月曜備忘録

東奔西走したり、近場をさまよったり、お家でぐったりしたり……週末の所業や所感を記録する場所(旧名:兵站の鬼を目指して……)


終電深酒と三つ峠の話

日曜日、月曜日と立て続けに大きな地震が日本列島を襲った6月中頃。
梅雨の合間を縫いながら、残業の合間を辛うじて生き延びる日々。終わりを望みながらも、どこまでも続きます。

週末の始まりは出張案件を済ませて、少し早めに解放された金曜日から。
大学時代の友人の“元下宿生”と、彼の元職場の同僚の3名で飲み会をすることになり、渋谷へと向かうことで始まります。
元同僚氏とは以前にも一緒に飲んだこともあり、渋谷の焼き鳥屋さんに拠点を決めてからは、仕事の話に始まってアニメの話まで、適当にグダっているうちに終電の時間が迫ってしまいます。
仕方ないので終電を見逃して、最も家が近い元同僚氏の部屋に泊めていただきながら、飲み直して土曜日を迎えることになりました。


土曜日はひとまずは実家に帰りつつ、荷造りを済ませて再び東京方面へ。
日中は資格試験があったので、これを大過なくこなしつつ、秋葉原で時間調整です。
この日の本題は夜から行われた前職の同僚の結婚式の二次会への出席です。

前職の同期連中とは数年に一度程度は顔を合わすものの、それ以外の職場の面々と会うのは退職の挨拶以来です。
久しぶりに再会する者や、私の退職後に入った面々とも適当に話しながら二次会をつつがなく過ごして、流れはそのまま三次会へ。
近い年代の方々を集めた三次会、一緒に飲んでいると、どうも参加者の半数弱は退職済みらしいというのですから、けったいな話です。
退職して言うのもアレですが、別段そこまで悪い会社でもないと思うのですが……世の中、そんなものなのかもしれません。

終電ギリギリまで飲むつもりが、気づけば話が盛り上がってしまい隣街までしかたどり着かない時間になってしまいました。
仕方なしに、後ろ髪を引かれながらも列車に乗れば、思った以上の深酒にうっかりぐっすりです。
気付けば隣街から数駅先まで来てしまっています。泣きながらタクシー代を支払って、どうにかこうにか実家へと帰り着きました。


そんなこんなで無理してでも実家に帰ってきたのは、日曜日に大事な予定があるためです。
深酒深夜帰宅の翌朝という惨状に鞭打って、朝は7時頃には起床して中央線と富士急線を乗り継ぎ河口湖方面へと向かいました。

富士吉田の少し手前、三つ峠駅で下車したら、先に車で来ていた友人のえめろん氏と合流です。
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レトロを通り越して、時が止まってしまったような駅前広場でえめろん車に拾われたら、コンビニで補給していざ出発です。

三つ峠の駅から西に車で15分ほど。桂川の谷間に広がる町並みを外れて、御坂山塊の入り口に位置する三つ峠の登山道入り口まで、ほんの一瞬のドライブです。
登山道入り口に車を停めて荷物を整理したら、この日の目的地三つ峠の山頂目指して歩き始めましょう。
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駅前では晴天だった空も、三つ峠のたもとでは薄っすらと曇り気味。地形の関係でしょうか、数キロしか離れてなくとも山裾にだけ雲がまとわりつくように広がっていました。
曇りの影響下、登山道の森林地帯もほんのり湿り気味。森が香り立ち気持ち良いものの、足下がぬかるみ気味なのは困りものでした。

三つ峠駅から登る三ツ峠山は行程3kmほどの間に高低差約1000mの強烈な上り坂。沢筋を伝うように最短経路に言い訳程度のつづら折りで取り付けたような道のりを一気に駆け上がることになります。
なぜこんなルートを……とも思いましたが、江戸期には修験道の参詣道だったそうなので、多少の過酷さは納得です。
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道中に点在する仏像などの宗教的遺物を眺めながら、青息吐息で登っていけば、行程の半分以上を過ぎた頃にようやく傾斜が一段落します。
代わりに崩落仕掛けた沢を横切るハメになるのはご愛嬌でしょうか。
気付けば雲を越えたのか、晴れ間が広がり気持ちの良い光景に出会せたのが救いと言えましょう。

ロッククライミングの名所という壮大な屏風岩を大きく迂回したら、山頂はもう目前です。
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屏風岩の脇から階段を上がるようにして15分程で、三つ峠の山頂に至りました。

三つ峠の山頂は御坂山塊でも屈指の高い峰。周囲をぐるりと見渡せば富士吉田の町の向こうに富士山がそびえ、西へ目をやれば山塊の向こうに甲府盆地とうっすらとした八ヶ岳連峰まで目に入ります。
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この日は立ち上る雲が山を伝うような空模様。山頂は雲に覆われるときもあれば、不意に視界が開けて富士山がくっきりと見えるタイミングまで。目まぐるしく眺望が変化し、時には雲海のように幻想的な光景も見せてくれました。

絶え間なく変わる光景は見飽きないでいることができるのですが、そうも行かないのが時間の都合というもの。
三つ峠の周囲はいくつかのピークが点在する領域です。最高峰の開運山が一般的に三つ峠と呼称されていますが、実際には近くにある木無山、御巣鷹山と合わせて“三つ峠”と呼ぶのだとかなんとか。
諸説あるために正確なことは不明ですが、少なくとも歩いて10分ほどの範囲にいくつもの頂上が存在するのは事実です。
折角なので制しておかない手はないですよね。
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電波塔の聳える森に囲まれた山が御巣鷹山。銘板もなくただ地図上の頂上一帯を電波の送信設備が占領している状態です。
地元の近所の雑木林みたいと思ってしまったのは内緒にしときましょう。
一方の木無山もピークとしてはパッとしない場所のためか、銘板こそあるものの稜線上の小高い部分といった印象なのが正直なところでした。

何はともあれ、3頂上を制したので、山小屋近くの広場でコーヒーブレイクをしたら、後は下山あるのみです。
来た道を戻るように下れば、再び雲の中へ。本当に頂上付近だけが晴れていたのだと感嘆しながら、薄霧の中を抜けて行きました。
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帰路は少し余裕があったので、仏像群の見物なども。これほどの数をどうやって山の上まで運んだのか……昔の宗教家は本当に偉大ですね。


達磨石の登山道口まで戻ったら、最後は駅との中間地点にある日帰り入浴施設で一服です。
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ちなみに三ツ峠も「ヤマノススメ」の作中に登場した山。駅や頂上付近の山小屋、そしてこの入浴施設にも立て看板が設置されています。
関東日帰り圏のちょっと有名な山はほとんどこの作品の足跡がある気がしますね。

風呂上がりに富士山駅までドライブして、駅ビルで早めの夕飯を食べて、えめろん氏とはお別れ。
帰路は富士急線から中央線と総武線を経由して、内房の自宅へと直行することになりました。


斯様な次第で、金土と終電乗り継ぎに失敗をしてから、日曜には山に登ったこの週末。
色んな都合が絡み合ってチグハグな過ごし方になってしまいましたが、それぞれのイベントは面白かったので良しとしましょう。
6月半ばといえば最も祝日から遠い季節。私は月曜に通常通り出勤したのですが、ツイッターを眺めていると有給取得勢がゴロゴロいるのに気付いてしまいます。
異動前は現場さえなければ簡単に休めたのに……と考えてしまいます。
今更詮無いことだと、辛い気持ちを押し殺して働くしか無いのですが、なかなかやる気にならないのは仕方のないことですよね。

奥多摩野営の話

1年で最も過酷な連休明けの1週間をどうにか生き延びて迎えた5月2週目。
この週末はかねてより計画していた奥多摩キャンプを敢行です。

大学時代の友人を誘い、荷物を整えたら車を転がして、レッツドライブ!


まずは親の車を失敬して拝島駅にて友人連中と合流です。
荷物と友人でパンパンの車でスーパーとホームセンターの買い出しを済ませたら、多摩川を遡上すること小一時間。
奥多摩湖から少しだけ裏の沢筋に入った水根沢キャンプ場が今回の宿営地となります。

気さくで少し大雑把なオーナー夫妻の運営する、沢筋の小ぢんまりとしたキャンプ場。到着早々、ワイヤー1本で構成された見てるだけで不安になる荷物運搬リフトが登場し、ワクワクが止まりません。
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沢へ降りる下り坂には貼り付くように手作り感溢れるロッジが点在し、独特な雰囲気を醸し出しています。
そして、テント場のすぐ脇は心洗われるような美しい渓流です。気が向いたらすぐおりれるのも素晴らしいところですね。
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そういう次第で早々に設営しましょう。久しぶりにハンモックも登場です。

ここまで準備が整ったら、後はお酒片手に遊ぶだけでしょうか。
沢にビール缶をそれっぽく配置して記念撮影をしたりして遊びます。
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このキャンプ場は昨今には珍しく直火もOK。石組の竃を作って焼き網でキノコとかお肉とか焼いたりしてやれば、それだけでビールが捗ってしまいます。
スキレットでアヒージョを作ったり、エビを焼いてみたりと好き放題やっていると、不意にオーナーさんから「たけのこ掘りに行かないか」とのお誘いが舞いこんできました。
どういう文脈なのか今ひとつわかりませんが、面白そうなのでふたつ返事で着いていくことに。
つるはし片手に裏の山に登り、芽生えたばかりのたけのこを探したら、根本を少しだけ掘り返してつるはしでもぎ取ってやりましょう。
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収穫したたけのこはアルミホイルで包んで焚火へ投げ込んで柔らかくなるまで加熱……。
採れたて焼き立てのホクホクしたたけのこは、スライスして醤油につけただけでも最高に美味。こんな楽しみ方があったなんて、知りませんでした……。

そんなこんなで宴は日が沈んでも続きます。
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懐中電灯の光を頼りに焚火を楽しみ、肉をバラして酒が進みます。

ふと気が向いて満天の星空を堪能したりしながら過ごしていれば、時刻はいつの間にやら日付が変わりそうな頃合いまで。
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テントの中で“ノイ”というカードゲームに興じて、もう一杯呑んだら各自眠りについていきました。

翌朝は友人の1人、元下宿生が先行して帰る必要があったので、早起きして朝から彼を連れて奥多摩駅まで一往復。
その後はテントに戻って二度寝を味わい、気がついたら8時半を過ぎてしまいました。
キャンプに行くと早起きになる……そんなのは気のせいだってことですね。
朝食を食べてからテントを撤収したら、頃合いを見てキャンプ場を離脱です。
去り際、オーナーさんから飲み物を差し入れていただきました。何から何までホスピタリティ溢れた対応で、ありがたい限りです。
また機会があれば訪れたいところです。
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キャンプ場からは奥多摩周遊道路をぐるりと巡って、月夜見山を経由して秋川渓谷側へ。
数馬地区の蛇の目温泉で今週の温泉です。
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東京都で唯一、秘湯を守る会に登録されている温泉宿。母屋は重要文化財指定もされている歴史ある温泉です。
露天ではないですが広めの窓の向こうから目一杯の新緑が飛び込み、山の緑を満喫できる良い温泉です。
昼食を摂れる食堂も併設されており、広々とした畳敷きの上に趣あるテーブルを配置したモダンな雰囲気が、また旅情をそそります。
都心から2時間ほどの距離でこの風情。バスでも来れるそうなので、そのうちうっかりとのんびりしに来ても良いかもしれません。


そんなこんなで風情を満喫しながら蕎麦を手繰ったら、帰路の時間です。
秋川沿いに下って徐々に都会に戻り、拝島駅で現実に直面しながら解散となりました。

新緑を満喫する良いキャンプで過ごした週末。リフレッシュした――と言いたいところですが、帰宅してしまえば、現実に打ちのめされて動悸が止まらくなるのですから、労働はやはり絶対悪なのでしょう。
今週も強く乗り切って、次の週末を楽しみにしましょう。

酒宴備忘録と岩殿山散歩

怠惰な週明けから始まり、週末に近づいてから急激に面倒くさい仕事を割り振られてしまった先週一週間。
もう少し先々の見通しが立てば良いのですが……どうにもなりません。

そんな状況下でも、なんとか色んなものを放り投げてお休みを満喫したい週末は、怒涛の飲み会ラッシュですっかりアルコール漬けにされてしまいました。
めくるめく飲み会3連発です。


第一弾は金曜の夜から。
フォロワーのしろかえる氏が仕事の用件で東京に来るということで、折角の機会にと飲むことに。共通のフォロワーの優月さんも誘って、3人で20時頃からワインのお店で乾杯です。
都合3本ほどワインを空けて、さらに新宿で軽く二次会をすれば、いつの間にやら時刻は午前2時を過ぎています。
久しぶりに0時を大幅に超えて飲み散らしてしまい、ネカフェに泊まって土曜は朝帰りとなりました。

第2弾は土曜の昼。我ながら朝帰りからの昼飲みは剛毅に過ぎたかと思いましたが、仕方がないことです。
高校の友人連中と秋葉原に集まり、友人の結婚式の算段についてアレコレ相談しながら杯を傾けます。
忘年会ぶりな面子が主で久しぶり感は薄いですが、それでも積もる話は溜まるもの。長々と飲んだ挙げ句に、軽く秋葉原巡りもしてから、解散となりました。

第3段の酒宴はそのまま土曜の夜のこと。昼飲みの足でそのまま船橋に向かい、半月クラスタの面々と合流して飲み会です。
みかん氏がはるばる来日したということで、久しぶりに6名と随分な数が集まりました。
魚と日本酒の美味しいお店で色々と飲み比べていき、随分と楽しく盛り上がって、挙げ句には二次会まで行っての終電での帰宅となりました。


連続飲酒ですっかり疲れ果て、若干二日酔い気味で迎えた日曜の朝。それでも天気予報の晴れを見れば、懲りずに出掛けたくなるのが人の性です。

日帰りで軽めのお出かけということで、以前から目を付けていた山梨県大月市にある岩殿山に行ってみることにしました。

八王子から中央線に揺られて小一時間ほど。普段は富士急方面に乗り換えてしまい、あまり周囲を歩くこともない大月駅に下車します。
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車窓からも見える駅の北側に聳えた岩塊が目的地、岩殿山です。
登山口までは駅から歩いて20分ほど。駅から気軽に行ける距離感が良いですね。
もっとも、山とはいえ城址公園として整備されているので、30分ほどひたすら階段を登る根気があれば、山頂に辿り着くのはさほど難しくはありません。
むしろ、中腹にある"ふれあいの館"なる管理施設風の建物を覗いたら、ヤマノススメの展示パネルがあったことの方が驚きなくらいです。
関東日帰り圏内の山は……もうどこもヤマノススメの足跡があるのでしょう…………。
岩殿城跡とされる自然の岩を利用した門の跡を抜ければ山頂に到着です。
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大月の町を一望し、その向こうには富士山も聳え立っています。もう少し空気が澄んでいれば、実に綺麗だったことでしょう。
ちなみにこの岩殿山のお城は戦国時代、武田氏配下の国衆小山田氏の城だったのだとか。川に挟まれた岩塊の上の平地を利用した東国屈指の堅城。
武田氏滅亡の際には武田勝頼が落ち延びようとして、小山田氏の妨害により辿り着けなかったとも伝わる戦乱の時代のお城だそうです。

岩殿山で一休みしたら、ここからがこの山歩きの本番です。
西隣の天神山とその向こうにある名勝「稚児落とし」へ向けて山道を通り抜けていきます。
公園を外れたこちらのコースは、もはやれっきとした登山道。呑気な散歩道どころか、絶壁を鎖伝いで歩くような、ちょっと気を付けないと部分まであるので注意が必要です。
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手袋を着用して、足元も確認しながら慎重に通り抜けていきます。
眼下には桂川と中央道、その向こうに中央線の線路があり、終始文明的な音が聞こえる環境でのこの冒険感。不思議な気持ちになりますが、鎖場の練習としては丁度よいのかも知れません。

無事に通り抜けて、開けた場所にくればさっきまで居た岩殿山が左手に見えてきます。
改めて見ると随分と遠くに来てしまいましたし、随分と急な山だったのだとわかります。階段がなければ到底登れそうもないような角度、城を築いた人たちはどうやって登ったのでしょうか……不思議になってしまいます。
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そんな場所から林の中の天神山山頂を示す看板を通り過ぎて、さらに少し歩くとなんだか断崖絶壁の縁、随分とファンキーなところに人がたくさんいるのが目に付きます。
一枚岩に見える大絶壁の上端からカメラを構えたり、休憩したりしている登山客の数々――この場所こそが岩殿山歩きの一番の見所、稚児落としと呼ばれるポイントです。
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右手の岩殿山から連なる山道を抜けて、写真すぐ下の岩塊の上を歩いてこの断崖に到ります。
よく見やれば後続の登山者が岩塊の上を歩く姿が見えるのですが、岩の大きさと比べると豆粒にもならないような存在感になってしまいます。
眼下には大月の町、列車が走れば音まで聞こえるような距離にありながら、圧倒的な自然の偉力を味わえる不思議な空間。天気の良さも相まって、岩の上で日向ぼっこすれば図らずも長居してしまう気持ちよさがありました。

休憩がてらに雄大な光景を満喫したら、あとは下山あるのみ。
岩殿山のハイキングコースは通り抜けられるコースになっているので、来た時とは反対側に暫く下っていけば文明の圏内に帰ってくることができます。
下山口から駅までは歩いて30分ほど。ちなみに稚児落としから岩殿山方面へ"逆走"することも可能なのですが、コースの入り口が駅から遠く、場所もわかりにくいので、あまり反対向きに歩く登山者には会いませんでした。


下山後は大月駅前で大月名物らしい"おつけだんご"なるスイトンか味噌汁のような汁を食べて、帰路へ。
休息も兼ねて、久しぶりに少し早目の時間に内房の自宅に戻って今を迎えました。
明日の出勤が……つらい。

箱根の峰と三浦の桜

先日までの極寒が嘘のように、ひたすらに温い空気が蔓延した3月初頭。
春の嵐を想起する強風が吹き荒れる日もありましたが、寒波の後のホッとするような陽気に、雪解けの季節に歓呼する北国の気持ちがわかったような気がしました。

先週の豪遊で懐具合が厳しい今週末。それでも、朗らかな陽気に誘われてしまっては出掛けるより他に選択肢はありません。
ハイキングに桜見物と、近場で楽しく春の先取りをしてきました。


金曜日のうちに神奈川の実家に帰り、土曜日は朝から小田急線ですぐさま箱根方面へ。
元寮生と合流し、箱根登山鉄道の終点強羅駅まできたら、駅前の売店で昼食を調達して目指すべき箱根の外輪山へと向かいました。

最初の目的地は駅前から真正面に見える明星ヶ岳。手が届きそうなほど近くに見える山ですが、登山道に入るには一旦、早川の抉り出した谷間へと下り、対岸の宮城野地区まで行かなくてはなりません。
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歩道は階段、車道はつづら折りになるほどの急傾斜を下って川を越え、少しだけ住宅街を通り抜けて都合15分ほどの道のり。案内板も乏しくわかりにくい行程ですが、なんとか山の入口に到着です。
これは後から気付いたのですが、本来のコース設定では箱根湯本駅から早川沿いの国道を走るバスで登山口に向かうべきだった様子です。
川を越えて少し歩いたくらいから、急に登山口とバス停を示した案内板をあちこちに見掛けました。

閑話休題。登山道に入ってしまえば、もうこちらのものでしょう。慎重かつ気楽に山歩きです。
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明星ヶ岳は1000mにも満たない比較的低い山。山頂付近まで森林が続き、眺望が良好とはお世辞にも言えない山でしたが、春の陽気のなかで歩くには足元も良く気持ちのよい山です。

明星ヶ岳の山頂を確認したら、ここからは尾根線伝いに隣の明"神"ヶ岳を目指すことにします。
明星ヶ岳から明神ヶ岳へ連なる稜線は森林帯も途切れ気味となり、背の低い木々と背の高いハコネダケに彩られて空の広い道が続きます。
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傾斜の大きいところでは不意に視界が開け、次に目指す頂が目の前に姿を現したりします。青空と尾根道の組み合わせ、個人的には山の風景の中でも一番好きな光景です。
そんな開けた風景のある場所の一つで大休止し、お湯を沸かして昼食にカップ麺を啜ります。
山のご飯はだいたい美味しいのでズルいですよね。

明神ヶ岳へ通じる道は、一部区間で残雪が溶けて酷く泥濘んでいましたが、概ね気持ちよく歩ける状態。
春の霞に隠れ気味でしたが、相模湾越しに三浦半島まで見える景色を横目に、90分ほどかけて目的の山頂に到りました。
明神ヶ岳1169m、今年最初の1000m級の山です。
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この山頂からは南西の眺望が開けており、強羅の町並みと早雲山を望むことができます。
また西を見れば金時山の向こう側に、春霞を腰に巻いた富士山も聳えています。
霞み気味とは言え青空と心地よい陽気の中で辿り着いた山頂、数カ月ぶりに山歩きの楽しさを満喫し、幸先の良い今年初ハイキングとなりました。

来た道を戻るように下って、途中の分岐から明星ヶ岳を経由せずに宮城野へ降りる経路を選択し、15時過ぎには無事に下山。
近くの日帰り温泉に立ち寄り、汗を流して一服です。
山歩き後の露天風呂と風呂上がりのコーヒー牛乳、ついでにビール。文句のつけようがない至高の時間です。
この後はケーブルカーとロープウェイを乗り継いで芦ノ湖へ――などと考えていたのに、うっかり長居し過ぎてしまいロープウェイの運行が終了してしまったのだけが失敗と言えるでしょう。
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仕方ないので箱根湯本に戻って、夜の温泉街で一杯引っ掛けて帰ることにいたしました。


実家に帰って一泊し、なんやかんやとぐずぐずしているうちに家を出たのが昼前となってしまった日曜日。
この日も大学時代の友人連中と連れ立ってお出かけです。
京急線に揺られて、手始めに馬堀海岸の海が見えるスーパー銭湯へ。海と温泉とビールで昼から悪業を重ねてから、向かったのは三浦海岸駅です。
ソメイヨシノよりもずっと早咲きな河津桜が、見頃を迎えたという話が流れてきたので軽い気持ちで見に来た次第です。
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駅前に降り立てば満開の桜と、いい匂いのする露店やビールの提灯が観光客を出迎えてくれました。
折よく桜まつりも開催中なのだとかで、三浦海岸の駅前から近隣の小松ヶ池公園まで連なる河津桜の並木道がお祭りの会場となっています。
もっとも、祭りらしいのは始点と終点に当たる駅前の一帯と公園の広場くらい。他は出店の立つ余地もない普通の歩道を歩きながら、連なる並木を眺めて散歩することになります。
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余談ながら桜とあわせてアブラナ科の黄色い花もちょうど見頃を迎えていました。
菜の花にしては茎が頑丈な気がしましたので、恐らくはダイコンの花だと思われます。今一つ確信が持てないのが正直なところですが……。

桜まつりのあとは折角なので海を見ようと三浦海岸にも足を伸ばします。
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コンビニでお酒を買って、波打ち際で遊びながら一杯。日が沈んだら撤収して、横浜で飲み直して解散となりました。


横浜からの帰路は、迂闊なことに終電を逃してしまい千葉のネカフェにて一泊です。
月曜は始発電車で帰宅して、仮眠を取って出勤。いつかこのパターンになる日が来るとは思っていましたが、3年目にしてついにやらかしてしまいました……。
ただ、思ったよりはなんとかなったのが不幸中の幸いでしょうか。無事に仕事を終えて……今まさに猛威を奮っている春の嵐の方が、余程大問題でありました。

お伊豆と雪山の話

気付けば2月。記録的な寒波に見舞われ、外へ出る足も竦んでしまう今日この頃。
首都圏でも今年2度目の雪が降り、北陸では記録的な豪雪になったとか。

そろそろ寒いところを彷徨くのも飽きてきたので、この週末は温泉で温まろうと画策してみました。
向かったのは近場の未乗車区間たる伊豆箱根鉄道の修善寺方面です。


東海道本線を下りに揺られて、最初に降り立ったのは伊豆箱根鉄道駿豆線の始発駅、三島……ではなく、伊豆半島から西へ少し行き過ぎた沼津駅。
駅で大学の友人“元下宿生”と合流したら、駅から海沿いに南下するバスに乗りこみます。

海辺をのんびり走るバスで30分ほど。降り立ったのは、あわしまマリンパークの最寄りのバス停。
こんもりと綺麗な形をした目前の島へ、不穏なデザインの渡し船で向かえば、目的地に到着です。
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あわしまマリンパークは駿河湾上の小島、淡島全体を観光地として整備した珍しい形態のテーマパークです。
水族館やカエル館が目玉の施設ですが、他にも海軍遺構や神社にホテルと盛り沢山な色々があるそうです。
「ラブライブ! サンシャイン」の舞台になったとかで、随分とコラボしていたりファンらしき人が見受けられたりしましたが、私はラブライブ! 自体を見ていないので何とも…………。

メインの水族館は地形の制約や歴史の古さもあってか、展示は比較的控えめな規模感です。
しかしながら、水族館のアレコレにも言及した手書きの解説や、タカアシガニやヌタウナギに触れるふれあいコーナーは、大規模な水族館では却ってお目にかかれない奇抜な内容で興味深いです。
またイルカのプールもこれまた湾の一部を網で仕切っただけの随分と開放的な構造。
折角なのでイルカショーも見物しましたが、アットホームなノリであっさり始まりあっさり終わる不思議な面白さがありました。
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ところで、このマリンパーク。オリジナルのキャラクターもいるのですが、これが何を思ったか“雌雄同体”なのだとか。
ウミウシの擬人化だからだそうですが……そう言われて見ると、どちらにも見える絶妙なラインのキャラデザなのが、何とも小憎い可愛らしさです。

閑話休題。
水族館のあとはその裏手。淡島の頂上へ向かう階段を登って淡嶋神社に参拝です。
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祭神は弁財天。由緒書を確認し損ねてしまったのですが、海に縁のある神様ですから湾内の小島に祀られても何も不思議ではないでしょう。
時期によっては参拝客で賑わうそうですが、今回は人気の殆ど無い静かな雰囲気。社の裏手から富士山が良く見えるとのことでしたが、残念なことに立入禁止となっていたので見ることは叶いませんでした。

淡島神社から下山したら、島の最後にカエル館も見学。名前の通り多種多様なカエルが展示されています。
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展示とは言え、飼育のために土もあれば草も岩場もある環境。数ある水槽の中には擬態上手なカエルが姿を隠してしまい、容易に姿を確認できない水槽も1つや2つではありません。
ほとんどの時間をカエル探しに費やし、葉っぱの裏や木の陰にどうにか見つけ出すこともあれば、真正面に堂々としているのを何故か見落としてしまうことまで。
最後まで見つけられなかった水槽も幾つかありましたが、自然の生み出した隠れ上手の見事さを体感し、かなり楽しむことができました。
散々擬態に悩まされたあとですと、最後に見るアルビノのカエルの存在感もまた格別。自然界では長生きできない理由も納得してしまいます。

淡島から本土に戻ったら、今度はタクシーに乗って10分ほどの移動。一山越えた伊豆長岡にて一泊です。
素泊まりの温泉宿と、珍しいビールを多数揃えたオシャレ飲み屋で夜を過ごして日曜を迎えました。


日曜日は昼前に友人たちと合流する予定ですが、朝は10時前に宿をチェックアウトして少し寄り道から。
伊豆の国パノラマパークのロープウェイに乗って、朝の絶景を見物しましょう。
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ロープウェイで登るのは標高452mの伊豆葛城山。数字で言えばさほど高くはないのですが、海まで遮る山がほとんど無いので眺望は抜群です。
山頂では朝から怠惰なビールを決め込みつつ、その大パノラマを鑑賞します。
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駿河湾から富士山、丹那一帯の山並みまでを望むことができました。

葛城山からはロープウェイと徒歩で伊豆長岡駅ヘ向かい、伊豆箱根鉄道駿豆線で終点の修善寺駅へ。
ここで大学の友人をさらに2人追加して、だるま山高原レストハウスへ向かうバスに乗車です。
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予定通りのバス停に着いたら、レストハウスで軽く昼食をとってから今回の一番の目的、金冠山へのハイキングに出発です。

だるま山高原レストハウスから金冠山へのハイキングコースは、尾根沿いの防火帯を歩く比較的平坦な初心者向きのコース。富士山のよく見える頂上目指して、歩きやすい道を1時間と少しで往復する中高年にも人気なお手軽コース……のはずでした。
が、踏み込んで早々のこの雪景色です!
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温暖な伊豆だから大丈夫だろうと油断していましたが、先日の積雪は侮りがたいものがあったようです。
木のない防火帯だけが白い帯と化してますが、森の中も当然真っ白です。
幸いにして深い雪という訳ではなく、先人の踏みしめた跡もあるので危険な状況ではなかったですが……低山と言えど冬山に油断は禁物ですね。
予期せぬ雪中行軍の練習となってしまいましたが、これもいい経験。青空と白い雪の対比が美しい光景です。
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なんだかんだと言いつつも、若さに任せて標準的なコースタイムで頂上に至れば、そこから見えるのは圧巻のパノラマです。
南東に連なる伊豆の山並から、西の戸田漁港、北西の富士山やその向こうの南アルプスまで見渡せます。
猛烈に風が強く、落ち着いて写真も取れなかったことだけが残念なところ。
景色は良くとも、遮るもののない頂上の暴風を受けて、立っているのもやっとの状態に陥ってしまったのでは、早々に下山するより他になしです。
帰路は流石に雪中行軍を避けて、並行する一般道を経由してレストハウスに戻り、バスにて修善寺温泉へと下りました。

修善寺温泉では温泉街の日枝神社にて御朱印を頂戴してから、日帰り湯にて一服します。
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冷え切った体が温まり、山中では無自覚だった疲れが出てくるような心地よい疲労感を満喫してから、近くの飲み屋さんで旅の締めと致しました。


もちろん、「帰るまでが遠足」との標語もあるくらい帰路も大切な行程。
二次会を三島から東海道本線のグリーン車で開催し、飲んだくれるままに東京で乗り継いで帰ります。
帰り着いたときには、とうの昔に日付が変わっていたのも仕方のないことでしょう。翌日ちゃんと出勤しただけでも御の字です。

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