月曜備忘録

東奔西走したり、近場をさまよったり、お家でぐったりしたり……週末の所業や所感を記録する場所(旧名:兵站の鬼を目指して……)


英会話訓練的歴史散策

なんか色々と肩の荷が下りたと思ったら、研究がヘビーになってきた今日このごろ。
学会までに目に見える結果がほしいものの、打つ手に欠けて悩ましい様な、大体そんな感じです。


ところで私のいる研究室には先の4月頃から期限付きの留学生が所属しています。
生憎と日本語の喋れない方なのですが、週末になると奈良近隣の寺社仏閣へトレッキングに向かい、楽しんできたりたまに迷子になったりと、なかなかどうしてアグレッシブな強者です。
そんな彼に「日本で最も古い道だよ」と山の辺の道の話をしたところ、是非とも行きたいとの感想。
この機会を逃せば梅雨に突入し、その後はトレッキングに辛い盛夏となってしまいます。
そんな次第で善は急げとちょろっとだけ下調べをしたら、研究室から更に数名の同行者を募ってれっつらごーです。

朝はいつもより少し早めに起きて、近鉄に乗り込み、やって来たるは散歩の始点となる天理駅。
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立派で独特な宗教施設で名高いかの街です。
厳密な山の辺の道の北端は奈良市街の方だと聞きますが、一般的なトレッキングルートとしての山の辺の道は天理駅から東の山際に数キロ行った石神神宮より始まります。

英語での背景説明に四苦八苦しながら、去年も参拝した気がする古の社で散策の安全を祈ったら、山の辺の道を辿り足を南へと向けます。
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奈良盆地の東の縁をなぞるように南北に走るこの道は、古くは古事記に名を残し、沿線には国内有数の古墳や古社が点在する歴史深い道です。
一説には弥生時代にはその原形があったとも言う太古の先進地域ですが、今では近代的な開発の手が届かず時代に取り残されたような古風な田園風景が残る、絶好の歴史を感じる散歩道となっています。

その沿道には廃寺の跡を示す石碑もあれば、石畳の山道だってあります。
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しかしながら、天気も良好な絶好の散歩日和でありながら、見事にカメラを忘れてしまったのが今回の痛恨事。
道中の写真も携帯のカメラで撮るしか無かったのですが、今回の場合は写真どころではなかった面もあったので、これでよかったのかもしれません。
道すがら、英語で歴史の話をしたり、異国の事情をレクチャーされたりと、奇妙な頭の使い方に戸惑いながらも、割合楽しく道は進みます。
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シレッと夜都伎神社なる式内社が出てくるあたりに、奈良の歴史の深さを感じたりします。

打って変わって鎌倉期以降にできた環濠集落では“環濠”を意味する英単語を探したり、何故か住み着いている金魚にテンションを上げたりです。
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比較的説明が楽なのは古墳の話題。「昔の権力者の墓」といえば直感的に理解してもらえるあたり、この手の文化は世界共通なんだと教科書でピラミッドを見る以上に実感します。

真言宗の古刹、長岳寺はなかなか風情のある境内の静かな雰囲気がいいものです。
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ここにしてもシレッと築1000年級の国の重要文化財があったりなかったり……すっかり無名かと思っていたら、知る人ぞ知る名刹だったとは、自分の勉強不足を痛感です。

余談ながらこの日の昼食は門前の蕎麦屋にて。
何故か車で岩手から来たという老婦人と雑談しながら、ざる蕎麦を食べる事になったり、不思議な日には不思議が重なります。

長岳寺界隈からしばらく南に下ると、次は神籬とか纏向とか呼ばれる地域に至ります。
奈良盆地を見下ろす眺望良好の斜面には古社が点在するのと同時に、邪馬台国に比定する説もあるほどの大規模な遺跡が埋まる土地でもあります。
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諸説紛々の邪馬台国の比定地論争ですが、当地の案内板からして「卑弥呼の里」を名乗るなど完全に畿内説一辺倒。
流石は地元と声も出ませんが、どちらにしても最古級の都市遺跡が出土した地域。
大和三山なども視界に収まるちょっとした展望台に立つと、歴史ロマンの醍醐味に触れているような気分となって実に楽しいです。
同行者が理解してくれるかは……また別問題ですが、この頃になると歩き始めて既に4時間ほど。若干、疲れ気味で口数も減ってきた気がしますが、慈悲はありません。

その後も何箇所か寄り道をはさみつつ、三輪山が大きく見えてきた頃合いで、辿り着いたのは元伊勢の一つ、檜原神社。
元伊勢とは、天照大神が現在の伊勢神宮に祀られるまでの過程において、より良い境内地を探して仮に鎮座された場所のこと。
要は選に漏れた……とか碌なこと言わないとバチが当たるのでアレですが、なかなか由緒正しき境内地です。
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大神神社の有力な摂社の一つなのですが、なかなか縁がなく今まで参拝できていなかった社にようやく参拝です。

桧原神社をすぎれば、この先は大神神社の領域。
道も比較的整備された一本道となり、人通りも心なしか多くなります。
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最後に立ち寄ったのは大神神社の本殿と、南側に隣接するお寺です。

斯様な次第で大神神社から更に小一時間ほど南に下れば、万葉集にも名を残す海石榴の辻なる交差点の旧跡に出やり、山の辺の道の旅は終わります。
この辻で交差する道は大和川沿いに西は大阪方面へ、東は長谷寺などを経由して山を越えて伊勢方面に出る現在の初瀬街道の原形となる道です。
太古の昔から変わらぬ道筋があるというのは興味深いことです。
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ここから最寄りの桜井駅までが想定以上に遠く、正直うんざりしてしまったのはご愛嬌です。

この後は再び近鉄に乗車し、道中で夕飯を食べて無事に撤退完了。
ほぼ丸一日、歩き通しでしたが多方面で刺激的なことも多く、個人的には非常に楽しい一日となりました。
他の人がどう思っているかは知りませんが……一応、楽しかったと言ってもらえたので状況は上々と勝手に思ってます。


ところで話は打って変わって、昨今のアニメのこと。
具体的には4月期のアニメのこと。
就活騒ぎでのんびり見てる暇がなかった反面、なんだかんだで関東にいる機会も多かったので、奈良では見れないアニメも沢山チェックできているあたりが、万事塞翁が馬的な状況です。
そんな今期の視聴アニメについて備忘録的に。

・棺姫のチャイカ
ラノベ原作のダークファンタジーなアニメ。
初めは太眉で言語不明瞭なヒロインの可愛さに視聴確定だったのですが、その後は魔法や戦闘の演出に魅せられっぱなしで、期待以上に面白い作品。
気付けば今期最も続きを楽しみにしているアニメです。

・エスカ&ロジーのアトリエ
PS2時代以来の大ファンなゲームシリーズがまさかの今更のアニメ化。
錬金術の皮を被った超科学が跋扈する世界観ながら、原作同様の可愛さ推しは今のところ安心してみてられる感じ。
終盤に向けて、ラスボスが出てくるはずなのですが……どう処理するのかが期待半分不安半分です。

・ご注文はうさぎですか?
きらら原作といえば説明不要のヨダレ枠アニメ。
「可愛いんじゃ~」と呟いていれば世は事もなしです。期待に応えた雰囲気は手放しで安心して眺めていられるので本当にいいです。

・龍ヶ嬢七々々の埋蔵金
ラノベ原作の謎解き風アニメ。思わせぶりなセリフが続き、未だにキャラの全容が掴めない状態ですが、とりあえず全体的にキャラが可愛いので見続けている次第。
時折見せる、ゲスなネタもニヤニヤさせるものが有り意外と目が話せません。
特に自称名探偵と褐色女装侍従の掛け合いはなかなか好みですので、とりあえず視聴継続せざるを得ないです。

・蟲師 続章
説明不要の高名なマンガのアニメ2期。期待通りで、とてもいい……。

・ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダーズ
ジョジョの2期目、内容的には第3部。こちらも特に言うことはないですがやっぱり面白いですね。

・デート・ア・ライブⅡ
ラノベ原作のハーレムアニメの2期。
1期に引き続き鳶一折紙の可愛さに注目して、ストーリーとかなんかその辺は割とどうでもいい感じでとても好きです。

時間がないからと視聴数削ったつもりでしたが、改めて列挙するといつもどおりには観てるみたいです。

第3師団訪問の事

運動した後にビールを飲むと痛風になりやすいとは私の父の言。
ハイキング紛いの山歩きをした後に、気持よくビールを飲みながらそんな話を振って、互いの精神を削りながら迎えた日曜日。

布団から起き上がれないままに日曜朝のドラゴンボールを流し見して、なんとか人間的に再起動を済ませたら、行動開始です。


阪急を乗り継いで行って来たるは飛行場の街なイメージが強い伊丹市です。
目的は伊丹市内の千僧駐屯地で行われた陸上自衛隊第3師団の創立記念式典です。
記念式典といっても、実質的には一般公開日のようなもの。艦船や飛行場などと違い、なかなか施設を一般公開されても見栄えのインパクトに欠けますが、その分は演習の実演や装備品の紹介が補います。
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つまり、最初に見物したのは訓練展示なる、空砲を用いた演習の実演。
市街地で戦車や榴弾砲をぶっ放す豪気ぶりです。流石に実弾はありませんが、反面、総火演以上に真近で稼働する姿が見えて迫力は負けておりません。
私達が着いたときには既に半分以上終わっていましたが、それでも迫撃砲から接近戦とその後の撤収までを見学して、その後は次の目玉の戦車試乗に移動。
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普段はなかなか行列には並ばない質ですが、今回は連れもいるので腹を括って1時間ちょいの順番待ちです。
ちなみに乗り方としては、戦車のエンジン室上部の平らな部分に荷台のようなものを括りつけて、そこに乗り込むやりかた。
普段、見学施設でも見上げるばかりだった戦車を上から眺められるのだからいい気分です。
視界が高くなり、なんだか根拠もなく強くなった気がします。実戦でこんなことしたら即座に的にされてしまいますが……やはり本能的な感覚は「高いほど強い」ですよね。
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乗ると言っても敷地内のちょっとした周回路を2分程度かけて回るだけなのですが、それでもサスペンションの駆動や加減速時の揺さぶり、加速時の不完全燃焼気味の排ガスの臭いと、なかなか見てるだけでは感じられない様を五感で感じられたのは貴重な経験です。
特に舗装された路面を曲がったときの、エゲツナイほど履帯が滑り路面にまで後が残っている様子は、理屈では知っていても真近で見ると本当に大丈夫なのかと心配になるほどでありました。

ぐるりと戦車を体験した後は、定番の装備品展示を見物です。
戦車や偵察車、装甲車もありましたが個人的には機構が剥き出しの大砲類のほうが興味津々です。
特に歩兵直協の重迫撃砲と、大迫力の榴弾砲には高まりを隠せません。
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なかでも榴弾砲の装填や照準など駆動部が集まった後ろの光景は、機械のロマンが詰まっていると言っても過言ではないでしょう。
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もっと格好良く撮れたら良いのですが、少し写真の練習をしたくなってしまいます。

他にも地対空ミサイルの片付けの様子なども、かなり面白い光景。
ランチャー部が全く重さを感じさせない軽やかな動きで、右へ左へ上へ下へと向きを変えるのも興趣をそそりますが、装弾までランチャー部が動いてやるとは意外の一言。
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今回見たのは模擬弾の片付けでしたが、おそらく実弾でも同様の手順なのでしょう。
余談ながら、近くにいた自衛官の方曰く「実弾の威圧感は半端ない」とか……当然でしょうが、改めて本職に言われるとぐっと来ます。


そんなこんなで閉会時間まで駐屯地で色々と見物したら、阪急梅田に向かい帰りがけの買い出しを色々。
具体的にはマンガを数冊と、先日買ったiPod touchのカバーなど。

その後は梅田の繁華街の炭火焼きのお店で一杯やり、二日続けて相当飲んでしまってからの帰宅とあいなりました。
先週は所用により節約を心に誓ったのですが、ものの見事に1週間持たずに打ち破られた週末でありました。

比叡山の簡易回峰行

初夏らしい好天が続く今日このごろ。
南のほうで梅雨入りの話題も出始めたそうなので、この隙に一杯お出かけしたいところです。


行きたい場所は多々ありますが、さしあたり今回向かったのは京都北麓、比叡山。
2月頃訪れた際にはケーブルカーが運休していたため断念する羽目となった、琵琶湖岸への横断行への再挑戦です。

例によって金曜の夜に研究室の新歓で調子に乗って飲んでしまい、若干のお酒が残ってる感を抱えたまま、これまた例によって大阪の友人を誘って、いざ出撃です。

スタートは今回も同じくケーブル八瀬駅から。今回はしっかり賑やかに営業しております。
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ケーブルカー日本一の急勾配を登り切った先にあるのは、八瀬を越えて鞍馬へ続く山々を見下ろす光景です。
眺望の地の定番アトラクション、かわらけ投げもやっぱりあります。なお「お嫁さん下さい」と書いて投げましたが……はい。

ちなみにケーブルカーの終点から頂上までは歩いて10分ほど。
ロープウェイで行くことも出来ますが、今回はそのまま初夏のハイキングコースを歩いて、そのまま峠を越えた向こう側に向かいました。
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新緑から段々と濃い緑に変わってきた山々が実に綺麗です。また、どうやらちょうどいい季節に行き当たったらしく、ツツジか何かピンク色の花が見事に咲いている光景もありました。

山道を暫く行くと分水嶺を越えたあたりで「国家鎮護」と書かれた石碑に行き当たります。
正確なところはわかりませんが、おそらくそこから先、滋賀県側の斜面が延暦寺の境内地なのでしょう。
さらに少し行けば、東塔と西塔・横川方面へ別れる分岐点にたどり着きます。

延暦寺は大きく東塔と西塔、横川と比叡山中の3つの区域に別れており、それぞれの間はハイキングコースの様な小道で繋がれています。
横川地区は少しばかり離れたところにありますが、西塔と東塔の2つは歩いて15分ほどの距離。位置的にも滋賀側へ下山するルートと概ね一致してくれます。
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そんな訳で先に訪れたのは京都に近い西塔方面から。
分岐路から西塔の中心部までの道中には山王様を祀ったお堂や、天台宗の開祖最澄の墓所である浄土院が点在します。
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山中にお堂が点在する有り様は、まさにわびさびの世界と言うべきものなのでしょうか。
意外なことに、参拝客もあまり多くなく静謐な雰囲気に包まれた風情のある空間です。

そんな訳で静謐な山中をさらに少し進むと、“にない堂”と呼ばれる道を挟むように建つお堂や、本堂にあたる釈迦堂が建つ西塔の中心部に到着です。
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後から気付いたのですが、どうも東塔に比べて西塔はマイナーな区画な様子。
中心部である釈迦堂一帯でも参拝客は多くなく、時折お経や鐘の音が聞こえてくるだけの静かな雰囲気は、不思議と話し声まで小さくしたくなるような厳かな空気を湛えていました。
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西塔の雰囲気を満喫したら、再び分岐路まで来た道を戻り次は東塔方面へ足を運びます。

東塔は国宝の根本中堂をはじめ、延暦寺の主要な機能が集中する中心部。
僧侶や観光客が行き交い、お堂も鮮やかに彩られたものが多く、西塔と比べると侘び寂びというより華やかさのある境内です。
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惜しむらくは根本中堂は撮影禁止だったこと。荘厳で独特な作りの堂内では、ちょうど良くお坊さんによる内部の解説も行われており、興味深い話なども聴くことが出来ました。

お堂や国宝殿を巡ったら、締めに境内のお土産物店で少々買い物を下山の行程へ。
下りは京都とは真反対側、叡山の表口である滋賀県の坂本へ通じる坂本ケーブルカーを利用です。
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八瀬側が日本一の急勾配なら、こちらは日本最長のケーブルカーなのだとか。
加えて路線としての歴史も長く、駅舎などは非常にモダンな雰囲気を醸した格好いい建物です。
また琵琶湖側だけに眺望も抜群、新緑の山並みの向こうに果ての見えない湖がある光景は、まさに絶景でありました。
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坂本に降りた後も、当然ただそのまま帰るなんてありえない話。
古くから比叡山の表口として栄えた坂本の町も、古い町並みや寺社仏閣が残るある意味では比叡山の一部です。
なかでも延暦寺の守護神にあたり、全国の日吉神社や日枝神社の総本山に当たる日吉大社は有名どころ。
ここまで来て、寄らない理由がどこにもありません。既に日が傾き始め、強いて言えば御朱印がもらえるか心配なくらいでしたが、それはそれとしてとにかく参拝です。
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ただし、こちらも参拝料はバッチリ徴収。神社の割には珍しいです。

ちなみに日吉大社は東西2つの本宮と数多の摂社から成り立ちます。
今回は日も傾き始め閉門時間が迫っていた関係上、東西の本宮しか参拝できませんでしたが、その分夕暮れ時の境内のいい雰囲気を堪能です。
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思った以上に広く複雑な境内地には、摂社だけでなく石橋や滝、猿の檻など色々と見所が多々ある様子。
また時間に余裕があるときに改めて来てみたいところですが、今回は致し方なしです。

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最後は帰りがけに見つけた古そうな蕎麦屋さんで一服してから帰路へ。
延暦寺内のお土産物屋さんあたりから、所々で「日吉そば」というキーワードを見かけるようになり、なんとなく気になっていた次第。
後で調べたら、少し有名な蕎麦屋さんだったようですが、確かに美味しい蕎麦でありました。


余談ながら、この後は奈良へは帰らず友人邸に向かい、奈々さんのMVを眺めながらの飲み会と相成りました。
そして、翌日曜日もまた出掛けたのですが……それはまた別の話。

初夏の岩窟巡りの話

就活も一段落し、新入生も研究室に配属され、大学院生活もいよいよもって2年目が始動した感の今日このごろ。

土曜日は用事もあったので大阪まで出張り、ついでに大学院の友人連中と初めての外飲みをしてました。
大概、立地が立地だけに学内での飲み会ばかりになってしまいましがちですが、たまには外で飲むのも新鮮でいいものです。


そんな訳で若干、お酒が残った状態で目覚めた日曜日。
初夏の陽気、二日酔い、昼前の起床とくれば続きは決まっています。

学校近くの国道163号線を大阪方面へ抜けて、168号線を北へほんの少し。
大阪は交野市に入り、大阪平野へ抜ける峠に差し掛かった辺りが今回の目的地です。
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天津神が天から降臨した際に乗ってきたという天の磐船だとされる巨岩をご神体とすることから、磐船神社の名がついたこの神社。
往古、この一帯は多大な勢力を誇示したという物部氏の一派が支配した地域なのだとか。
そんな土地の近くの峠に社、古くから人の行き交う街道筋だったのでしょう。

社殿は拝殿のみで、本殿の代わりに巨岩が屹立する古代祭祀風な代物。
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しかし、今回のメインは巫女さんでも御朱印でも、この巨岩でもなく社殿の脇に置かれた「岩窟めぐり」なる看板です。
社務所にひと声かけてくださいとのことなので、御朱印を貰うのも兼ねて拝観手続きへ。

内部は足場も悪いそうなので、動きやすい服装やら大きな荷物やらと装備を確認された後に、たすきを頂戴していざ出発です。
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朱塗りの入口を抜けて岩窟へと向かいます。

して、入って早々がこの丸木3本だけの足場……。
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腰ほどの高さしか無い岩の隙間にも容赦なく道は続きます。
進むべき進路は、岩場にペンキで白く示されているのですが、時折目を疑うような場面も。
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ある場所など、どう見ても岩の隙間です。細身の私ですら体を捻らせながら恐る恐る通るようなレベル。
八方から取り囲むように矢印が示されているのですが、目の当たりにしても本当にあってるのか疑わしく感じるレベルです。
そんな隙間をすり抜けてしまうと、屈んで通る程度の岩場はチョロく見えてくるから慣れとは恐ろしいものですね。
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最後に至っては足場も不確かな真っ暗闇まで出てくる始末……確かにこれは生半可な気持ちで挑んでは、大変なことになったでしょう。
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真っ暗闇を抜けた先は、ようやく岩場も抜けて山道のようなお外の光景。
背を屈まずに歩けるってこれほど素晴らしいとは……。
最後に、天岩戸と呼ばれる天照大神の遥拝所の前を通り抜けて、受付の手続きをした社務所へと到着です。
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社殿の裏側から境内をぐるりと回った経路になるのでしょう。
岩場を中をくぐり抜けてきたので、距離感覚も曖昧ですが、大した距離ではなかったものの妙に普段使わない筋肉を使った気がするちょっとした冒険でありました。


余談ながら、帰りがけの駄賃に見かけたインパクトのある光景もひとつ。
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「天の川トンネル」といい、近隣では有名なのだとか。
奈良側の川を峠を越えるトンネルを抜けて大阪側へ流す巨大な土管……もとい用水路です。
雄大な自然の巨岩のすぐ脇に、巨大な人工物があるのですから、面白い光景です。


そんなこんなで、この種の洞窟巡りには往々にして「胎内巡り」と称した生まれ変わりを疑似体験する要素があると言われてます。
磐船神社ではそのようなことは述べられてなかったものの、久々の心機一転の頃合い。
天気もいいので帰宅後は寮の部屋の窓を開け放ち、数ヶ月放置していた部屋の掃除を敢行しました。
山ほどのゴミやPC裏などに積もったホコリの始末などなど。
我ながら綺麗になったと気持よくなったので、久々に畑でお酒を飲んで気持よく寝ることが出来ました。


その後、何故かPCが起動しなくなり復帰に難渋したのはまた別の話。

荼枳尼天のお稲荷さんの話

俗にゴールデンウィークとか言う五月の連休だった先の週末。
前の晩に大学院の友人としこたま飲んだ果てに、寝坊と若干の二日酔いを抱えたまま連休開始です。

予定より小一時間遅れて、奈良から電車に乗り込んだら、この日は静岡や神奈川へ直行せず愛知県は豊川に移動です。
駅前で、静岡から車でやってきた親父と妹(小)と合流したら、いざ観光開始です、
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豊川といえば、伏見稲荷と並んで高名なお稲荷さんである豊川稲荷の門前町。
駅の入り口から狐が出迎え、門前には稲荷ずしを売る店が立ち並び、お稲荷さんのお膝元と言った風情がひしひしと伝わります。
ちなみに豊川稲荷は、天津神である宇迦之御魂神を祀る伏見稲荷大社に対して、仏教系の神である荼吉尼天を祀り妙厳寺を名乗るお寺です。
入り口も立派な山門が参拝者を迎える立派なお寺です。
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なんか鳥居が並んでますが……一応、列記としたお寺です。

この辺りのお寺にお堂と鳥居が並列する、ざっくりとした混淆感は生駒山とも似ている印象。
あちらも歓喜天という仏教の神を祀るお寺ですから、属性としては似ているのでしょうか。
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お稲荷様を祀る本殿の前には線香をたくところが。隣には立派な扁額が掲げられた本堂がありました。

またこれら以外にも奥には大黒様を祀ったお堂や、各種の摂社(?)が点在。
規模の大きいお寺だけあって、平地にありながら市街地とは一線を画した荘厳な雰囲気をたたえておりました。
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特に狐の像が数多奉納された狐塚なる場所は“異様”と表現せざるを得ない迫力。
千本鳥居を始めとした伏見稲荷の雰囲気も独特なものがありましたが、数えきれないほどの狐に思いっきり包囲される此方の方が、言い知れぬ威圧感がありました。
一斉にこちらに視線を向けた写真もありましたが……開いた瞬間、変な声が出たので自主規制。百聞は一見にしかず、現物を見るのが一番ありでしょう。


豊川稲荷を参拝後は、続いて近くにある三河国一宮の砥鹿神社へ。
あまり名前に馴染みのない神社ですが、大巳貴命を祀るので国津神系統の神社なのでしょう。
往古には背後の本宮山なる山で祭祀をしていたと、由緒書きには書いてあったのできっと古い神社です。
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この日はたまたま初夏の例大祭をしていたらしく、境内に露天が立ち並び、真っ直ぐ歩けないほどの賑わいを見せていました。
こういうお祭りは、賑わった雰囲気もさることながら巫女さんが一杯いるのも嬉しい限り。
祈祷の手配や、境内の案内と、忙しく駆けまわっている姿を眺めているだけでも良いものです……。
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また、お祭りでの儀式のためか、境内には生きたご神馬も手配済み。
実は生きたご神馬を見るのは初めての機会。木曽馬だそうで、随分とずんぐりむっくりとした体格で、がっしりした印象を受けました。

ところで砥鹿神社は古来、背後の本宮山に祀られていたとか何とか。平野からよく見える立派な山が、神の磐座となるのはよくあることです。
調べてみると、古墳時代以来の祭祀跡もあったとかないとか……で、車で30分ほど走れば、件の山のほとんど頂上まで行けるらしいので行ってみることになりました。
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頂上手前の広場に車を停めて、歩くこと数百メートル。立派で風情ある石段を過ぎれば、砥鹿神社奥宮に到着です。

里のお宮と比べると簡素で素朴な社殿ですが、白木の作りに檜の屋根と雰囲気が出ています。
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なお、私達は車できましたが当然、ハイキングコースもあります。
登山口から1時間強で着くルートなのだとか。概ね伊勢原の大山と同じくらいの気分でしょう、次の機会があれば挑戦してみたいです。


帰りがけに、欲を張ってもう一箇所。奥三河では有名だという新城市四谷地区にある山間の千枚田。
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季節は折よく田植え直前の頃合い。
田んぼでは水を張ったり、耕耘機や農具で泥を掻いていたりと……農家の仕事、興味深いです。
特に水を張った田んぼは、そのまま空や森を映す水鏡のよう。案内板曰く“最もきれいな季節”なんだそうで、なかなか幸運だったようです。
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同じく案内板によると、この千枚田は山津波のあとを開拓して作ったものなのだとか。
この山津波では集落にも被害が出たのだそうですが、生き残った人々が生活の再建のために頑張ったとのこと。
言われて下の広場から棚田を見上げれば、確かに土砂崩れの跡のような地形をしています。
木々が除かれ、泥でならされた土地をそのまま流用したのか。山の民の逞しさ、畏れるばかりです。


そんなこんなで奥三河ドライブから静岡の親の実家に帰還したら、あとは例年通りの日本酒歓待。
5日の朝まで飲んだり、のんびりしたりと過ごして、神奈川の実家へ。
その5日の夕方には横浜の赤レンガで大学の友人連中とビールを飲んだりと――全体的にお酒ばかりで過ごして、今に至る次第です。

そろそろ連休も終わったので、大学院生らしい研究に戻りましょう。

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