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月曜備忘録

東奔西走したり、近場をさまよったり、お家でぐったりしたり……週末の所業や所感を記録する場所(旧名:兵站の鬼を目指して……)


赤城山麓巡航の話

梅雨もあけてすっかり夏の風情……と思いきや、猛烈な雨が西日本を襲った七夕の週末。
関東も災害級の豪雨にはならなかったものの、どことなくどんよりとした空模様でした。


そんな天気の不安定な週末ですが、土曜は朝から両親と実家の車を転がして群馬県の赤城山方面へ。
昨年、妹が就職によりこの方面に引っ越した都合もあり、妹宅を足掛かりに群馬観光しようとなった次第です。

そんな訳で内房から外環道と東北道を経由して館林側から群馬の領域へ。
途中で妹をピックアップしたら、最初に向かったのは前橋市内の二宮赤城神社です。
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この赤城神社は二宮の名を冠する通り、上野国の二宮と推定される神社です。
赤城山を山岳信仰の対象とした赤城神社は延喜式にも名が載る古社。その後裔を名乗るのは赤城山中の大沼畔にある大洞赤城神社と、中腹にある三夜沢赤城神社、そして山麓を下った平野にあるこの二宮赤城神社と、三社鼎立して真相は歴史の闇の中です。
一説には二宮赤城神社が里宮、三夜沢赤城神社が本宮だとする解釈もあるのだとか。
真相の程はさておいても、訪れた境内は静かな雰囲気と木造の社務所が印象的な神社でありました。
天気が良ければ、赤城山がよく見えたことなのでしょうが、この日は雲の間に隠れてよく姿が見えませんでした。

二宮に参拝したら、ここからは赤城山へ向けて一気に北上します。
大胡の市街地を過ぎて、県道16号線を駆け上れば、行き着いた先が三夜沢赤城神社です。
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平野に鎮座した二宮赤城神社から一転して、山腹の鬱蒼とした緑に囲まれた起伏の多い境内が特徴のこの神社。
曇天の湿った雰囲気と相まって、より神聖な雰囲気を醸し出していました。
最近、こんな光景ばかりな気もしますが……気のせいでしょう。


2つの社を巡ったら3社目を目指して、県道16号をさらに駆け上って赤城山の外輪山を越えてカルデラ内へ。
上毛三山にも数えられる赤城山は、日本でも有数の規模を誇るカルデラを備えた火山なのだとか。
その山頂部は覚満淵や赤城大沼など、いくつかのカルデラ湖が点在しており、高原リゾートといった風情を醸し出しています。
大洞赤城神社は、そんなカルデラ湖のなかでも最大の赤城大沼の畔に鎮座する社です。
序列として奥宮なのか、はたまた後世に鎮座したのかは定かではないものの、今では赤城神社の中でも最も繁栄している社と言えるでしょう。
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丹塗りの拝殿が目麗しい神社でありました。

ちなみにカルデラ一帯を指して赤城山の山頂と認識されますが、本来の最高峰はこの赤城神社の裏手に位置する黒檜山と呼ばれる峰なのだとか。
外輪山をぐるりと巡るハイキングコースは地図を見るだけでも気持ちよさそうです。
天候が良ければ、少しくらいハイキングに……と言いたい距離感なのですが、今回は曇天に家族連れ。無理はできませんね。
周辺の観光施設をぶらりと散策する程度に収めておきましょう。
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他にも大沼でのボート遊びや、バンガロー村に、冬場はスキーと高原リゾートらしい観光施設は一式揃っています。
少し年季の入った雰囲気なのはご愛嬌でしょうか。これはこれで趣があるのですが……営業しているのか不安になる建屋も結構見かけたのは秘密です。

この日の一番の光景は大沼から歩いて10分ほどの一回り小さい覚満淵という沼地でしょう。
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霧に覆われた木道と水面、その向こうにうっすらと見える湿原の緑は、まさに山間の高原といった神秘的で心地よい雰囲気に満ちていました。

この日は赤城山観光を終えたら、西側の県道4号線の方から下山して、そのまま妹の家へ。
近くの日本料理店で夕飯を食べ、家族で妹宅にてチビチビと飲みながら夜を迎えました。


実家にいるのと大差ないグダグダ感で朝を迎えた日曜日は、そのままのんびりと過ごしてしまい、家を出たのは11時頃という怠惰ぶり。
旅先と言うには何か違う不思議な感覚を抱えながらも、この日もドライブの続きを始めます。

最初に向かったのは太田市の冠稲荷神社。Google先生の口コミいわく「厳かなテーマパーク」との紹介に惹かれて、興味本位で訪れた次第です。
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参拝した感想としては、然りまさに「厳かなテーマパーク」といった雰囲気です。
お守り授与所のファンシーな雰囲気など、なんとも言い難いものがありました。
しかしながら、文化財指定された摂社があったりと、歴史と由緒は相応にありそうな印象です。
古墳時代の毛野国以来、なんだかんだで重層的な歴史のある地域ですからね、侮りがたしです。

そんな太田市から再び北上を開始して、この日は桐生から銅街道を北上し栃木県の足尾銅山へ。
足尾銅山は小学校の修学旅行で訪れているハズですが、ほとんど記憶に無いので実質初めての観光です。
足尾の町は渓谷沿いの僅かな平地に、所狭しと住宅や工場を押し込んだような、まさに鉱山の町といった様子です。
一昨年くらいに行った神岡を思い出すような町並み、建物の密度の割にどこかひっそりと静まり返っている印象を受けるところまで同じでありました。
天気が良ければ写真を取りたかったのですが……生憎と雨が降ってきてしまったのは日頃の行いでしょうか。

そんな訳で町並み散策はすっ飛ばして、早々に足尾銅山観光へ。
足尾銅山観光はそのものズバリ、足尾銅山の坑道を見学することができる観光地です。
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内部では蝋人形による鉱山作業の紹介も行われています。
最盛期には当時の最新技術がふんだんに投入され、国内屈指の生産量を誇った銅山の繁栄を窺い知ることができました。
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反面、銅山の施設だけあって教科書にも載る鉱害事件については少々触れるといった程度の言及具合です。
当然といえば当然ですが……その関連の紹介は、銅山観光から街の目抜き通りを挟んで反対側にある足尾歴史館で見学することができます。
こちらは規模こそ小さいものの係員の方が解説をしてくれましたので、情報量は銅山観光にも負けていません。
往年の生活から鉱山の正負の影響まで、多様な資料が少々雑多に展示されていて非常に興味深い内容でした。


足尾銅山の観光を一通り巡ったら、いよいよ帰りを考える頃合いです。
両親は再び妹の家に寄ってから帰るということなので、私の方は家族と別れて一人わたらせ渓谷鉄道で帰宅することにいたします。
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足尾から一駅北側、始発駅の間藤駅まで車で送ってもらい、ここからはガタゴトと単行列車に揺られて桐生駅まで全線完乗です。
車窓に渓谷美を眺めながら1時間半ほどのローカル線の旅を経て、関東平野へと戻ることになりました。

桐生からは再びわたらせ渓谷鐵道に乗って折り返し、相老駅から東武特急に乗って押上まで一気に戻ることにいたしました。
特急料金込みでも、両毛線から東北線経由で帰るのと大差ない運賃です。東武線の運賃の安さに驚かされてしまいますね。
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最後はスカイツリーの麓で、月曜を迎え撃つため夕飯代わりの一杯を引っ掛けてから、千葉へと戻りました。


そんなこんなで月曜日……色んなことの締切や悩みのタネに囲まれてしまい、今週も厳しそうです。

養老渓谷宿営

気付いたら瞬く間に梅雨が明けてしまい、夏が訪れた2018年。
観測以来最も早い梅雨明けなのだとかなんとか……雨の滴るコテージで、のんびりと過ごす算段が、気付いたら真夏のコテージでビールとBBQの企画にすり替わっていました。

そういう次第で、元寮生とフォロワーの朔さんを誘って、房総半島は養老渓谷にある奥養老バンガロー村に泊まりに行ってきました。
先週もこの界隈に居た気がしますが……そんなタイミングもありますよね。


バンガローと言えば河口湖では何回か宿泊していますが、それ以外のところは実は始めてです。
どこも大体、同じ感じなのかと感心したのが正直なところです。
バンガローは養老渓谷の川からほど近い台地の上にあります。
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駐車場は川を挟んだ反対側にあるため、荷物はリフトで運びます。この間も似たようなものを使った気がしますね……。

テントの設営もないので、荷物を運び込んだら準備完了です。
早速、ビールを開封して駐車場とバンガロー群の間にある河原へと下りました。
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夏を迎えた養老渓谷の川面が美しい限り。前回は雨模様のためわかりませんでしたが、浅く平たい水底のため水面があまり波立たないのが特徴的です。
川でありながら水鏡のように緑を写し込んでる様が非常に綺麗でした。

ビールを程よく空けた頃合いで、河原から撤収しバンガロー前に拠点を移して第二ラウンドへ。
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肉や肉以外のものを焼きながら、お酒を舐めて夜が更けていくのに任せながら過ごしていきました。


一夜明けて日曜日も晴天佳日。青空が気持ち良いのですが、バンガローの中は寝苦しいほど暑くなってしまいました。
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そういう次第で、朝ごはんを食べたらだらだらと撤収の準備を整えてチェックアウトの時間を迎えます。
チェックアウトを無事に済ませたら、続きは房総の田舎を満喫するためドライブです。

房総の細い小路を抜けて養老渓谷を粟又の滝方面へ走り、近くの温泉でまずは一服です。
煙臭くなった服と体を処理し、晴天下の露天風呂でこんがりと焼き上がりながら、しばらく惚けるように過ごします。
温泉を満喫して一息ついたら、さらに車を転がして15分ほどのところへ。
Google地図に教えられた“廃校舎を流用した土日のみ営業の蕎麦屋さん”でお昼ご飯です。

校舎を流用していながら、入り口は昇降口ではなく倉庫か給食室かがあったと思われる脇道に設けられた不思議な構造。暖簾をくぐるとすぐにお店の方が居て、その場で注文とお会計をするシステムです。
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注文後に席を選ぶシステムはなかなか興味深い仕様です。
席も校舎内外に何箇所も設けられており、畳の座敷から普通のテーブル席、パラソル下の屋外席まで好きなシチュエーションを選べます。
校舎内は2000年代初頭と思われる地図や備品が並び、廃校となった頃の雰囲気を忍ばせるようになっています。
なかなかどうして、小学校時代の作品を衆人環視の下に置くのも罰ゲームな気もしますが……他人事として見るには面白い限りですね。
そんな訳で、今回は座敷席でぐったりごろごろしながら蕎麦を楽しみました。

蕎麦の後は、気付けば長居しすぎてしまったこともあり、外房側へ抜けて鴨川から有料道路で帰る経路を選択です。
日が沈む前には解散の運びとなり、良い夏の始まりを味わったまま、月曜と向き合う夜を迎えることになりました。


明日からはまた平日の日々……なんとか生き残りたいですが……また険しく辛い日々が始まってしまいますね。

潤う常総紀行

梅雨らしい雨雲に覆われてしまった先の週末。
折角の休日ながら、先月頃の豪遊が時間差で襲いきたり、金欠に首が回らない有様です。
天気も冴えなければ、懐も寂しい状況、どうして過ごそうかと思案しあぐねていたところ、降って湧いたのが親の内房訪問の話です。

私の部屋の視察を兼ねて、房総観光なのだとかなんとか。
丁度良いタイミングとあって、ドライバー代わりに只乗りさせて貰うことにいたしました。


そういう次第で惰眠を貪りつつ、両親の到着を待って迎えた土曜の昼。ぼちぼちと部屋掃除を終えたら、ドライブに出発です。
最初に向かったのは君津市の山奥にある久留里城。山間の小さな町の外れに聳える小高い山城です。
戦国時代には里見氏の最前線として重要視され、江戸時代も久留里藩の本拠地として栄えたお城です。
2018_06@房総ドライブ006 2018_06@房総ドライブ010
頂上付近には復元された天守閣が立ち、周囲を一望できます。
十重二十重に重なる山並みと、緑の田んぼ……靄がかった空が幻想的な雰囲気を醸し出していました。

久留里城の次に向かったのは大多喜町の養老渓谷です。去年くらいにも行った記憶がありますが……前回はバスで通り過ぎただけなので、本格的な観光は始めてです。
小雨が降り足元が泥濘む中ですが、小一時間ほどで巡れる遊歩道を一周することに。
2018_06@房総ドライブ030 2018_06@房総ドライブ047
雨の中では撮影も散策もままならない有様ですが、それでも一部ネットで話題の“2階建てトンネル”こと向山トンネルを見物。
本当に上にも穴が空いているのは、ずいぶんと不思議な光景です。
その後は半ば駆け足でしたが、渓谷と自然を満喫して撤収としました。

2018_06@房総ドライブ054 2018_06@房総ドライブ075
帰りがけに大山千枚田に寄り道して、この日は東京湾フェリーで実家へと帰ることにしました。


日曜日は一転して、朝からフォロワーの優月氏と合流して高速バスに乗り込み、一路鹿島神宮へ。
この日も午前中は靄がかった幻想的な雰囲気。鹿嶋神宮は参道からいい味出しています。
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楼門をくぐれば夏越の祓えの茅の輪くぐりが迎えてくれます。茅の輪くぐりを見ると、なんとなく夏休みが近い気持ちになりますよね、まだまだ1ヶ月以上あるのですが……学生時代の刷り込みでしょうか。
それはそれとしても、日曜日ともなれば鹿島神宮はさすがの賑わい。普段、平日夕方の印象が強かったせいか、観光地だということをすっかり忘れていました。
茅の輪くぐりに行列ができていたのは、ちょっと驚きですね。

そんな状態ですので、人が居ないタイミングで写真を取るのも一苦労です。
2018_06@鹿嶋ぶらぶら020 2018_06@鹿嶋ぶらぶら030
それでも薄靄がかかって緑の濃くなった境内、まさに神域と呼ぶに相応しい雰囲気が満ちておりました。

ちなみに鹿嶋まで来た理由といえば、その一番の目的は4月と同じく地ビールを飲むこと。涼しい時期しか醸造できないラガービールが完成したと聞きつけ、売り切れる前にと飲みに来た次第です。
2018_06@鹿嶋ぶらぶら038 2018_06@鹿嶋ぶらぶら046
無事に飲めたので目的達成。オーナーたちと世間話をしながらしばらく過ごしていれば、いつの間にやら空は青く晴れ上がっていました。
列車の時間まで1時間ほどあったので、帰路は一駅分だけ歩きながら帰路につくことにします。
神宮から大船津方面へ抜けて、北浦を渡り鹿島線の延方駅まで。車では散々走り回っていても、歩いて見るのは実は初めての経験です。
北浦橋梁の見果てぬ長さなど、遠目には眺めて知っていても、間近で見ると改めて実感し感嘆させられます。

そしてまた、辿り着いた延方駅もこれはこれで独特な雰囲気。近代的な鉄筋コンクリートの重厚な構造でありながら、開放的な無人駅というギャップに気圧されてしまいます。
何かゲームのステージになりそうな雰囲気を感じながら、しばらく列車を待って鹿嶋界隈を後にしました。
2018_06@鹿嶋ぶらぶら055 2018_06@鹿嶋ぶらぶら058
最後に成田で途中下車し、一杯引っ掛けてから内房への帰還となりました。


そんなこんなで房総と常陸をぶらりと回った湿っぽい週末。刺激が足りない気もしますが、たまにはこういう平穏もいいのかもしれません。

終電深酒と三つ峠の話

日曜日、月曜日と立て続けに大きな地震が日本列島を襲った6月中頃。
梅雨の合間を縫いながら、残業の合間を辛うじて生き延びる日々。終わりを望みながらも、どこまでも続きます。

週末の始まりは出張案件を済ませて、少し早めに解放された金曜日から。
大学時代の友人の“元下宿生”と、彼の元職場の同僚の3名で飲み会をすることになり、渋谷へと向かうことで始まります。
元同僚氏とは以前にも一緒に飲んだこともあり、渋谷の焼き鳥屋さんに拠点を決めてからは、仕事の話に始まってアニメの話まで、適当にグダっているうちに終電の時間が迫ってしまいます。
仕方ないので終電を見逃して、最も家が近い元同僚氏の部屋に泊めていただきながら、飲み直して土曜日を迎えることになりました。


土曜日はひとまずは実家に帰りつつ、荷造りを済ませて再び東京方面へ。
日中は資格試験があったので、これを大過なくこなしつつ、秋葉原で時間調整です。
この日の本題は夜から行われた前職の同僚の結婚式の二次会への出席です。

前職の同期連中とは数年に一度程度は顔を合わすものの、それ以外の職場の面々と会うのは退職の挨拶以来です。
久しぶりに再会する者や、私の退職後に入った面々とも適当に話しながら二次会をつつがなく過ごして、流れはそのまま三次会へ。
近い年代の方々を集めた三次会、一緒に飲んでいると、どうも参加者の半数弱は退職済みらしいというのですから、けったいな話です。
退職して言うのもアレですが、別段そこまで悪い会社でもないと思うのですが……世の中、そんなものなのかもしれません。

終電ギリギリまで飲むつもりが、気づけば話が盛り上がってしまい隣街までしかたどり着かない時間になってしまいました。
仕方なしに、後ろ髪を引かれながらも列車に乗れば、思った以上の深酒にうっかりぐっすりです。
気付けば隣街から数駅先まで来てしまっています。泣きながらタクシー代を支払って、どうにかこうにか実家へと帰り着きました。


そんなこんなで無理してでも実家に帰ってきたのは、日曜日に大事な予定があるためです。
深酒深夜帰宅の翌朝という惨状に鞭打って、朝は7時頃には起床して中央線と富士急線を乗り継ぎ河口湖方面へと向かいました。

富士吉田の少し手前、三つ峠駅で下車したら、先に車で来ていた友人のえめろん氏と合流です。
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レトロを通り越して、時が止まってしまったような駅前広場でえめろん車に拾われたら、コンビニで補給していざ出発です。

三つ峠の駅から西に車で15分ほど。桂川の谷間に広がる町並みを外れて、御坂山塊の入り口に位置する三つ峠の登山道入り口まで、ほんの一瞬のドライブです。
登山道入り口に車を停めて荷物を整理したら、この日の目的地三つ峠の山頂目指して歩き始めましょう。
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駅前では晴天だった空も、三つ峠のたもとでは薄っすらと曇り気味。地形の関係でしょうか、数キロしか離れてなくとも山裾にだけ雲がまとわりつくように広がっていました。
曇りの影響下、登山道の森林地帯もほんのり湿り気味。森が香り立ち気持ち良いものの、足下がぬかるみ気味なのは困りものでした。

三つ峠駅から登る三ツ峠山は行程3kmほどの間に高低差約1000mの強烈な上り坂。沢筋を伝うように最短経路に言い訳程度のつづら折りで取り付けたような道のりを一気に駆け上がることになります。
なぜこんなルートを……とも思いましたが、江戸期には修験道の参詣道だったそうなので、多少の過酷さは納得です。
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道中に点在する仏像などの宗教的遺物を眺めながら、青息吐息で登っていけば、行程の半分以上を過ぎた頃にようやく傾斜が一段落します。
代わりに崩落仕掛けた沢を横切るハメになるのはご愛嬌でしょうか。
気付けば雲を越えたのか、晴れ間が広がり気持ちの良い光景に出会せたのが救いと言えましょう。

ロッククライミングの名所という壮大な屏風岩を大きく迂回したら、山頂はもう目前です。
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屏風岩の脇から階段を上がるようにして15分程で、三つ峠の山頂に至りました。

三つ峠の山頂は御坂山塊でも屈指の高い峰。周囲をぐるりと見渡せば富士吉田の町の向こうに富士山がそびえ、西へ目をやれば山塊の向こうに甲府盆地とうっすらとした八ヶ岳連峰まで目に入ります。
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この日は立ち上る雲が山を伝うような空模様。山頂は雲に覆われるときもあれば、不意に視界が開けて富士山がくっきりと見えるタイミングまで。目まぐるしく眺望が変化し、時には雲海のように幻想的な光景も見せてくれました。

絶え間なく変わる光景は見飽きないでいることができるのですが、そうも行かないのが時間の都合というもの。
三つ峠の周囲はいくつかのピークが点在する領域です。最高峰の開運山が一般的に三つ峠と呼称されていますが、実際には近くにある木無山、御巣鷹山と合わせて“三つ峠”と呼ぶのだとかなんとか。
諸説あるために正確なことは不明ですが、少なくとも歩いて10分ほどの範囲にいくつもの頂上が存在するのは事実です。
折角なので制しておかない手はないですよね。
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電波塔の聳える森に囲まれた山が御巣鷹山。銘板もなくただ地図上の頂上一帯を電波の送信設備が占領している状態です。
地元の近所の雑木林みたいと思ってしまったのは内緒にしときましょう。
一方の木無山もピークとしてはパッとしない場所のためか、銘板こそあるものの稜線上の小高い部分といった印象なのが正直なところでした。

何はともあれ、3頂上を制したので、山小屋近くの広場でコーヒーブレイクをしたら、後は下山あるのみです。
来た道を戻るように下れば、再び雲の中へ。本当に頂上付近だけが晴れていたのだと感嘆しながら、薄霧の中を抜けて行きました。
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帰路は少し余裕があったので、仏像群の見物なども。これほどの数をどうやって山の上まで運んだのか……昔の宗教家は本当に偉大ですね。


達磨石の登山道口まで戻ったら、最後は駅との中間地点にある日帰り入浴施設で一服です。
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ちなみに三ツ峠も「ヤマノススメ」の作中に登場した山。駅や頂上付近の山小屋、そしてこの入浴施設にも立て看板が設置されています。
関東日帰り圏のちょっと有名な山はほとんどこの作品の足跡がある気がしますね。

風呂上がりに富士山駅までドライブして、駅ビルで早めの夕飯を食べて、えめろん氏とはお別れ。
帰路は富士急線から中央線と総武線を経由して、内房の自宅へと直行することになりました。


斯様な次第で、金土と終電乗り継ぎに失敗をしてから、日曜には山に登ったこの週末。
色んな都合が絡み合ってチグハグな過ごし方になってしまいましたが、それぞれのイベントは面白かったので良しとしましょう。
6月半ばといえば最も祝日から遠い季節。私は月曜に通常通り出勤したのですが、ツイッターを眺めていると有給取得勢がゴロゴロいるのに気付いてしまいます。
異動前は現場さえなければ簡単に休めたのに……と考えてしまいます。
今更詮無いことだと、辛い気持ちを押し殺して働くしか無いのですが、なかなかやる気にならないのは仕方のないことですよね。

奥多摩野営の話

1年で最も過酷な連休明けの1週間をどうにか生き延びて迎えた5月2週目。
この週末はかねてより計画していた奥多摩キャンプを敢行です。

大学時代の友人を誘い、荷物を整えたら車を転がして、レッツドライブ!


まずは親の車を失敬して拝島駅にて友人連中と合流です。
荷物と友人でパンパンの車でスーパーとホームセンターの買い出しを済ませたら、多摩川を遡上すること小一時間。
奥多摩湖から少しだけ裏の沢筋に入った水根沢キャンプ場が今回の宿営地となります。

気さくで少し大雑把なオーナー夫妻の運営する、沢筋の小ぢんまりとしたキャンプ場。到着早々、ワイヤー1本で構成された見てるだけで不安になる荷物運搬リフトが登場し、ワクワクが止まりません。
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沢へ降りる下り坂には貼り付くように手作り感溢れるロッジが点在し、独特な雰囲気を醸し出しています。
そして、テント場のすぐ脇は心洗われるような美しい渓流です。気が向いたらすぐおりれるのも素晴らしいところですね。
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そういう次第で早々に設営しましょう。久しぶりにハンモックも登場です。

ここまで準備が整ったら、後はお酒片手に遊ぶだけでしょうか。
沢にビール缶をそれっぽく配置して記念撮影をしたりして遊びます。
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このキャンプ場は昨今には珍しく直火もOK。石組の竃を作って焼き網でキノコとかお肉とか焼いたりしてやれば、それだけでビールが捗ってしまいます。
スキレットでアヒージョを作ったり、エビを焼いてみたりと好き放題やっていると、不意にオーナーさんから「たけのこ掘りに行かないか」とのお誘いが舞いこんできました。
どういう文脈なのか今ひとつわかりませんが、面白そうなのでふたつ返事で着いていくことに。
つるはし片手に裏の山に登り、芽生えたばかりのたけのこを探したら、根本を少しだけ掘り返してつるはしでもぎ取ってやりましょう。
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収穫したたけのこはアルミホイルで包んで焚火へ投げ込んで柔らかくなるまで加熱……。
採れたて焼き立てのホクホクしたたけのこは、スライスして醤油につけただけでも最高に美味。こんな楽しみ方があったなんて、知りませんでした……。

そんなこんなで宴は日が沈んでも続きます。
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懐中電灯の光を頼りに焚火を楽しみ、肉をバラして酒が進みます。

ふと気が向いて満天の星空を堪能したりしながら過ごしていれば、時刻はいつの間にやら日付が変わりそうな頃合いまで。
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テントの中で“ノイ”というカードゲームに興じて、もう一杯呑んだら各自眠りについていきました。

翌朝は友人の1人、元下宿生が先行して帰る必要があったので、早起きして朝から彼を連れて奥多摩駅まで一往復。
その後はテントに戻って二度寝を味わい、気がついたら8時半を過ぎてしまいました。
キャンプに行くと早起きになる……そんなのは気のせいだってことですね。
朝食を食べてからテントを撤収したら、頃合いを見てキャンプ場を離脱です。
去り際、オーナーさんから飲み物を差し入れていただきました。何から何までホスピタリティ溢れた対応で、ありがたい限りです。
また機会があれば訪れたいところです。
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キャンプ場からは奥多摩周遊道路をぐるりと巡って、月夜見山を経由して秋川渓谷側へ。
数馬地区の蛇の目温泉で今週の温泉です。
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東京都で唯一、秘湯を守る会に登録されている温泉宿。母屋は重要文化財指定もされている歴史ある温泉です。
露天ではないですが広めの窓の向こうから目一杯の新緑が飛び込み、山の緑を満喫できる良い温泉です。
昼食を摂れる食堂も併設されており、広々とした畳敷きの上に趣あるテーブルを配置したモダンな雰囲気が、また旅情をそそります。
都心から2時間ほどの距離でこの風情。バスでも来れるそうなので、そのうちうっかりとのんびりしに来ても良いかもしれません。


そんなこんなで風情を満喫しながら蕎麦を手繰ったら、帰路の時間です。
秋川沿いに下って徐々に都会に戻り、拝島駅で現実に直面しながら解散となりました。

新緑を満喫する良いキャンプで過ごした週末。リフレッシュした――と言いたいところですが、帰宅してしまえば、現実に打ちのめされて動悸が止まらくなるのですから、労働はやはり絶対悪なのでしょう。
今週も強く乗り切って、次の週末を楽しみにしましょう。

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