月曜備忘録

東奔西走したり、近場をさまよったり、お家でぐったりしたり……週末の所業や所感を記録する場所(旧名:兵站の鬼を目指して……)


立山再拝の話

相も変わらぬ根無し草の今年2017年。気付いたら職場に新人が配属されていたそうですが、つい先日まで顔も知らなかったのですから重症です。
知らぬ間に馴染まれてしまっては先輩としての立場がありませんね、存在感が薄くては仕方のないことですが……。

さて、天候に今一つ恵まれなかった今夏ですが、珍しく快晴の週末となった8月最後の週末、26日と27日。
出張案件のスケジュールが久しぶりに遠出に好都合な配置となったので、気合を入れて遠出することにしました。
目的地は6月にも訪れて、息を呑むような雪景を目の当たりにした立山黒部アルペンルートです。
雪が溶けたら登りに行こうと思っていた立山、2ヶ月越しに手の届くところまで機会が巡ってきたのですから逃す手はない次第です。


今回の出発地は神奈川の実家でしたが、経路は基本的に前回と同じ。中央線のあずさ3号に乗って11時過ぎに信濃大町駅に。
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お盆休みを外しているとは言え、雪が溶けきったハイシーズンのアルペンルートです。トロリーバスのある扇沢駅行きのバスもほぼ満席となる混雑ぶり。
つい先日も乗った関電トンネルトロリーバスに乗り込んだら、あっという間に黒部ダムに到着してしまいます。
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前回と打って変わった晴天ぶり! 夏の観光放水も行われていて、まさしく観光地として知ってる黒部ダムの風情です。

特に観光放水は前回見損ねただけに、目の当たりにすると現実感のない規模に圧倒されてしまいます。
ダム直下の自然環境に配慮して噴霧状に放水するという特殊な放水口、パッと見ただけではそういう物かと思うばかりですが、直近の作業通路に人が立てば目を疑う巨大さをより実感することができます。
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遠目にはホースのお化け程度に見えた放水口の水の筋一つ一つが、実は人の背丈ほどもある事実。
巨大構造物の偉力をまざまざと感じさせられます。可能なことなら近くに寄って見てみたいですが、どうすれば良いのでしょうか。

荒々しい観光放水の一方で、黒部ダムの上面は晴天下の穏やかな休日そのもの。凪いだ湖面が深緑の水を湛えて黒い山並み、青い空との対比を彩ります。
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ダム上にはゆるキャラのきぐるみも現れて……なんか記念撮影もしていました。

黒部ダムをひとしきり観光したら、次はケーブルカーで黒部平駅。前回は雪と雨に閉ざされていましたが、季節が巡れば蝶と高山植物の宝庫です。
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黒部平駅一帯は駅施設と高山植物園から構成されています。
高山植物園はその名の通り、様々な花や蝶を観察することができるのですが、特に薄い水色と茶色に彩られた大きな蝶がよく目について気になります。
案内板曰くアサギマダラという種類なのだとか。上高地に行ったときも見かけた気がしますが、Wikipedia曰く「標高の高い山地に多く生息する」とのこと。なるほど、然りです。
他にも「写真のほか何もとらない、足跡のほか何ものこさない」と標語が書かれた看板も、文言の簡潔さが印象的です。重箱の隅なことを言えば、足跡も残さない方が良いのですが……自然観察では大事にしたい心がけですね。
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黒部平から次の大観峰駅はロープウェイで一飛び。大観峰駅、何度見ても何故そこに駅を作ろうと思ったのか不思議なほど、絶壁に張り付くその立地に驚かされます。

大観峰駅は軽く見物して通り抜けて立山トンネルトロリーバスを室堂まで行けば、この日の目的地は着いたも同然です。
夏日快晴の室堂平は絶景の一言、他に何の説明も要りません。
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みくりが池に立山の山並みが映り込む様は、パンフレットで憧れた高山の景色そのままの息を呑むばかり素晴らしさです。
このまま永遠に眺めていられそうな絶景のなかを、何者にも煩わされず歩けるのですから幸せそのものと言っても過言ではないでしょうか。
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室堂平から遊歩道を経由して、東側に雷鳥沢という広い谷へ向かいます。その谷の陰の辺り、圏谷の絶景を正面に見据えた立地に、この日泊まった雷鳥沢ヒュッテがありました。
お宿は嬉し恥ずかしの山小屋初体験。大部屋に布団を敷いて寝る雑魚寝スタイルや、充電用のコンセントがないこと、電波もあんまり入らないこと……などなどと山の宿の洗礼に最初は面食らいましたが、慣れれば面白いものですね。
立山を真正面に望める温泉があり、絶景を眺めながら一日の疲れを癒やせたときは、これだけでこの週末は報われたと言い切れるほどの贅沢を感じました。

山小屋での夕食後は茜色に染まる立山を望んでいるうちに夜に。欲を言えば少し足を伸ばして、夕陽の映える景色を撮りたかった行きたかったのですが、刻一刻と変化していく絶景を前に、部屋に戻って装備を整える時間すら惜しく感じてしまいました。
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ひとまず部屋に戻り、夜半に再び外へ出たのは星を観るため。予期してなかったのですが、右側に仄かに光る雲のようにそれは、恐らく天の川。
写してから気付いたので、驚きと興奮でテンションは高まるばかりです。肉眼では残念ながらよく見えなかったのですが、写真で知ってる光景と同じものを、自分でも撮れたことの喜びは一塩でありました。


斯様な次第で早寝早起き、21時には寝付いて5時過ぎには起床し、6時の朝食を摂ったら日曜日はいよいよもって立山目指し出発です。
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日の出後も山の陰にあたる雷鳥沢は薄暗い日陰の様相ですが、気にせず出発してキャンプ場の真ん中を経由し浄土沢の筋を目指します。

この日の登山経路はガイドマップにもあまり載っていない通称「神の道」と称される浄土沢沿いに一ノ越まで上がっていく登山道です。
地図に道筋こそ載っているものの、あまりにも案内がないので不安に思っていたのですが、現地で聞いてみると余裕をもって歩ける道になっているとの情報。
「キャンプ場を過ぎて、浄土沢の橋を渡ったら右側へ」と経路の入り口に関する説明こそ、少し心もとないですが大丈夫。この日は見通しの効く天気だったことも幸いして、迷わずに目的の道を見つけることができました。
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案内板が壊れていたことだけは……少し不安になりましたが。

立山登山の主要ルートは、室堂のバス停付近から真っ直ぐに一ノ越と呼ばれる立山と浄土山の鞍部に至り、そこから稜線沿いに頂上を目指すもの。もう一つに、雷鳥沢から別山や剣岳のある方面へ斜面を登り、稜線沿いに立山に至る経路です。
浄土沢の登山道はちょうどその中間、雷鳥沢から一ノ越方面へ谷を遡り、途中で室堂からの経路に合流するものです。雷鳥沢まで来たものの、圏谷を大回りするような稜線巡りに付き合うほどの自信がない人にうってつけな短絡ルートになります。
谷筋なので雪解けが遅いのと沢越えがあるのが難点でしょうが、この季節なら高山植物が美しく傾斜も穏やかな、まさに浄土のごとき道のりとなります。
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日陰ながらも気持ちのよい道程。何も言うことはありません。ただ、淡々とせせらぎに耳を傾けながら登るのみです。

一ノ越まで至れば日陰を脱して、高山らしい透き通った強烈な日差しが急激に差し込みます。
ここで一休みして、水分補給やトイレを済ませたら、いよいよもって立山の頂へがれ場を一直線に上がるだけです。
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見るからに急傾斜、簡単に崩れて小石が降ってくる物騒な道程ですが、ここまで来たらワクワクが止まりません。標準的には1時間ほどの道程を、標準通りに1時間ほどかけて登れば、ついに目的地の立山は雄山の山頂に鎮座する雄山神社です。
頂上付近には休憩小屋も兼ねた社務所があり、神職さんや巫女さんも駐在してお守りや御朱印から豚汁にビールまで売っています。
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真の頂上へは登拝料を払うと入ることができますが、合わせてちょっとしたお祓いもしてもらえます。
お祓いの際には神職の方から簡単な山の解説もいただけるのですが、曰く立山は日本三霊山で唯一、他の二つの山が見えるところなのだとか。
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そうは言っても、特に富士山は条件が良くないと見えず、曇り続きの今シーズンではこれほど綺麗に見えるのは珍しいとのことでした。
掛け値なしに運が良かったと言えそうです。

ちなみに立山は正確には神社のある雄山の他に、大汝山、富士ノ折立と合わせて3つの峰の総称なのだとか。
一つ目の頂には至りましたが、残り2つも稜線沿いに40分ほど辿れば行けてしまうそうです。
この絶好の日和のもと、ここで登らずに引き返す手はないですよね。慌てず無理せず、でも積極果敢に進んでいきましょう。
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立山の最高峰にあたる大汝山は標高3015m、雄山も3003mあるそうですから、これで3000m越の大台突破ですね。
大汝山の頂からは眼下に黒部ダムのダム湖、黒部湖の全容を眺めることが出来ます。
視界の左端にチマっと置かれた板のようなものが、前日に魅入ったあの偉大なる黒部ダムです。あの現実感のなかった巨大構造物が、大自然の作りだす大きさの前には豆粒にも等しい対比になってしまうのですから、声になりません。
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信じがたいものを見た思いで頂上を後にすれば、こちらの峰の直下にも休憩小屋があります。
案内板曰く物資はヘリ輸送しているのだとか。どうやって荷物を運び上げるのかと不思議に思っていましたが、答えは存外に力技なんですね。文明万歳です。

最後の峰は最も低いのに妙に険しい富士ノ折立。皆さん揃って稜線の少し広くなった場所で荷物を降ろし、手ぶらで頂上に挑んでいたので、見習ってカメラ片手に登って撮って降りてきます。
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これにて3つの峰を登り終えたので、胸を張って立山登山したと言えることでしょう。

富士ノ折立から向こうにも稜線沿いの道は当然ながら続き、雷鳥沢に戻る経路や、はたまた立山三山の別山やかの有名な剱岳へと通じる道も用意されています。
魅惑的な天気と道程ではありますが、時間も装備も体力も流石に不足気味。調子に乗って山に呑まれては元も子もないので、後ろ髪を引かれる思いながらに引き返すことにしました。
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稜線を辿って雄山神社に帰れば、いつの間にやら登山客でごった返しています。
朝食を食べてから来たのか、はたまた麓からの初バスで来たのか、これ程の人が集まるとは流石に想像していませんでした。
お盆など立錐の余地もない状況に陥ってしまうのではと心配してしまいます。

雄山神社の売店で豚汁を食べて昼食としたら、今度は登りより危ないという下り行程の始まりです。
列をなして登る登山客を尻目に、崩れやすい足場を慎重に一ノ越へと戻りました。
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一ノ越からは道が二手に別れ、一つは真っ直ぐにバス停のある室堂へ戻る主要なルート。もう一つは隣の浄土山を経由して大きく巡りながら室堂へと降りるルートです。
大回りコースこそ断念しましたが、天気も時間もまだまだ余裕のあるタイミング。休憩がてらに一ノ越で経路を再検討し、少し遠回りしてみることにしました。
浄土山は立山と異なり、上までなだらかで今ひとつ頂きのわからない形をしています。頂上と思われる場所も広々とした空間が広がり、富山大の観測施設(?)なんかも立てられているほど。先程まで居た峰々とはだいぶ印象の異なる山並みでした。
それでも振り返れば、眼前には先程まで居た立山の偉容が聳え立っています。
さっきまであそこに居たのかと思うと、不思議な感慨が湧く光景。澄んだ空気のせいか、それともその巨大さのせいなのか、妙に遠近感が狂い、つい先程に2時間掛けて歩いた道程のはずが、一っ走りすれば行けてしまいそうな気がしてしまいます。
「目の前に山があったから登った」といえば、登山好きの狂った感覚を端的に表す小話のようですが……こうやって手の届きそうな明瞭さで頂上を示されれば、その気持もわかってしまいそうな光景でした。

そんなこんなで浄土山を越えて、眼下に室堂平が見えてきたら山歩きも終りが近いです。
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整備された遊歩道に戻ってきたら、気分は下山したも同然の一安心感。改めて周囲を見渡せば、数時間前まであの峰々に居たのかと、近いような遠いような不思議な気分になります。

無事に平野にたどり着いたら、最後の仕上げに前回は雪の下に隠れていた立山室堂を見学。この立山室堂は室堂平の名前の由来ともなった現存最古の山小屋として重要文化財指定されているのだとか。
中は簡単な資料館として見学可能な施設となっており、往古の山小屋の構造や立山信仰について学ぶことができます。
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隣の室堂山荘の食堂でカレーを食べたら、下山客でごった返すバスに乗り込んで富山駅を目指すのが最後の難所でしょうか。
継ぎ目なくやってくる高速バスよりも、その乗り継ぎ先、美女平から立山駅へと下るケーブルカーが大変だったことだけを特筆しておきましょう。

無事に富山駅まで戻ったら、駅前の飲み屋さんで新幹線の時間まで富山の幸を堪能して、関東へと戻ることになりました。


月曜は幸いにも夕方からの勤務だったので、午前中はぐったりと体力回復に充てて午後に出勤。
出張先での肉体労働、頭を使わないので次の目的地探しで頭はいっぱいです。

晩夏の閑日

世間の一部では今日までがお盆休みだそうですが、6連休からの木金出勤となった私には普通の週末に過ぎなかったこの週末。
先週までの活動から一転して、土曜日に飲み会の予定が入った以外は特段の行き先もなし。久しぶりの「完全に暇な週末」となりました。

そんな訳で昼まで寝太郎を決め込んで11時頃起きた土曜日は、そのまま都内に買い出しへ。
カメラ用の種々の用品やアウトドアグッズの調達を行いつつ、フラフラと隣街に向かい飲み会をして実家へと帰りました。

日曜日もはたまた特に予定がないため昼前まで布団に潜り込んで惰眠を貪り、起動したのは昼食時のこと。
2日連続でこういう過ごし方をするのも大概久しぶりです。
流石にこのまま何もしないというのも気が済まないので、昼過ぎからのっそりと外に出て目指したるは小田急江ノ島線の大和駅。
駅から東方に10分少々歩いていくと、とある神社に行き当たります。
この大和の鎮守、深見神社は延喜式の式内社にも列せられる由緒正しき古社。新興住宅が並び、小田急と相鉄が交差する郊外都市然とした町に似合わず、かなりの歴史を備えています。
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由緒書曰く、深見の地名は和名類聚抄にも記載がある古い地名であり、当時は神社の周囲のみならず境川の下流域一帯を指した広域地名だったのだとか。
往古にはこの近辺まで相模湾の入江が繋がり、深見の地から船出したという伝承もあるそうですが……その辺の逸話は眉に唾して読んでおきましょう。
いずれにしろ、神奈川県内では屈指の古さを誇る町と社。相模国の式内社リストにも名前が上がっていたのですが、実家から近すぎるために機会はいつでもあると先延ばしになっていた参拝を、ようやく達成しました。
残る式内社は松田の寒田神社だけですが……これはいつになることやら。

深見神社の参拝後は大和駅に戻ろうとしたのですが、その道すがら、駅前の文化施設の看板に気になるものがあったので、少し寄り道です。
“エントランス”や“店舗”の文字と並んで、シレッと書かれた「大和天満宮」の文字。例大祭を告知する立て看板も近くにあったので、遠くないところに鎮座するのだろうと暫く探したところ、なんと文化施設の2階の一角、屋上庭園とも言える箇所にありました。
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周囲を新造のコンクリートに囲まれた灰色の社。風情の欠片もないと言えばそれまでですが、ここまで灰色に囲まれると一周回って総石造りに似た荘厳な印象を受けてしまうから不思議なものです。
奈良や平安の頃、社寺の権威が歴史の重みや大自然の威厳ではなく、贅と技術の粋を尽くした建造物の偉容によって担保されていた時代を思わせる力強さがある……とまで言ってしまうと過言かもしれませんが、これもまた悪くない気がしました。
ちなみに天満宮でも御朱印を頂戴。あまり期待してなかったのですが、見かけ以上に手入れされ地域で大切にされているようです。


大和から実家に帰ったあとは、荷物を整えて、この日もまた出張があるので早めに内房に帰還して、さらに出張先へと移動。
あわただしきこと、この上なしです。

内臓過負荷のお盆休み

相も変わらずの出張続きから、11日の早朝に発って自宅にタッチ・アンド・ゴーしつつ始まったお盆休み。

3日間のコミケと、その後の長野観光。なかなかに類を見ない弾丸行程に、すっかり疲労が溜まってしまいましたが、どうにか生きているので覚書を残しましょう。


出張先から渋滞をすり抜けて自宅に帰り、小一時間ほどの準備を経て出立したコミケ初日。
出足が遅れてしまいましたが、11時半頃には毎度お馴染みの有明に到着です。
国際展示場の駅前ロータリーに、ビックサイト方面へ向かう想定外の待機列が形成されていましたが、少し進んでロータリーを抜ければ列は解消。
なおさらに不思議を感じる待機列でしたが、何はさておき想定通りに待ち時間皆無で入場です。

今年の夏はビックサイトの工事の影響で、薄い本は東ホールに集中。
下調べの時間もなかったので、大雑把な巡回となってしまいましたが艦これ島や東方島の類を巡ってお買い物です。
合わせて、天野しきさんはじめフォロワーのサークル主諸兄も巡回、先日の河口湖で購入したご当地キャラメルをばら撒いて過ごします。
午後からは、友人の“えめろん”氏が来たので彼を案内したのち、近場の飲み屋さんで一息。
閉会の時間も近付いたので、ビックサイトを離脱してエメロンとも別れ、高校の友人らと合流し小振りな同窓会をして夜を過ごしました。


鉄道・ミリタリーがやってくる2日目も、前日の影響で少し遅めに実家にて起床。
11時頃に会場に到着し、前日に引き続きキャラメルをばら撒きつつお買い物。鉄道島やメカ島は見るものが多くて良いものです。
半月クラスタの和泉冴さんのところで暫く管を巻いてから、フォロワーのつぼっちさんと合流しカフェでお茶の時間に。
買い物しに来たのだか、交流しに来たのだか、酒を飲みに来たのだか……ここ数年来の葛藤ですが、楽しいことが一番ですから仕方ないですね。
夜は夜で大学の友人・先輩連中の誘いに乗って、秋葉原で飲み会となり、再び実家へと帰りました。


そんなこんなで瞬く間にエロ本が飛び交う最終日。
前2日間はお盆としては珍しく涼しい日々が続いたのですが、最終日は流石に晴れ間が見えてしまい気温も高めで過酷な環境に。
創作島初め、買いたい場所も多くありましたが、会場入りしたのはやっぱり11時頃です。
このくらいが待機列も捌けて、飲み会混じりの連日参加でも耐えられる夏のボーダーラインといった感覚。
買い物が一段落したら、フォロワーの優月さんと合流して昼食を取ってもうひと踏ん張り。最後の落ち穂拾いにと創作島を巡ってから、大学院時代の友人と合流して大崎にてビールを飲み実家に帰りました。


そんなこんなで押し切ったコミケ3日間から一転して、月曜の朝は少し早起きして中央線の特急に乗車。
満員の自由席に立って耐えて塩尻まで。ここで大学時代の友人連中と合流し、長野人の車に乗ってさらに北西方向へ向かいます。
安房峠方面へ向かう道から、途中で分岐して沢渡温泉一帯の駐車場に車を置いたら、さらに少しだけタクシーで先へ。
行って来たるは穂高岳の袂、景勝地と名高き上高地です。
最も下流側の大正池付近で下車して、ここからは上流方向へトレッキングの時間です。
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山頂の露頭した活火山の焼岳、鏡のような水を湛えた沢や池の数々。噂に違わぬ美しい景色です。
加えて自然豊かな高原地帯、周囲の森に目を向ければ様々な昆虫達も。
羽を喰われながらも、華麗に飛び回るキレイな模様の蝶もいました。
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一方で、川筋に戻れば枯れ木が川面から立ち上がる不思議な光景も。大正期に焼岳が噴火したとき、川を堰き止めて池を作り木々を枯死させてできた光景なのだとか。
斯様な次第で森林散策を続けたまま、何度か写真で観たことのある河童橋へ。
ここで写真を撮ったり、昼食を補給してしばらく過ごしたら、さらに上流の明神池の方向へ行きました。
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河童橋から明神池までは小一時間ほど。着いてから知ったのですが、明神池は穂高神社奥宮の御神域。池に臨むには拝観料が必要です。
社務所にて御朱印授与と併せて払い、社殿の裏手へと回れば、すぐに池の畔です。
明神池からは透き通った浅く鏡のような水面越しに雄大な明神岳の山容が望まれ、曇り空でも十分に神々しい光景です。
快晴の日など、如何程の絶景になることでしょうか。深山を分け入った先とは言え、最奥でもない土地に穂高神社の奥社を建てた理由もわかるような光景でありました。
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――が、そんな感動もつかの間。河童橋近くのバスのりばまで戻ってみれば、驚くほど長いバス待ち行列……。
タクシーの列も同様に長く、正直お盆時期の混雑を侮っていたと言わざるを得ません。
とは言え、他に足もないので、友人連中と雑談でもしながら待つより他なし。小一時間ほどと、思ったよりは待たされずに乗れたので、良しとしましょう。

車に辿り着いたら、中央道を下って長野人の実家のある飯田まで向かい、彼の実家で夜の宴会。
翌日の15日にかけて、素晴らしい歓待を受けて神奈川に帰ることになりました。


そんな次第で、見事に反動を喰らったお盆休みの最終日16日。
コミケ3連チャン(+飲み会)からのトレッキングと大量の酒ですから、効かない訳がないですね。
何とはなしに体調不良のまま、実家でゴロゴロしているうちに一日が過ぎてしまい、日が暮れてからは内房を経由して再び出張先へ。
未だ半分はお盆気分の町で、大過なく2日間の出張をこなし、どさくさ紛れには宿近くの飲み屋さんとすっかり顔なじみになれたのが、良い息抜きと言ったところでしょう。
ようやく平穏な週末に戻ってきたところで、今となります。
幸か不幸か、今週末は目立った用事もなし。積み上がった荷物とタスクとコミケの戦利品を片付ける頃合いかなと感じるところです。

夏が始まる恒例行事

8月に入っても変わらず続く出張攻勢。イレギュラーの続く年に、休日の日程策定も四苦八苦です。
しかしそれでも例年通りにやってくるのが、真夏のお楽しみ、茅原実里さんの河口湖ライブ!
今年はみのりさんの通算100公演目のアニバーサリーライブともあって、気合を入れて万全のチケット確保です。

一方、こちらも例年通りに確保に苦慮したのが宿泊場所。今年は河口湖の湖上祭とも日程が重なってコテージすら確保できない惨状です。
仕方がないので、ついにテント泊に手を染めることにしたのですが、問題は道具一式を収容する暇がないこと。
万難を排しても河口湖へ――と知恵を絞った結果、編み出したのは出張先にキャンプ道具一式を持ち込み、河口湖にに直行する案。
我ながらアクロバットな遠出に磨きがかかってきた気がしますが、是非もないことです。


そういう次第で出張先から早起きして、高速バスと中央線を経由して、大月から371系を改造した特急に乗り込み河口湖駅へ。
車内で同行の元寮生とも合流したら、駅ではいつも通りのみのりさんのアナウンスがお出迎えです。
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いよいよもって見慣れてきた河口湖駅では、これまた毎年のように遭遇する改札前の人だかりが今年も見受けられます。
ちょうどみのりん仕様の臨時列車が来るタイミングだったようで、人混みを避けて昼食をとっている間に、茅原さんご本人がパネルの前に現れていたようです。
この一連の流れも9回も繰り返していれば、身に沁みつくもの。毎年のように思いますが、河口湖駅で聞くみのりさんのアナウンスが私にとっては盛夏を告げる風物詩になっています。

そんなこんなで駅前で食事をしたら、湖畔で時間調整しながらキャンプ場のチェックイン開始である13時を待ち受けて、早急に設営へ。
初めて車なしでテントをキャンプ場まで運びましたが……想定以上に重い代物ですね。
持てないものではなかったので、今後は電車キャンプも現実的な視界に収まる気がしますが、ひとまずは車があった方が圧倒的に楽なことを実感です。
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設営が済んだら、貴重品以外をテントに押し込んで、みんな大好き河口湖ステラシアターへ。
9年目の道のりを南下して会場に着いたら物販で旗も購入。
フォロワーのアッシーさん、こーたさんとも挨拶したら、あとは開演まで今は遅しと待ち構えるまでです。

そして、16時半を過ぎれば待ちに待ったみのりさんの河口湖ライブ「Summer Dream5」、土曜日の開演です!
今年のライブツアーに行き損ねてしまったこともあり、1年ぶりのみのりライブ。
「Freedom dreamer」から始まった土曜日は、アップテンポな曲から夏らしい曲を推して終始楽しい最高の時間です。
途中のMCでのバンドメンバーも巻き込んだ締まらないやりとりや、声優にあるまじき告知を噛む芸も、もはやお約束の領域。
飛んで叫ぶライブが久々だったことも相まって、「Lush March」の旗振りや、各種のコール&レスポンスも喉が枯れるほど全力を出し、楽しみ切ることができました。
終いには河口湖で打ち上げてるにも拘らず、いつものの打ち上げ花火で締める恐れ知らずぶりを示して終演。
これを楽しむために1年生きているのではと思えるほどステラシアターを満喫し、充実した気分の余韻を河口湖の打ち上げ花火で彩りながらキャンプ場へと戻りました。
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キャンプ場に戻ったら、帰路に調達した地ビールで乾杯してささやかに打ち上げ。
明るいうちからビール片手にたき火をするのも楽しいですが、この薄暗い中でひっそりと肴を焼く飲み会もまた非日常の楽しさがあります。
余談ながら、この日はお隣のテントもみのりさん組だった模様。たまにそれらしき人を見かけることはありましたが、ライブTシャツが干してあるほどあからさまだったのは初めてでしょうか。

日付が変わるころまでひっそりと続いたサマーキャンプから、ひと眠りした翌朝は爽やかな青空の下でお目覚めです。
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深い青の空にもくもくと立ち登る白い雲が濃い緑の山並みに大きな影を描く光景は、まさに山の夏を体現するような絶景。
麦わら帽子と白ワンピースとひと夏の思い出を夢想したいところですが、現実は前夜の残りで朝から一杯です。
これも楽しいのですが……落差があると言われれば返す言葉がないところです。

この日の日中は色々と河口湖のアクティビティも考えたのですが、結局キャンプ場でだらだらとデイキャンプすることに。
怠惰なアウトドアもたまには悪くないもの。
昼食時まで何をするでもなくキャンプ場で湖を眺めてから、近場の温泉で一服して風呂上がりのビールを決め込み、最高の夏を過ごしていました。
しかし、こういう油断しきった時こそ急転直下の災難が降りかかるもの。能天気に見上げていた雄大なる入道雲が、いつの間にやらこちらに黒い底面を接近させていたのですからひとたまりもありません。
あれよあれよと大粒の雨が降ってきたかと思ったら、あっという間に本降り。夏らしいにわか雨の襲来です。
タッチの差で屋根のあるところに逃げ込んだものの、テントは雨に洗われすっかりキレイになってしまいました。
キレイになるのは結構ですが、濡れてしまうと撤収が大仕事です。こんなことなら晴れているうちにテントだけでも片しとくべきだったと嘆きますが、どうにもこうにも後の祭り。
幸いにすぐに晴れ上がってくれたので雨粒を叩き落としながらテントを片付けて、良い頃合いだとキャンプ場を引き払って河口湖駅へと戻りました。

駅へ戻れば、日曜分のライブチケットが無い元寮生と別れて、大きなキャンプ道具も宅配便に預けてしまい、再び身軽になってステラシアターへ。
高校の友人、総統代行が先に会場に来ている手筈なので、合流してチケットを受け渡し日曜のライブに備えます。

茅原実里さんにとって通算100回目のライブとなるSummer Dream5の3日目、日曜公演。ステラシアターでのライブもこれで20回目となる記念すべき回です。
余談ながら単純に計算すれば5回に1回は河口湖で歌ってる計算、意外と高い比率なことに驚きです。
それはそれとして、ライブ本編は概ね土曜日と同様。MCのぐだりっぷりも大体……むしろ磨きがかかって酷い有様。全然締まってない「締まっていこうぜ!」コールで始まる「HYPER NEW WORLD」のインパクトは絶大でした。つまり最高に楽しいライブの2夜目です。
当然、いくつか変更点はあるのですが印象的だったのは旗振り曲が「Best mark smile」になっていたことでしょうか。
久々に聞いた気がしますが、振り付けは体が覚えているので問題なし。最初の頃は少し複雑に感じた旗振りも、慣れてくると変化に富んでて楽しいです。
そしてまた最後に歌った曲は、これまた100回目となる「純白サンクチュアリ」。そういえば確かに毎回聞いていた気がする……と思いながら、ぼんやり眺める白いペンライトの統一感は流石の練度というより他にはありません。
お約束の花火の後、終演間際にはスタッフからみのりさんへのサプライズもあって、終始祝祭感のあるライブでありました。


斯様な次第でライブ後は余韻を引き擦りながら河口湖駅へ。
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終電の都合もあるので、まったりする間もなく来た列車に乗り込み、どさくさ紛れに買い込んだ葡酎で一杯やりながら河口湖を後に帰路へと就きました。

ただし、私の帰り着く地は内房ではなく神奈川の実家の方。内房の終電など、1時間前に走り去っているので是非もないことです。
代わりに月曜は早起きして、荷物を実家に置き去りにしたまま……再び出張先に来ています!!
まだまだ続く出張攻勢、次はコミケに無理していく予定です。

鮮魚の週末

週末を全力疾走している間に、気付けば夏運用真っ盛りの8月に突入。

そんな季節の巡りとは一切関わりなく、終わりの見えない出張案件はまだまだ続きます。
そろそろ出張先に移住した方がいいのではとも感じますが、終わりが見えないので不意に終わる可能性も捨てきれないのが険しいところです。


そんな訳でデスクトップPCが着実に埃に埋もれはじめている状況。日記も出先で書くので、まさに備忘録にならざるを得ないのですが……言い訳として上等な部類に入りますでしょうか。

金曜日に出張先から帰った翌日、先の土曜日はいつも通りに都内に出て、高校時代の友人と久しぶりに新作の出た「劇場版リリカルなのは」を観に行きました。
劇場版A'sを見たのは何年前だったでしょうか……Vivid Strikeはなのはにカウントしてもいいのでしょうか……何はさておき、もはや少女だったなのはさんなど記憶の彼方ですが、久々に見たそれはやはりいつも通りといった印象です。
ストーリーにシレっと紛れ込む絶大な権力体系は脇に置いて、迫力の魔砲撃アクションや要所で炸裂する登場人物の戦闘狂ぶり、何食わぬ顔で成される外道な闘い方、久しぶりに大きな画面で見れて大いに満足です。
前後編だったそうで、良いとこで終わってしまったのは残念ですが、その分だけ次回作が楽しみです。


映画の後は少し秋葉原で買い物をしてから友人と別れ、フォロワーの朔さん、ずーこさんと海鮮と日本酒のおいしいお店で飲み会。
途中からヘク猫も合流し、終電ぎりぎりまで飲んで実家へと帰りました。


一転して、日曜日は健康的にお外でアクティビティ。大学の先輩に連れられて、横浜は本牧の海釣り公園で青魚を狙ってきました。
tsuri(1).jpg tsuri(2).jpg
サビキ釣りなど大学で友人に連れられて以来です。
海釣り公園の立地は過酷な海上桟道。風も日差しも遮るものはない立地で、天日干しでも作ったら捗りそうな環境です。
幸いに曇天で風も穏やかなため、命拾いしましたが……海釣りって過酷ですね。

先輩から道具を借りて、簡単なレクチャーを受けながら釣り糸を垂れること半日ほど。
釣果は小さいイワシが2匹に小あじも2匹。実質初めてとしては悪くない成果だと思います。
釣りの後は先輩邸で魚を捌いて、軽く宅飲みをして解散となりました。


そうこうして月曜からは再び出張先運用。
来週は少し大きなイベントがあるので、大荷物を手配しての出社です。
出張先に直行直帰も辞さない体勢で……うまく誤魔化しきれるといいのですが

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