で飲み会をすることになり、渋谷へと向かうことで始まります。
元同僚氏とは以前にも一緒に飲んだこともあり、渋谷の焼き鳥屋さんに拠点を決めてからは、仕事の話に始まってアニメの話まで、適当にグダっているうちに終電の時間が迫ってしまいます。
仕方ないので終電を見逃して、最も家が近い元同僚氏の部屋に泊めていただきながら、飲み直して土曜日を迎えることになりました。


土曜日はひとまずは実家に帰りつつ、荷造りを済ませて再び東京方面へ。
日中は資格試験があったので、これを大過なくこなしつつ、秋葉原で時間調整です。
この日の本題は夜から行われた前職の同僚の結婚式の二次会への出席です。

前職の同期連中とは数年に一度程度は顔を合わすものの、それ以外の職場の面々と会うのは退職の挨拶以来です。
久しぶりに再会する者や、私の退職後に入った面々とも適当に話しながら二次会をつつがなく過ごして、流れはそのまま三次会へ。
近い年代の方々を集めた三次会、一緒に飲んでいると、どうも参加者の半数弱は退職済みらしいというのですから、けったいな話です。
退職して言うのもアレですが、別段そこまで悪い会社でもないと思うのですが……世の中、そんなものなのかもしれません。

終電ギリギリまで飲むつもりが、気づけば話が盛り上がってしまい隣街までしかたどり着かない時間になってしまいました。
仕方なしに、後ろ髪を引かれながらも列車に乗れば、思った以上の深酒にうっかりぐっすりです。
気付けば隣街から数駅先まで来てしまっています。泣きながらタクシー代を支払って、どうにかこうにか実家へと帰り着きました。


そんなこんなで無理してでも実家に帰ってきたのは、日曜日に大事な予定があるためです。
深酒深夜帰宅の翌朝という惨状に鞭打って、朝は7時頃には起床して中央線と富士急線を乗り継ぎ河口湖方面へと向かいました。

富士吉田の少し手前、三つ峠駅で下車したら、先に車で来ていた友人のえめろん氏と合流です。
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レトロを通り越して、時が止まってしまったような駅前広場でえめろん車に拾われたら、コンビニで補給していざ出発です。

三つ峠の駅から西に車で15分ほど。桂川の谷間に広がる町並みを外れて、御坂山塊の入り口に位置する三つ峠の登山道入り口まで、ほんの一瞬のドライブです。
登山道入り口に車を停めて荷物を整理したら、この日の目的地三つ峠の山頂目指して歩き始めましょう。
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駅前では晴天だった空も、三つ峠のたもとでは薄っすらと曇り気味。地形の関係でしょうか、数キロしか離れてなくとも山裾にだけ雲がまとわりつくように広がっていました。
曇りの影響下、登山道の森林地帯もほんのり湿り気味。森が香り立ち気持ち良いものの、足下がぬかるみ気味なのは困りものでした。

三つ峠駅から登る三ツ峠山は行程3kmほどの間に高低差約1000mの強烈な上り坂。沢筋を伝うように最短経路に言い訳程度のつづら折りで取り付けたような道のりを一気に駆け上がることになります。
なぜこんなルートを……とも思いましたが、江戸期には修験道の参詣道だったそうなので、多少の過酷さは納得です。
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道中に点在する仏像などの宗教的遺物を眺めながら、青息吐息で登っていけば、行程の半分以上を過ぎた頃にようやく傾斜が一段落します。
代わりに崩落仕掛けた沢を横切るハメになるのはご愛嬌でしょうか。
気付けば雲を越えたのか、晴れ間が広がり気持ちの良い光景に出会せたのが救いと言えましょう。

ロッククライミングの名所という壮大な屏風岩を大きく迂回したら、山頂はもう目前です。
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屏風岩の脇から階段を上がるようにして15分程で、三つ峠の山頂に至りました。

三つ峠の山頂は御坂山塊でも屈指の高い峰。周囲をぐるりと見渡せば富士吉田の町の向こうに富士山がそびえ、西へ目をやれば山塊の向こうに甲府盆地とうっすらとした八ヶ岳連峰まで目に入ります。
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この日は立ち上る雲が山を伝うような空模様。山頂は雲に覆われるときもあれば、不意に視界が開けて富士山がくっきりと見えるタイミングまで。目まぐるしく眺望が変化し、時には雲海のように幻想的な光景も見せてくれました。

絶え間なく変わる光景は見飽きないでいることができるのですが、そうも行かないのが時間の都合というもの。
三つ峠の周囲はいくつかのピークが点在する領域です。最高峰の開運山が一般的に三つ峠と呼称されていますが、実際には近くにある木無山、御巣鷹山と合わせて“三つ峠”と呼ぶのだとかなんとか。
諸説あるために正確なことは不明ですが、少なくとも歩いて10分ほどの範囲にいくつもの頂上が存在するのは事実です。
折角なので制しておかない手はないですよね。
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電波塔の聳える森に囲まれた山が御巣鷹山。銘板もなくただ地図上の頂上一帯を電波の送信設備が占領している状態です。
地元の近所の雑木林みたいと思ってしまったのは内緒にしときましょう。
一方の木無山もピークとしてはパッとしない場所のためか、銘板こそあるものの稜線上の小高い部分といった印象なのが正直なところでした。

何はともあれ、3頂上を制したので、山小屋近くの広場でコーヒーブレイクをしたら、後は下山あるのみです。
来た道を戻るように下れば、再び雲の中へ。本当に頂上付近だけが晴れていたのだと感嘆しながら、薄霧の中を抜けて行きました。
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帰路は少し余裕があったので、仏像群の見物なども。これほどの数をどうやって山の上まで運んだのか……昔の宗教家は本当に偉大ですね。


達磨石の登山道口まで戻ったら、最後は駅との中間地点にある日帰り入浴施設で一服です。
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ちなみに三ツ峠も「ヤマノススメ」の作中に登場した山。駅や頂上付近の山小屋、そしてこの入浴施設にも立て看板が設置されています。
関東日帰り圏のちょっと有名な山はほとんどこの作品の足跡がある気がしますね。

風呂上がりに富士山駅までドライブして、駅ビルで早めの夕飯を食べて、えめろん氏とはお別れ。
帰路は富士急線から中央線と総武線を経由して、内房の自宅へと直行することになりました。


斯様な次第で、金土と終電乗り継ぎに失敗をしてから、日曜には山に登ったこの週末。
色んな都合が絡み合ってチグハグな過ごし方になってしまいましたが、それぞれのイベントは面白かったので良しとしましょう。
6月半ばといえば最も祝日から遠い季節。私は月曜に通常通り出勤したのですが、ツイッターを眺めていると有給取得勢がゴロゴロいるのに気付いてしまいます。
異動前は現場さえなければ簡単に休めたのに……と考えてしまいます。
今更詮無いことだと、辛い気持ちを押し殺して働くしか無いのですが、なかなかやる気にならないのは仕方のないことですよね。

梅雨の恒例行事

関東も梅雨入りが報じられた6月2週目。
追い込まれても時間だけは淡々と過ぎていきます。

先週までの遠出ラッシュの支払いが一気に重なり、見事金欠に陥った今週末は、粛々と親の実家がある静岡へ行きました。
目的は毎年この時期に恒例となっている庭のビワの収穫です。
今年は心なしか実りが少なく、熟すのも早い傾向といった印象。その分、大ぶりで甘い実が成りました。
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また、梅雨の庭といえば紫陽花がキレイな時期。今年も無事に咲いています。
アジサイの花、割と好きなので、この季節は洗濯物以外は嫌いではないところです。

例によって、日中は収穫に庭木の剪定、夜は飲み会で土曜日を消化。日曜日は少し早めに親の実家を出て、道中で松田の寒田神社に寄り道して帰りました。
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寒田神社はJRの松田駅のほど近く、足柄峠を越えた道が酒匂川に差し掛かる辺りに鎮座する式内社です。
社伝に曰く、坂東入りしたヤマトタケルが休息をした場所を祀った神社なのだとかなんとか。立地的にも古代祭祀が行われていそうな場所ですし、弥生時代のものとされるお椀が神宝として遺されていることから、非常に古い神社なのは間違いないのでしょう。
今や市街地に飲み込まれ、住宅街の一角に建つといった風情ですが、雨の境内はそこはかとなく神秘的な雰囲気がありました。


そう、お金も時間もない厳しい日々が続きますが……金曜は何の因果か人事と遭遇してしまいます。
「正直シンドい」といつ言ったものかと考えていても、出合い頭に「希望叶ってよかったね、きっと良い変化だから(意訳)」と言われてしまえば、いろんな言葉を飲み込んでしまわざるを得なくなってしまいます。
どうにかなる日が来ると信じて、死なない程度に生きる術を探していきましょう。

香港的週末放浪

とにかく忙しいので、細かいことはすっ飛ばして本題に行きましょう。

諸々ブチ切れてしまい、バニラエアで香港行きのチケットを確保したのが運の尽きですね。
2016年の11月、フォロワーのあんこう氏を訪ねて軽率に香港へ飛んでから、早1年半が経ってしまいました。
あの時、去り際に放った「新居が決まったらまた遊びに行くわ」という約束、回収できないまま月日が経ってしまいましたが、この度ようやく有言実行の日が到来です。


有給を取得し、金曜日の朝から飛び立てば、15時頃に香港国際空港に到着です。
この日の日中は単独行動なので、即座に地下鉄に乗り込んで行動開始します。

手始めに向かったのは香港島の東側、筲箕灣から少しだけ歩いた先にある香港海防博物館です。
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明代から現代に至るまでの海防の歴史を展示した博物館です。
建物自体が英国時代の堡塁を流用した構造で、丘の上に建つ少し天井の低い丸みを帯びた建屋が魅力的です。
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ちなみに展示内容は、立地が立地だけに主敵の殆どが日本です。
明清代には倭寇が最大の脅威、ポルトガルと英国が海辺を脅かす時代を挟んだと思ったら、再び英国と日本が睨み合う時代にひとっ飛びといった内容になっています。
それでも、往古の海防政策や英国の香港での苦労話も散見され、実に興味深い内容ではありました。

博物館の後は小腹も空いたので、適当な食堂で小腹を満たしておきましょう。
即席麺を戻して甘口カレーと和えたような“家庭的”な味の一品、美味しいのは間違いないのですが……エキゾチックさが足りないと言うべきか、ある種香港らしいと言うべきか……。
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小腹を満たしたら、一転して夕飯の時間。あんこう氏に加えて、香港人のフォロワーであるMOKさんとも合流して、夕食会の流れです。
少し高めの中華料理店でビールを挟みつつ、お腹いっぱいになるまで担々麺や炒飯を味わったら、夜もいい時間になってしまいました。

帰りがけに屋外でビールを飲めるパブで軽くいっぱい引っ掛けてから、この日の宿となるあんこう氏のお宅へ向かいます。
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香港郊外の高層マンションの一室、観光客的にはなかなか縁のないマニアックな場所に潜り込んだら、日本と変わらないような宅飲みをして、アニメを見て夜を更けさせていきました。


ゆるゆると起きる羽目になった土曜日は、あんこう氏の所用に付き従ってローカルな朝飯やから郵便局へと“土曜日らしい”雑務で幕開けです。
一揃いの雑務が済んだら、ローカルなミニバスに乗りこんで郊外からさらに町外れの西貢地区へと向かいました。
西貢地区は香港の町外れ、国際都市香港のイメージからは想像もつかない海と山に囲まれた自然豊かな地域です。
ビーチや海鮮を求めて、香港人が余暇を過ごしにやってくるような土地。なかなかどうして、現地民帯同ならではのチョイスです。
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西貢の浜からはあちこちへの渡し船が運行されており、香港島の向こうに浮かぶ島々を巡ることができます。
なかにはユネスコのジオパークにも指定されており、火山地形が点在しているような島もあるだとか。
お出かけ日和の晴れ間の下、適当に声をかけられた船に乗って、南の島へ漕ぎ出すのも面白いですよね。
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よくわからないまま、上陸した橋咀洲と呼ばれる島で、思いの外にキレイな海に感激したり、そのまま島を縦断するハイキングコースへうっかり踏み出したり……気ままに過ごしていれば良い時間になってしまいます。

渡し船で西貢へ戻ったら町並みをぐるりと巡りながら昼食探し。
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船がひしめく海を眺めながらフィッシュ・アンド・チップスを食べて、次の観光地へと移動することにしました。

2つ目の観光地は無難に香港文化博物館です。
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ブルース・リーを始めとした、香港ゆかりの文化人や、富豪の集めた文化財が展示されています。
ブルース・リーくらいしか見るものはないかと思っていたのですが、意外と見どころも多く、思いのほか長居してしまったのはよくある事象でしょう。

最後に、文化博物館から電車で一本の中国本土国境へも寄り道。特段の用事はないのですが、陸上国境に興味があった次第です。
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なんとなく本土側へ入国し、軽くぶらついてから夕飯を食べて再度、香港へ。
本当に何しに行ったのかと言う風情ですが、こういう気安さで国境を超えるのも香港らしい経験ということにしておきましょう。

この後はまたあんこう邸に戻り、前日に引き続いて宅飲みで夜を明かしていきました。


日曜日は香港最終日、帰国の必要がある日ですが飛行機は夕方の便なので、午前中は少しばかり遊びに出かける余裕があります。
そういう次第で向かったのは、空港があるのと同じランタオ島のゴンピン360というアジア屈指の頂戴ロープウェイです。
ランタオ島の南側、天壇大仏や伝統的漁村のある一帯へアクセスできる観光ロープウェイです。
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乗り場はいたって普通のロープウェイですが、驚くべきはその行先です。
海を渡って山を超え、もう一つ山を超えても、行き着く先は更に遥か彼方です。
片道20分強、アジア屈指は伊達ではない長丁場。空中散歩とはまさにこのことだと思わせる光景を眺めながら、ロープウェイの旅を味わいます。
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海の方に目をやれば、珠江の河口を挟んでマカオへ繋ぐ計画だという高速道路も望見できます。
海を渡る高速道路と海底トンネルの組み合わせ、実質アクアラインですね。

そんなこんなで終点のゴンピンに到着したら、天壇大仏を見物です。
本当は漁村のある大澳地区まで足を伸ばしたいのですが、時間の都合もあるので妥協せざるを得ません。
いずれ、行ってみても良いかもしれませんね。
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天壇大仏は世界最大の屋外大仏。建立開眼は1993年と比較的最近ですが、面白い観光スポットなことには間違いないでしょう。
造形が心なしか奈良や鎌倉の大仏と似ているのは、きっと文化が近いせいのハズです。
深いことは考えずにお参りして、周囲のお寺やお店も散策です。
最後に飲茶店で昼食を摂ったら、ロープウェイで引き返して空港へ向かう流れになりました。


無事に空港まで着いたら、あんこう氏と別れて、名残惜しくも出国の時間です。
残念ながら日本へ帰らなくてはいけません……。

重い足取りのまま飛行機に乗り込み、成田へと到って楽しかった週末は終りを迎えました。

そういう次第で諸々体力気力財力と、使い切ってしまった面もあり、当面は遠出の予定がない週末が続く予定です。
次の3連休は7月の海の日、無事に(精神が)生きていられるか……心配ですが、なんとかなるといいですね。

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