月曜備忘録

東奔西走したり、近場をさまよったり、お家でぐったりしたり……週末の所業や所感を記録する場所(旧名:兵站の鬼を目指して……)


初夏山挑戦の話

気温の乱高下が続く5月末、日中は暑くとも夜風はまだまだ涼しいです。

出張に塗りつぶされた平日を切り抜け、どうにか自宅に戻った金曜日。午後から半休を取って、アウトドア用品の買い出しやら「夜は短し歩けよ乙女」の映画を見に行ったりやらと、久しぶりの文化的生活を満喫しながら生活を日常軌道に戻します。

明けて土曜日も、引き続きふらりふらりと都内へ。この日はフォロワーのヘク猫氏、朔氏と池袋に集合し、期間限定のARIAカフェに行きました。
多く語るところではありませんが、なかなかに楽しい一時。ARIAイベントから、ヴェネチア探訪に続いてのARIAカフェ、今年は空前のARIAイヤーとなり幸せな限りです。
もちろん、件のメンツですからカフェの後には軽くお酒も飲んでから帰路につきました。


しかして迎えた日曜日、金曜日に配備したアウトドア用品を引っさげて朝から電車を乗り継ぎ西武線の飯能駅へ。
ここで元寮生と合流したら、バスに揺られて名栗地区へ向かい、ここから満を持して棒ノ折山の登山に挑戦です。

経路は飯能からバスで名栗湖方面に向かい、白沢谷登山口から岩茸石を経由して往復するもの。検索すればハイキングマップや登山記が山ほど出てくる著名ルートなようです。

昨年は7月の金時山で、丸腰登山の限界に直面してから約1年、装備を整えて余裕を持った大人の登山に成長しました。
バス停から名栗湖を横目に白沢谷の登山口へ。
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ここから西武鉄道の提供するハイキングマップを頼りに沢登りをしつつ山頂に向かいます。

白沢谷の登山道は初っ端からなかなかに強烈な急傾斜。“山登りって坂多いな”とかマヌケなことを抜かしながら歩いていけ、このルートの一押しポイント、沢筋の道に到ります。
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一般的にはあまり不慣れな人がやるべきではないとされる沢登りですが、ここでは人通りも多くよく踏み慣らされた道筋が示され、子供連れだって見かける程の安心感があります。
もちろん、十分な注意は必要でしょうが、それでも初心者の体験版としてはうってつけな雰囲気。湿った岩場や沢の横断はちょっとした冒険気分を味わえました。

小規模な鎖場を抜けて、沢の果てを過ぎたら再び坂道に戻り、尾根筋へ向かって一息に駆け上っていきます。
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岩茸石と呼ばれる奇岩に辿り着けば、ここで尾根沿いの登山道とも合流して、後は山頂まで尾根筋を登るだけです。
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崩れかけた木製の階段や木の根道に辟易しつつも、ここまで来れば気分的にはもう一息といったところです。

徐々に目指す先が明るくなり、最後に木々が途切れたら目指すべき山頂に到達です。
行程にしてバス停からおよそ2時間半、初めてながら標準的なペースで到着する事ができました。
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昼食はそのまま山頂で。山頂でお湯を沸かしてカップ麺、手垢のつくほどやり尽くされた最高に美味しいカップ麺の食べ方ですよね、多分。

一緒に持ってきたコーヒー、紅茶で一服しながら、しばし風景を堪能して下山へ。
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下りは尾根筋の道を選択。転げるように下りますが、膝や腿への負荷は登りより過酷なそうですね……若さで押し切ってしまった感があるので、次はもう少し慎重に余裕を持って下れるようにしたいです。

下山後は登山口から歩いてすぐのさわらびの湯という温泉で一息。
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休憩所でビールを飲みながらバスを待って、飯能へと帰還しました。


ちなみに飯能といえば山登りアニメの「ヤマノススメ」の舞台。棒ノ折山も含めて、方々で今もコラボが続いています。
少し前のアニメのはずですが、今でもイベントがあるとかないとか……と聞きます。
私は観てないのですが、行く先々で遭遇してしまうので、そろそろ観るべき頃合いかと悩み始めている今日この頃です。

忌明けの宴席の話

夢のようだった束の間ヴェネチア渡航から帰国し、時差ボケに悩まされながら迎えたこの週末。
初夏の陽気を通り越し、7月並の暑さを先取りしてきた土日ですが、当方ではちょうど祖母の四十九日に当たります。

理屈は不要ですね。
法要のため静岡に向かい、親戚連中と午後からお寺でお経をあげて諸事済ませたら、夕方からは宴会の始まりです。
半分くらい、親戚のちびっ子の相手をして過ごしていた気もしますが……ドタバタしているうちにあっという間に週末が過ぎてしまう勢いです。
久しぶりにプラレールを引きずり出し、親の実家いっぱいに線路を敷いてやったのがハイライトでしょうか。レールを敷く行為も幾年ぶりかと思いましたが、存外楽しいものです。
もう少し親戚の子が大きくなったら、Nゲージを再開しても良いかもしれないと感じてしまいました。

日曜日も特記事項はないまま、神奈川の実家を経由して帰宅するのみ。特段の寄り道もなく、淡々と過ぎて気づけば月曜日です。
今週はまたしても出張があるのですが……来週こそは何かしたいものですね。


ところで、少し発売から期間が開いてしまいましたが、久しぶりに強烈に心を掴むラノベに遭遇してしました。
どちらも電撃文庫の「賭博師は祈らない」と「オリンポスの郵便ポスト」の2冊。
「賭博師~」は奴隷少女と情に絆された賭博師の物語と、どこか数年前に強烈な瞬間風速が吹いた同人ゲーム“奴隷との生活”を思わせる内容。産業革命期のイギリスを舞台に、陰鬱な背景を負いながらも軽妙な語り口で、王道的な物語が颯爽と展開されます。
期せずして奴隷を手にしてしまい、最初は無関心を装うも段々と放っとけなくなる主人公の変化と、人間的な扱いに徐々に心を開き、たどたどしくも感情を表すようになる少女の組み合わせ……ニッチな層にぐさりと刺さりそうなシチュエーションを、丁寧な伏線と題材の処理で、真っ当な物語に仕上げた印象です。
設定自体が好きな類に読みやすさも加わって、久しぶりに“ドハマリした”という表現が合う気がする一作です。

電撃は思い出した様に1冊完結型の気持ちのよい本を出すので大好きです。
もう一方の「オリンポスの~」も同様に陰鬱気味な背景を舞台に、二人組が世界の果ての郵便ポストを目指す旅物語。嫌いな訳がない代物です。
こちらについては難点を言うこともできるのですが……そんな物はさておいて、淡々と進んだ旅の先にある出会いと別れに目頭が熱くなって、それで十分です。

水の都の観光紀行

初めてARIAを読んだのは高校生の頃。アニメ化されたタイミングで書店で平積みにされていたのを何気なく手に取った記憶があります。
それ以来、その素敵な世界観と入り組んだ町並みの描写、優しい物語に心奪われ、本を買いグッズを買いずっと追いかけていました。
アニメも原作も大団円を迎えた後も、ずっと大事な作品として心に残り続けて長い時間が経ちました。
一昨年くらいから、アニメ化10周年と称して劇場版新作の公開や新規のイベントの開催、原作の“完全版”の刊行など、諸々の活動が再び始まり「あの頃のファンが小金を持つ年頃になったから、収穫に来た」などと嘯きながらも、結局はまた貢いでしまう今日この頃。
先日もようやくARIA関連のイベントに初めて参加しショーロ・クラブの生演奏を堪能したりしていましたが、いよいよもって機は熟したと言えるでしょう。

出張案件で失われた先の連休分の代休を確保し、何やかやで独身貴族の果てに小金も貯まってきた5月半ば。
海外旅行にも徐々に慣れてきて、ようやく遠出する度胸も備わってきましたし、一念発起して念願だった聖地ヴェネチアに渡航するなら今を置いて他にない程の好機が到来しました!


初めての渡欧に、いつにも増して準備は入念に。ガイドブックで予習をしたり、同じ土地に3泊もする余裕をもたせた日程を組んだり、種々の予備品も多めに揃えたりと、未だかつて無いほど慎重な手配を重ねて、いざ出発です。
成田空港からアブダビ経由のエティハド航空を利用して、ヴェネチア・マルコ・ポーロ国際空港へ約20時間の道程です。
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途中、窓のない“窓際席”を割り当てられたり、アブダビで預け荷物だけ足止めを喰らいイタリアに届かなかったりと、多少のトラブルは有りましたが、体とカメラは無事に目的地に到着です。

空港からはヴェネチアへ向かう路線バス、水上バス、水上タクシーが利用可能。水上バスとタクシー、乗り場が殆ど同じで若干紛らわしいですが、値段が段違いなので間違えないように注意して乗りましょう。
ヴェネチア内での目的地により路線が違うようですが、駅方面へ向かう水上バスはマイナー路線なようで乗船したのは私一人です。
小船を独占して大きな澪標に守られた航路を進むこと40分ほど、数え切れないほどの水上タクシーに追い抜かれながらも、いざ憧れの水の都に到ります。
そう、入り組んだ水路に迷宮めいた路地と密集する住居群、ずっと憧れていた街に到着です。
「サンタ・ルチア駅の近くで降ろして」と伝えたものの、降ろしてもらったバス停からサンタ・ルチア駅の方向が杳として知れません。不本意ながらもgoogle mapに頼りながら駅へ向かい、紙の地図や水上バスのきっぷ調達に向かいます。
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無事に駅にて必要な品々の調達を済ませたら、紙の地図頼りに街歩きの始まりです。
到着早々に出くわすは日用品を積み込んだ小船さん。車両の進入ができないこの街で、日常の足も荷役も船が主力になるとは聞いていましたが、到着早々にもう遭遇です。
時差ボケも眠気もふっ飛ばして、テンションは初っ端から最高潮。折角、72時間も滞在時間を確保したのですから「急ぐ旅ではない」を合言葉に、贅沢に非効率にARIAらしく巡ります。

小道を抜けて広場を巡り、地図と勘を頼りに行き当たりばったりな博物館巡り。道中にはもちろん写真を撮るのですが、大体どこを切り取っても絵になるのが凄いですよね……。
あれこれと順序も何もなく巡ったので、どこで何に遭遇したのかも曖昧なレベルです。
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強いて重要な箇所といえばボーヴォロ階段でしょうか。ARIAの作中で幾度となく登場し、特に魔女ベファーナの話や劇場版の終盤でのシーンが印象的でしょうか。どちらもアテナさんに絡む話です、とても大事です。
一部の観光サイトでは閉鎖中との情報になっているのですが、私の訪れた2017年5月は公開中。入場料こそかかりますが、中からの眺望も満喫することができました。

他にも階段と水路が建物に突き刺さった何気なくもワクワクするような路地から、ドゥカーレ宮殿と牢獄を結ぶ“ため息橋”の中からの眺望まで、内も外も溜め息ものの景色ばかりです。
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印象としては、どこのお店も雑な英語が通じ人当たりも治安も良好、多様でいて小金を持ってそうな通行人の多さから、あたかも一帯全体がテーマパークかのように感じました。

そんなこんなで適当に散策を続けてサンマルコ広場に至れば、水浸しの光景に遭遇してしまいます。
ヴェネチアの晩春の風物詩といえば、季節風による高潮“アクア・アルタ”。現地にとっては建物を傷め交通を阻害する厄介な現象ですが、それはそれ。
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すっかり終わった頃合いかと思っていたのですが、ごくごく小規模なそれが偶然にも発生していたようです。
夕方にはすっかり水が引いていたので、ほんの数時間ばかりの束の間の余韻でしょうか。
青空に水鏡が映えるサンマルコ広場は、まさにARIAの世界のように素敵な光景でした。

他にもこの72時間の滞在、世界中どこにでもあると聞く中華料理屋のエキゾチックな風格から、水路に杭を施工する重機船。
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路地に翻る洗濯物に、救急車ならぬ救急ボート。
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広場でサッカーに興じる現地の子供の賑わいもあれば、閑静な緑の回廊のような光景も。
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夜も素敵に色付いて、絵になる情景。
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毎日、朝から晩まで歩き回っても、一向に飽きないほど素敵な景色に数多遭遇することができました。


素敵な風景巡り以外にも、行き会った先々では、初日にサンマルコ広場周辺の博物館群にてヴェネチア共和国時代から収集された美術品や考古品の見学。
2日目にはガラスで有名なムラーノ島でのガラス博物館の見学に、ヴェネチア各所にパビリオンが設けられた芸術祭“ビエンナーレ”の展示物の見物。
3日目も海軍博物館、ユダヤ博物館、自然史博物館での見学と、種々の見学施設も巡って見るべきものも見て回っています。
特に自然史博物館は足跡化石や先カンブリア紀の古生物の化石、前世紀の探検家の収集した民俗資料から“博物学”が隆盛だった時代の標本類まで。この街が文化芸術的な方向だけでなく、科学的な好奇心まで満たしてくれることを教えてくれる充実の展示軍に出迎えられ、言葉にならない感激がありました。


また余談ながら、宿泊地はヴェネチア本島から離れてリベルタ橋を渡ったイタリア本土のメストレ地区にとってありました。
往復はイタリア国鉄で片道2駅10分ほど。本数も多く、かなり遅い時間まで電車が走っているので気楽なものです。
初日だけ、間違えて一駅手前で降りてしまい……少し焦る羽目になりましたが、それはご愛嬌。
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事前情報として、メストレ地区はヴェネチアとは雰囲気が違うと聞いていましたが、なるほど少し緊迫感のある風景です。
ただ、ホテルは親切で清潔。駅からの道中も見掛けの印象ほど物騒なわけではなく、夜に酔って宿に向かっても問題ありませんでした。
本来的には夜道を1人で歩く時点で、あまり褒められたことではないのかも知れませんが、ずっと祝祭都市にいるよりも返って面白かったのかもしれません。
後から知ったところでは、メストレ駅からメストレ地区の中心市街を経由してヴェネチアへ向かう路面電車もあった様子。ガイドブックにも観光地図にも載ってなかったので見落としてましたが、次があれば乗ってみたいところです。


そういう次第で脈絡なく過ごした3日間。常に移動が前提の私にしては、異例の旅のやり方でしたがヴェネチアですから仕方ありません。
4日目、帰りの日も名残惜しさにメストレから直行のバスではなく、一旦ヴェネチア島に入ってから空港行きのバスに乗車して街を後にします。
後から思えば、ブラーノ島などまだまだ行き足りない箇所も多いのですが、次の機会に繋ぐ希望が残ったと思えば前向きにもなれると言うものでしょう。
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来た道を戻るようにアブダビ経由で成田空港に戻ったのは今週の火曜日のこと。
ちなみに復路は荷物がちゃんと届きました。
その後はたまたま休みが重なったフォロワーの憂月さんと合流し、東京下町でもつ焼きとビールの会。帰国早々に日本的な怠惰を味わいつつ、日常へと復帰することになりました。


旅行が好きになってから、いつかは、そのうちは、と考え続けて10年あまり。多くの行動派の友人に先を越され、ときには「早く行けばいいじゃん」と背中を煽られながら時間が過ぎて、ようやくに念願が叶った3日間でした。
これで一つ、大きな目的地が達成されてしまい、この先暫くは次の目的地選定に頭を痛めそうですが……それ以上に、日常に復帰するのがまず第一の課題です。
大変だ。

週末の西国迷走帰路

お馴染み、連休を塗りつぶす出張案件も無事に終わりを告げた土曜の朝。
見事に寝坊して、起きたら宿のチェックアウトぎりぎりな時間。慌てて荷物をまとめたら、来た列車に乗り込んで山口県とおさらばです。

もちろん、そのまま関東に帰る気など毛頭ないので途中下車先を適当に選定して山陽新幹線のきっぷを確保したら、いよいよ初夏らしい週末が始まります。
今回、目に止まったのは岡山県の倉敷。かの美観地区で名高い街ですが、実は今まで行ったことが無かったことに気付いてしまいました。
この機会です、寄り道先としては持って来いですよね。

新倉敷から山陽本線で少しばかり行けば、美観地区のある倉敷駅に到着です。
駅から10分ほど、街中を歩けば建物に歴史的な古めかしさが漂い始めて、目的の界隈に着いたことを教えてくれました。
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白い漆喰の壁と黒ずんだ木造部の引き締まったモノトーンが美しい光景です。これで晴れていれば文句はなかったのですが……。
天気ばかりは詮無きもの、ひとまず案内地図を確認し、街のすぐ脇にある阿智神社へと向かうことにしました。
曰く、古来この一帯は内海であり神社のある小高い丘こそが、当時は島として航路の目印となり入植民にも神聖視されたのだとかなんとか。
“阿智”の地名の方が由緒は古く、倉敷の地名は町が形作られ、蔵が立ち並ぶようになってからの呼称なのだそうです。
爾来、隆起と堆積により倉敷の町が規模を増す中、この一帯を見守る鎮護として、また参道から町並みを一望できる景勝地として今も参拝客が絶えない神社となっています。
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丘をまわり込むように裏参道から入り込んで、阿智神社に参拝。久しぶりに御朱印も頂きました。
境内地は立派の一言。本殿の裏からは丘一帯に連なる鎮守の森や、そこかしこに紛れる岩座群があり、本殿の前側は文明的な木造の大灯籠に能舞台。多様な文物の配置に信仰の篤さと歴史の深さが伺えます。
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特に絵馬殿は町を見下ろす絶好のロケーション。休憩用の椅子もあり、歩き疲れた観光客や寛ぎに来た地元民もいて程よい賑わいを感じさせます。
観光地らしい明るさと歴史の奥深さを兼ね備えた神社でありました。

神社の参拝を満喫したら、町並みを見下ろす石段を伝って美観地区へ戻りましょう。
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かの有名な水路からは少し距離がありますが、神社の下の界隈も古い門前町の風情があり趣深いです。
ここからは町並みを適当に散策。酒屋さんで試飲したり、地ビールを飲んだりしながらふらりふらりと水路方面を目指します。
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道中、倉敷紡績の記念館や倉敷考古館を見学。
倉敷紡績の方は名前の通り、クラボウの歴史と町の発展を絡めて紹介する企業博物館。工場や付随する設備の発展や、往年の書類などを見ることができ興味深かったです。
一方の考古館は水路際にある建物自体が古風で魅惑的な考古博物館。岡山県下で発掘された縄文から平安期の遺物が展示されていました。
小さく古風な博物館であり解説などは控えめでしたが、なかなか見ることのない発掘ままの銅矛なども置かれていて、こちらも面白い資料館でありました。

そうこうしているうちに、観光写真などでもよく見かける水路に到着。
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この日はGWの終盤ということもあり、何やら催し物が行われていたようで、花嫁姿の方が船で周囲をぐるりと巡っていました。
周囲には観光客が鈴なり、風情と言うには賑やかすぎますが、それでも新緑の並木と水路の取り合わせは実に良い景色です。
新幹線の時間の都合もあったので、花嫁船見物も途中で切り上げざるを得ませんでしたが……後ろ髪引かれる思い。
狭いからすぐ見終わるなどと噂に聞いていたのですが、とんでもない。とても半日では見て回りきれず、もう一度来なければと心に誓って、倉敷の町を後にすることになりました。


斯様な次第で岡山から再び新幹線に乗り、次に降りたのは新大阪駅。地下鉄に乗り換えて新世界に向かい、友人の元下宿生やその友人連中と合流です。
特に何がある訳でもないですが、串カツ屋で飲み会などしながら過ごして大阪の夜を更けさせました。

明けて日曜日は連休最終日ですが、私にとっては普通の日曜日。
朝食を食べたら、そのまま帰るのはまだ足りないので奈良へ向かいます。
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天気が良かったので、そのまま若草山に登頂。実は表側から若草山に登ったのは初めて。
以前に裏側のドライブウェイから山頂に回ったことはあるのですが、一重目の芝生にきたことはありませんでした。
こんなに景色が良いと知っていれば、もう少し早く来ても良かったかもしれません。

若草山でこの日もビールを飲んだりして過ごしたら、下山して昼から日本酒バーでちょい飲みし、いよいよもって関東へ。
京都から新幹線に乗ったものの、考えるまでもなく席は満席。しかたなしに東京駅まで立ち続けて、内房へと到りました。


そういう次第で、連休明けのダメージが少ないこの週明け。
振替休日のストックがたくさんあるので、使わないといけません。遠くに行きたいですよね。

清らかなる水辺の週末

今年も初夏の陽気とともに月が変わって大型連休の華やぐ4月末と5月頭が到来です。
去年に続いて、出張案件やら諸々の事情が重なり見事に消し飛ぶ予定ではありますが……それでもどうにか間隙をついて引き寄せた休日くらいはフル活用したいところ。
土曜日こそ、社用で流れましたが日曜と月曜は頑張って楽しみます。


手始めに4月最終日の30日(日)は10年来の念願叶ってARIAのイベントに参加です。
学生時代のコンサートイベから始まり、先年の10周年コンサートや劇場版の舞台挨拶まで……種々の用事から抽選漏れまで、多種多様な理由が重なって参加できなかったARIA関連のイベント群、ついにようやく参加できる日がやってきた次第です。
チケットを配分してくれた朔・ヘク猫コンビにはいくら感謝しても足りないことでしょう。

そんな訳で、この日曜日は昼から新橋に件の2人と合流し、竹芝の会場にてイベント参加です。
初めて聞くショーロ・クラブの生演奏は言葉にならない感激だったという他ないです。
ARIAの声優陣による朗読劇もARIAの世界そのまま。無いはずの映像が自然と頭に思い浮かぶような一時は、声優の技量と待ち望んだ世界の再来に深く感じ入る事ができる時間となりました。
余韻に浸ったまま、夜の部にも出席する2人を待って、初めての東京タワーで時間つぶしをしつつ再合流して一杯。
幸せな一時の情報交換をしながら過ごす最高に楽しい一夜を味わって、終電まで粘りながら実家へと帰りました。


斯様な素晴らしきイベントを味わった翌日の月曜日は、会社カレンダーではメーデーとなる月曜日。
実際には出張異動日に指定され、中国地方は山口県まで出張らなければ行けないのですが、ただ行くだけでは面白くないというもの。
少しくらいの寄り道は約得ですよね?

新幹線を新岩国駅で降りて、乗り換え連絡通路少し歩けば、錦川鉄道の清流新岩国駅に至ります。
特に他意はないですが、初夏の陽気と清流沿いに走るローカル線、最高の組み合わせだと思ったら居てもたっても居られなくなってしまいました。
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清流新岩国駅からして、新幹線停車駅に隣接するとは思えない風格ながら、そこから列車に乗り込めば期待通りの光景が広がります。
陽光が新緑を照らし出す渓谷、川底が透けて見えるほど澄んだ水、どうやって開削したのかも不思議なほどの急斜面に貼り付く鉄路――思い描く清流のローカル線です。

夢に観るが如き光景を目の当たりにしながら小一時間ほど揺られれば、終点の錦町駅に到着。
この錦川鉄道清流線はかつて、国鉄の岩日線と呼ばれたそうで、全線開通することもないままに廃止の憂き目にあって今に至るのだとか。
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今も錦町駅から線路の終わりを見やれば、いつでも引き伸ばせるかのように道が続いており、未成線のままにあるトンネルも遺っているのだとWikipediaには載っています。
そんな線路の果ての田舎町、一足早い夏の訪れを感じさせる雰囲気を味わいながら、折り返しの電車が動き出すまでしばしの散策です。

曲になりにもローカル線の最果て。お世辞にも活気があるとは言えずとも、かつて街があったことは確信できる風情がそこにはあります。
少しばかり歩けば地酒の酒蔵にも遭遇。おみやげに一本とも思ったのですが、直売所があるのか確信が持てなかったのが難点でしょうか。
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さらに少し行けば、八幡宮もあります。
初夏の神社というシチュエーション、なにがどうと前提があるわけではないのですが……不思議と何か物語が始まりそうなワクワク感がありますよね。
巫女さんはおろか、神職さんも見当たらなかったのですが、誰もいない境内もそれはそれで趣あるというもの。
寂れた遊具や、戦前の絵馬も見受けられ、古くは歴史と活気に満ちた神社であったことを感じさせます。
願わくば、また再びの賑わいを――とも思いますが、やはり、こう……エロゲとかラノベのプロローグを感じさせてしまうので、もう少し年相応の健全な精神を取り戻したいです。
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斯様な次第で30分強ほどほっつき歩いて、折り返しの列車に乗るため駅へと戻ります。
チェーン店のない古典的な商店街、意外と「時代に取り残された」と形容されるような昭和の街並みも、今の“ファスト風土”的風景と五十歩百歩な全国変わらぬ光景な気がする今日この頃ですが、それで「もかつての日本ではありふれた光景」というやつでしょうか。
平成の都市郊外育ちの私としては、新鮮で特殊な風景に変わりなく興味深くあることが出来ました。

この後は折り返しの列車で岩国に至り、山陽本線で出張先へ。


短い連休は終わりを告げて、休出週間の始まりです……がんばるぞい。

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社会的圧力に負けて働き始めた巫女好き提督。2年かけて回復したSAN値を瞬く間に失い、工場街のおんぼろアパートでサバイバルなう。

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